最高の笑顔に溢れた「アイドルマスター SideM」4th STAGE初日のSMILE PASSPORT公演をレポート

今回のライブはユニットの枠組みを超え、さまざまな国をモチーフとした曲を展開するCDシリーズ「THE IDOLM@STER SideM WORLD TRE@SURE」を中心に、4周年のアニバーサリー楽曲も初披露。各地の映画館をはじめ、香港・台湾・韓国でのライブビューイングも実施された。

事務員・山村賢からの諸注意から、いよいよ“TRE@SURE GATE”が開演！　ロゴをイメージした4色の光と共に世界各国を思わせる映像が流れると、アイドルたちがステージに集合。まずプロデューサーに届けられたのは「WORLD TRE@SURE」シリーズ共通のテーマ曲「MEET THE WORLD!」だ。小さな旗をはためかせるパフォーマンスに加え、今日出演したアイドルの描き下ろしイラストがスクリーンに表示されるとひときわ大きな歓声が巻き起こった。

今回のメインMCは益山さん・寺島さんが担当し、アイドルたちが今日という日への意気込みを挨拶。浦尾さんはF-LAGSのメンバーで行う恒例の挨拶「ふらっぐす！」にLegendersやS.E.Mを巻き込んだり、汐谷さんは男性を「鉛筆くん」、女性を「消しゴムちゃん」、全員を「文房具の皆ー！」と叫んだりするコールを披露。大いに盛り上がったところで　“TRE@SURE”という新たな世界の扉を開けるのにふさわしい「Eternal Fantasia」をAltessimo・Legendersのメンバーと児玉さんが歌う。

「キックオフ！」の声援から始まったのはWの「VICTORY BELIEVER」。メインステージ前方からランウェイを挟んだセンターステージには、グリーンとイエローのライトで「W」の文字が舞い踊る。桜吹雪の映像に続き、さいたまスーパーアリーナという場所らしい口上と共に彩が「和風堂々！～WAnderful NIPPON！～」を歌い上げた。

真っ赤なライト共に現れたのは、古畑さん・伊東さん・小松さんの3人。深紅のバラをくわえ、闘牛士のムレータのようにマントをはためかせながら雰囲気たっぷりにスペインの「Baile Apasionado」を熱唱。情熱的な歌詞やサウンドでありながら、3人のクールな表情が非常に鮮烈だった。道夫とタケルからの声援も飛び、炎の巻上がるステージにTHE 虎牙道が揃ったところで「RAY OF LIGHT」へ。ランウェイに縦並びに使ったり、センターステージでの殺陣に合わせて炎が燃え盛ったりと、息を吞むほどの凄まじい応酬が行われる。

MCコーナーでは、Café Paradeから1人のみの参加のため本番では非常に緊張していた様子の児玉さんや、「Eternal Fantasia」を歌えた幸福感を伝える汐谷さんたちがトーク。あとから小松さんも加わり、「Baile Apasionado」のソロのダンスは古畑さんの提案であると明かされ、伊東さんも含めた3人でソロのダンスのポイントを改めて紹介してくれた。

続いては、こっそりと配置された宝箱からバックステージに飛び出した菊池さん・濱さんによるアメリカの「トレジャー・パーティー！」。全身で楽しさを表したようなダンスや、ステージ上に座ってお互いに首をかしげるような可愛らしい仕草へ会場から大きな悲鳴が。そこへ英雄・誠司が迎えに訪れ、FRAMEが「MISSION is ピースフル！」を二手に分かれたトロッコに乗りながら届ける。そのまま神速一魂の「RIGHT WAY, SOUL MATE」へと移り、あえてステージの端という離れた位置から始まって、少しずつ近づいて息ピッタリのパフォーマンスを見せてくれたのが印象的だった。

BeitとS.E.Mのコラボレーション曲「エウレカダイアリー」を、伊東さん・榎木さん・中島さん・堀江さんが歌いきると、世界を巡る旅路から少し寄り道……とのことで、属性曲のターンに。メンタルの「Friendly Smile」、フィジカルの「LET'S GO!!」を終えると、インテリの「POKER FAITH -ポーカーフェイス-」はメインステージとバックステージに分かれ、会場全体を魅惑的な空気に巻き込んでいく。

MCコーナーでは、初めて属性曲に参加した神原さんが曲に対する想いを語り、榎木さんも“一生分の笑顔”と表現するほどのスマイルを振りまいたと話す。宝箱から登場した「トレジャー・パーティー！」では中が真っ暗だったものの、出た瞬間にまずプロデューサーの姿が見えると濱さんが嬉しそうに振り返った。

優しい歌声の響くフィンランドの「Purely＆Kindly」を担当したのは、堀江さん・山谷さん・中田さん・渡辺さんの4人。ケープのような衣装をまとい、ステージに降り注ぐシャボン玉がまるで雪のようにきらめいていた。そんな幻想的な光景の中に現れたAltessimoが「Tone's Destiny」を会場に響かせ、プロデューサーからの「ブラボー！」の喝采をしっかりと受け止めてくれる。時計の針のような鋭いライトと共に登場したLegendersは、トロッコで会場をぐるりと一周しながら「Symphonic Brave」を歌った。

仲村さん・熊谷さん・益山さん・笠間さんがフランスの「永遠（とわ）なる四銃士」を美しい剣捌きと共に舞い、バックステージでは進化し続けると宣誓するS.E.Mが「∞ Possibilities」で会場を熱狂の渦へと誘う。6月5日に発売を控えたカナダの「Sugaring Off Party!」を歌ったのは、永野さん・千葉さん・児玉さん・矢野さん。時間のない中でも努力したというキュートな振り付けに、ハートを射抜かれてしまった人も多いはず。そして、ついに彩＆神速一魂＆THE 虎牙道が勢揃いした「笑顔の祭りにゃ、福来る」にはプロデューサーも一層笑顔になったことだろう。最後は、出演したアイドル全員で「THE IDOLM@STER SideM 4th ANNIVERSARY DISC」からの「LIVE in your SMILE」で締めくくられる。

会場に響き渡った歌声やアンコールに応え、再びアイドルがステージに登場。「Reason!!」ではMCを務めた益山さん・寺島さんの“そうだろ”に歓声が上がり、今日を駆け抜けて後を託すアイドル、明日の公演へ胸を躍らせるアイドルがそれぞれの思いの丈をぶつける。始まりの曲「DRIVE A LIVE」ではAltessimo＆神速一魂＆THE 虎牙道と仲村さん・神原さんがトロッコに乗り込み、最後の一瞬まで笑顔のプロデューサーたちとの絆を確かめ合った。

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