CRAVEMOBからリリースされた「エルクロニクル」の魅力をレビュー。シネマティックな演出で描かれる王道少年マンガ的ストーリーと、ノンターゲッティングによる爽快なアクションについて詳しく紹介する。

目次
  1. 西洋風ファンタジーに東洋風の味付けが施された新鮮なストーリー
  2. マップ内のメインクエストをすべてクリアし次のマップへ
  3. 登場キャラクターの好感度を上げて仲間をゲット!「縁結び」システム
  4. ノンターゲットで敵を攻撃!アクション性の高い戦闘
  5. やりこみ要素も充実!世界観に引かれたならプレイする価値あり

CRAVEMOBからリリースされた「エルクロニクル」は、「シネマティック」とノンターゲッティングによる爽快アクションを謳ったRPG。「シネマティック」の言葉通りストーリーが重視されており、登場キャラクター同士の関係性もしっかりストーリーと絡めて描いている。このため、キャラクター手に入れるのもガチャではない。「縁結び」というシステムによって入手していく仕組みだ。この記事では本作の詳細なシステムとその魅力についてお伝えしたい。

西洋風ファンタジーに東洋風の味付けが施された新鮮なストーリー

本作のストーリーは、一言で言えば少年の成長を描いた冒険ストーリーだ。主人公・ディーンは、戦場に捨てられていたところを拾われた孤児。ディーンは成長するにつれ、自分を拾ってくれた伝説の騎士・リチャードが所属する「白郎隊」への入隊を志すようになる。ゲームはディーンの入隊試験からスタート。まだ騎士団のイロハを知らないディーンと、ゲームルールを知らないプレイヤーとがシンクロするため、自然に感情移入できるオープニングだ。

なお、ディーンが入団試験を行う16年前から、世界には不穏な影が漂っている。16年前、リチャードが属する第一白郎隊が魔物退治を行っている途中、隊のリーダーであり世界最強の英雄とうたわれた楽天光が魔物に取り憑かれるという事件が発生。リチャードを含む仲間は楽天光を取り押さえることができず、各地で度重なる殺戮が繰り返されるという事態に。その後、楽天光は正気を取り戻した一瞬に自殺したが、この一件により白郎の名声が急落してしまった。

ストーリーに登場するリチャードやディーンと言ったネーミングから、西洋風のファンタジーを連想するものの、白郎や楽天光など、ところどころに東洋風のネーミングが登場するのが本作の特徴だ。すべてのネーミングが西洋風だったなら、本作の世界観はファンタジーとしてとてもオーソドックスだったと思う。しかしそこに東洋風のネーミングや設定が挿入されることで、本作ならではのテイストを醸し出している。人を選ぶかもしれないが、筆者の目には新鮮に映った。

マップ内のメインクエストをすべてクリアし次のマップへ

本作のゲーム進行は、MMORPGに近いものとなっている。NPCや敵シンボルなど、マップ上に表示されたポイントからクエストを受注し、定められた敵を倒したり、アイテムを収集したりすることでクエストを達成していく。クエストボタンをタップすることで次のクエストポイントへの移動やアイテム収集を自動化できるという仕様もMMORPG的だ。

ただ、ゲームのプレイフィールとしては、MMORPGよりストーリー性の強いソロアクションRPGといった趣が強い。これは、マップ内のメインクエストをすべてクリアしたら次のマップへ進む…という風に、マップの区切りが明確な構成から来ているように思う。マップの区切りが明確なので、ステージクリア型のゲームをしているような感覚になるのだ。

本作のウリであるストーリー要素は、クエストクリア時にストーリーパートとして挿入される。シネマティックと謳う通り、カメラのカットやキャラクターの演技などを活用し映画的に表現。強力なボスを前にして3人目の仲間キャラクター・諸葛雲が助っ人として加わるシーンや、白郎のエース・カウルが乗り越えるべき高い壁として立ちはだかるシーンなど、王道少年マンガ的アツいシーンが映画的に描かれている。

登場キャラクターの好感度を上げて仲間をゲット!「縁結び」システム

メインクエストを進めることでストーリーも進行していく。この過程で、仲間となるキャラクターたちも登場。ただし、登場してすぐ仲間にできるわけではない。ここで関わってくるのが「縁結び」のシステムだ。

一度登場したキャラクターとはいつでも宿屋で再開することができ、縁を結ぶことができる。縁を結ぶと贈り物をすることができ、贈り物によって好感度がアップ。好感度が一定数までアップすると仲間として加入していくれるという形だ。仲間になる前の段階でも、一定の好感度ごとにそのキャラクターとの会話が発生。キャラクターの背景がうかがい知れるという形になっており、ストーリー性を高めている。

ちなみに、仲間キャラクターを手に入れるガチャはないものの、装備を手に入れるガチャは存在している。ガチャによって、普通にゲームを進めるよりも高性能な武器を手に入れることが可能だ。

ノンターゲットで敵を攻撃!アクション性の高い戦闘

続いて本作の戦闘システムについて触れたい。本作の戦闘は、マップを自由に移動しながらノンターゲットで敵を攻撃していくアクション性の高いものになっている。

マップを自由に移動すると書いたが、ここでいうマップとは戦闘用のもので、クエスト用のマップとは別のもの。クエストマップで敵に遭遇すると、戦闘用のマップへ切り替わって戦闘が行われるという形だ。

戦闘中の操作は仮想パッドでマップの移動、通常攻撃ボタンやスキルボタンといった仮想ボタンをタップすることで攻撃やスキルの使用を行うという形。ボタンタップで次々攻撃を仕掛ける感覚は、コンボ系アクションのような爽快感だ。ただ、通常攻撃については敵が射程範囲内にいれば自動的に行ってくれる。とはいえ、手動で攻撃した方がよりスピーディーに攻撃可能だ。

戦闘においても自動モードが用意されている。画面上の「AUTO MOVE」ボタンをタップすることで次の敵へと自動で移動。そもそも通常攻撃が自動化されているので、弱い敵であれば「AUTO MOVE」と自動通常攻撃に任せて倒すことも可能だ。ただ、先に書いた通り自動の通常攻撃は攻撃テンポが遅いし、何よりスキルについては一切使ってくれないので、同程度の敵が相手であれば自分でしっかり攻撃操作を行った方がいいだろう。

また、ボス戦については、「AUTO MOVE」を解除した方がいい。被ダメージが大きいからだ。ボスの攻撃予告が表示されたら、そのエリアから逃れ、攻撃が終わったら再び接近し攻撃。「AUTO MOVE」ではこうしたヒット・アンド・アウェイを実現してくれない。自分で操作する必要がある。

なお、一度クリアしたクエストでは、スキル使用までオートで行ってくれる「AUTO FULL」が解禁される。なので、経験値やアイテムを稼ぐための周回プレイ時はすべてオートに任せることが可能だ。

やりこみ要素も充実!世界観に引かれたならプレイする価値あり

シネマティックなストーリーと爽快な戦闘システムという、昔ながらのコンシューマアクションRPG的な楽しさを持った本作。しかしそれだけで終わらず、やりこみ要素も充実している。クエストクリアを進めることで、他プレイヤーと協力してレイドボスと戦うモードや、馬車や拠点の防衛を行う「挑戦」モードといったモードなど、現代のモダンなマルチプレイRPGが持つ要素が次々アンロックされていくからだ。

このため、ソロRPGファンのみならず、マルチプレイRPGのファンも楽しむことができるだろう。西洋ファンタジーと東洋ファンタジーの融合した独特の世界観に引かれたなら、プレイする価値のある作品だ。

エルクロニクル

CRAVEMOB

iOSアプリiOS

  • 配信日:2019年6月25日
  • 価格:基本無料

    エルクロニクル

    CRAVEMOB

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2019年6月25日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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