KCJ GROUPは、子供たちが様々な職業や社会体験ができる施設「キッザニア東京」と「キッザニア甲子園」において、任天堂のNintendo Laboを活用したパビリオン「ゲーム会社」を7月12日にオープンした。それに合わせて各施設でイベントが実施。本稿ではその中から、「キッザニア東京」で行われたオープニングセレモニーとプレスツアーの模様をお届けする。

目次
  1. 想像力を働かせてゲームクリエイターの仕事が体験できる
  2. ゲーム会社パビリオンからひとつでも多くの笑顔が世界中に広がっていくことを期待
  3. 子供たちがオリジナルのコントローラー開発に挑戦!
  4. 概要

想像力を働かせてゲームクリエイターの仕事が体験できる

16時からスタートしたオープニングセレモニーでは、キッザニアらしくこども議会議員のゆっきーさんとらびぃさんが司会者として登壇。「子供たちはゲームを使って、新しいコントローラーの開発業務を担当します。ゲームクリエイターの仕事には、発想力、想像力、チャレンジ精神が求められることを、アクティビティを通じて学んでいただけます」と、パビリオンの紹介をした。

写真右から、こども司会者のゆっきーさんとらびぃさん。

続いて、KCJ GROUP 代表取締役副社長の圓谷道成氏が登壇した。今年の1月に任天堂のパビリオンをオープンすることを発表したところ、多くの人たちから期待の声が寄せられた。また、圓谷氏自身も、ゲーム&ウォッチの「ドンキーコング」でゲームに出会ってからゲームセンターに通うようになり、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、NINTENDO64、ニンテンドーゲームキューブ、Wiiやゲームボーイなど、任天堂のゲーム機を親子で一緒に楽しんできたため、身近に感じる存在だと語る。

KCJ GROUP 代表取締役副社長の圓谷道成氏。

今回オープンした「ゲーム会社」パビリオンで提供されるのは、Nintendo Switchの「Nintendo Labo」をベースにした仕事体験だ。このアクティビティでは、子供たちは想像力を働かせながら、Joy-Conと家庭にあるいろいろな道具を使ってゲームを作っていくゲームクリエイターの仕事を体験することができるのである。

「任天堂には、世の中の人々を笑顔にするという理念があるそうです。世の中の人々を笑顔にするには、自分も楽しくならなくてはいけない。どうやったら楽しんでもらえるかということを考えながら、作っていかなくてはいけないという点では、新たな発想力が養えると思っています」と圓谷氏。

KCJ GROUPは、昨年10月にKDDIと資本業務提携を行い、新たなセカンドステージに入っている。圓谷氏は最後に、同社が基本にしている「楽しみながら学ぶ、子供たちの生きる力を育む」という理念は変えず、また新たな進化を目指していきたいと述べ、挨拶を締めくくった。

ゲーム会社パビリオンからひとつでも多くの笑顔が世界中に広がっていくことを期待

この日来賓者として会場に訪れていた、任天堂 取締役 上席執行役員の柴田聡氏だったが、しばらく前から姿が見えないと思いきや、なんと挨拶の番に回ってきたときに「Nintendo Labo」のRobot Kitを装着した姿で登場した。

任天堂 取締役 上席執行役員の柴田聡氏。

柴田氏からは、「任天堂は、ひとりでも多くの子供や大人の方を顔にしたいと常々思っています。実際にゲームを遊んで、笑顔になっている様子を想像しながらゲームを開発しています。ゲームクリエイターを体験する子供たちが、どうすればゲームを遊んでいる人が笑顔になるかなと想像して、工夫しながらゲームを開発していただき、ゲームを遊んでいる皆さんが嬉しいな、楽しいなと感じてもらえる体験をしたいだきたいです。これからこのゲーム会社パビリオンで、ひとつでも多くの笑顔が世界中に広がっていくことを期待しています」と、今回オープンしたパビリオンに対するメッセージが送られた。

写真左から、こども議会議員のスピノさんとのんのんさんが、「ゲーム会社」パビリオンのユニフォームを着用して登場。
メディアによるフォトセッションの前に、こどもカメラマンたちによる記念撮影も行われていた。
テープカット直後には、こども記者(!?)たちから号外も配られていた。このあたりは、さすがキッザニアといったところか。

子供たちがオリジナルのコントローラー開発に挑戦!

オープニングセレモニーに先駆けて、メディア向けに「ゲーム会社」パビリオンで子供たちが体験する様子も取材することができた。本来は定員6名で、1回あたり40分ほどかけて行われるそうだが、今回はその短縮バージョンとしてハイライトシーンのみが実施されている。

参加する子供たちは、ゲームクリエイターとなってオリジナルのコントローラーを開発していく。こちらの施設では、スーパーバイザーと呼ばれる大人のスタッフたちが子供たちをサポートしながら、作業が進められていくといった感じだ。

「グッドイブニーング!」という、スーパーバイザーのかけ声からアクティビティがスタート。まずは、大きなディスプレイの前で、今回体験するゲームクリエイターの仕事の内容の説明が行われる。ここではJoy-Conの仕組みなどが説明されるほか、先輩が作ったという車のゲームの例として、段ボールで作ったハンドルが紹介される。参加した子供たちは、身の回りにある何かとJoy-Conを組み合わせた新しい操作方法を考えていくのだ。

スーパーバイザーからは、Joy-Conのジャイロセンサーの仕組みなども詳しく説明が行われる。
開発ではアイデアを共有することが大事と言うことで、それぞれの席に座り、自分の名前が相手にもわかりやすいように開発シートからネームカードを取り外して胸のポケットに付けていく。

各自に席に着いたあと、開発シートからパーツを取り外してケースを作っていく。ビデオやスーパーバイザーからのアドバイスを受けながら、取り外したパーツに8ヵ所の折り目を付けて、ケースを完成させていく。その後、施設内に用意された様々なアイテムの中から好みのモノを選んで、オリジナルのコントローラーを作っていくのだ。

多数のアイテムが用意されているが、何を使うのかはアイデア次第!?

各自が選んだアイテムにJoy-Conを取り付け、テストプレイを開始。このときスーパーバイザーからは、遊ぶ人の気持ちになってプレイすることが大事だと教えられる。楽しい気分は自然に表情に出てしまうのか、子供たちからは笑顔が見られた。

テストプレイの合間に記念撮影も実施。こちらは最終的にパッケージの写真に使用される。

テストプレイが無事終了したら、最後にパッケージに自分が考えたコントローラーの名前や、ゲームクリエイターの名前を記入。シートの裏側には、自分が考えたアイデアにチェックを入れて、パッケージに装着して完成となる。

ざっくりとした流れではあったが、市販の「Nintendo Labo」では体験できないものを、このパビリオンでは学んで行くことができることがわかった。もっとも身近にあるゲームを自分で作っていくことは、子供たちの想像力や発想力を引き出すという目的にもあっていそうだ。

概要

パビリオン名:ゲーム会社
スポンサー:任天堂株式会社(サービスブランド:Nintendo Labo)

オープン日

キッザニア甲子園:2019 年7 月12 日(金)第2 部(16:00~21:00)
キッザニア東京:2019 年7 月16 日(火)第2 部(同上)

アクティビティ概要

職業名:ゲームクリエイター
定員:6名/1回
対象年齢:3歳~15歳
所要時間:約40分/1回
給料:8キッゾ

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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