ネストピからリリースされたスマホ向けRPG「アンクラウン」をレビュー。最大200人超という大規模バトルと、気軽さを両立させた本作。その魅力の中核である、拠点を巡る駆け引きについて紹介する。

「アンクラウン」は、ネストピが8月9日にリリースしたスマートフォン向け対戦型RTS。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界を舞台に、最大200人超という大規模な戦いが繰り広げられる。

この規模の大きさから、本格的なRTSをイメージしてしまうものの、本作につけられた銘は「ライトRTS」。「ライト」が示すとおり、対戦にかかる時間は最大でも4分と、気軽にプレイできることが魅力となっている。

でも、気軽ということはその分戦略性が浅いのでは…? 戦略ゲームファンの中にはそんな不安を感じてしまう人もいるかもしれない。しかし、心配ご無用。実際にプレイしてみると、気軽でありながらも、奥深い対戦が楽しめる内容に仕上がっていた。この記事では、そんな本作の魅力を紹介したい。

こちらの弱みを守りつつ敵の弱みを突く!空間コントロールが重要なバトル

現在、スマホ向けの対戦型RTSで主流といえるのは、「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)」に代表的される対戦型RTSだろう。敵の中央拠点を破壊することを目指し、味方ユニットを召喚。ユニット召喚に必要となる資源は、時間経過によって貯まっていく…というタイプだ。こうしたタイプのゲームで戦略の肝となるのが、「ユニット同士のの相性」。相手のユニットより有利なユニットをいかに低コストで召喚するかが勝敗を分ける。スマホ向け対戦型RTSである本作もこうしたタイプの作品なのか…というと、これが全く違う。

本作で戦略の肝となっているのは「地図上のどの拠点を攻め、どの拠点を守るのか?」という空間のコントロール。本作はマップこそ「クラロワ」同様の一画面だが、拠点は敵味方の中央拠点含めて9個という数が配置されている。さらに本作では、拠点にユニットを滞在させることができる。このため、敵拠点へ攻め込むために自軍拠点からユニットを移動させれば、必然的にその分拠点の防御力が低下する。もちろん、これは敵も同様。なので、守りの薄くなった敵拠点を攻めると同時に、守りの薄くなった自軍拠点をどう守るかがポイントになってくる。

敵を攻めたらその分自軍の拠点が弱体化するので、敵拠点を奪った後、弱っている拠点を敵に奪われてしまうということも多い。もちろん、奪うために敵もユニットを派遣しているわけだから、その分どこかの拠点が弱体化している。そこに攻め込めばさらに敵の別拠点を奪い返すことができる。奪って奪われて奪い返して…と、常にスリリングな状況が続くわけだ。

ちなみに、弱体化した敵拠点を攻める…といっても、敵拠点にユニットがどれだけ配置されているのか、直接分かるわけではない。このため、自軍に攻め込んできた敵ユニットの進行方向から、どの拠点から出発したのか推測することになる。ユニットは必ずどこかの拠点から派遣するというシステムになっており、その上、派遣するユニットの数は必ず拠点にいる半数。なので、敵ユニットがどの拠点から派遣されたのかが分かれば、HPが半減している敵拠点が分かる…というワケ。

これだと、敵ユニットが攻めてくるのを待ってから行動するという後出しプレイが強力になってしまう。しかし、もちろんそんな単純な仕組みにはなっていない。拠点に滞在するユニットが減ったなら、別の自軍拠点からユニットを送り込んで補充すればいいのだ。これを応用すれば、こちらの特定拠点の守りが薄いと見せかけて敵の侵攻を煽り、即座に補充して返り討ちにする…なんて戦術も可能だ。さらに、英雄ユニットも併せることで多彩な戦略がとれる。

奥深い戦略が楽しめる!英雄ユニットと拠点タイプ

「英雄」は、通常のユニットよりも強力な性能を持つユニットだ。画面下のデッキから拠点へ召喚する形で使用する。英雄ユニットの召喚には通常のユニット数体分のコストが必要。また、各英雄ユニットは、一回のバトルでそれぞれ一度しか召喚できない。

制約が多い分、戦略への影響度は一般ユニットと比べものにならない。単純にパラメータも強力だが、それに加えてスキルが使える上、英雄のタイプによっては、拠点に籠城させ、攻め込んできた敵ユニットを迎撃することができる。たとえば「メイジ」は籠城タイプで、範囲内に巨大な竜巻を発生させるスキル「トルネード」が使えるという英雄。拠点を守る能力が高いので、バトル開始直後に最前線の拠点を電撃奪取し、「メイジ」に守らせる…なんて戦略が可能だ。

「英雄」召喚に必要なコストであり、拠点のHPでもある通常ユニットは、時間経過とともに増えていく。この増え方は一律ではなく、拠点によって異なる。拠点にもタイプがあるのだ。

まず、最も重要な場所として存在しているのが「本拠地」。厳密には「拠点」ではないが、ユニットを生産したり、籠城タイプの「英雄」ユニットを籠城させたりと、「拠点」的に扱える。相手が拠点をどれだけ持っていたとしても、「本拠地」さえ落とせばその時点で勝利。ただし、時間切れになった場合は拠点の保有数で勝敗が決まるため、「本拠地」だけ狙えばいいというものじゃない。

「砦」は、敵ユニットの迎撃機能を持った拠点。近づいてくる敵ユニットに対して弓攻撃を仕掛けることができる。「本拠地」同様、籠城タイプの「英雄」を籠城させることも可能だ。

「集落」は、迎撃機能を持たず「英雄」を籠城させることもできない代わりに、ユニットの生産スピードが早い。早い段階で「集落」を手に入れられれば、それだけ早く戦力を拡充できる。なのでバトル開始後、なるべく早く獲得したい拠点だ。とはいえ、戦略ルート的な観点からは他の拠点の方が重要ということも多い。ユニットを分散すれば複数の拠点を同時に落とすこともできるが、分散した分それぞれの戦力は低下する…。あちらを立てればこちらが立たず、何とも悩ましい。けどこの悩ましい中でいかに敵を倒すか考えるのが、とても楽しい! 本作ならではの楽しさだ。

ファンタジーの世界観を表現!英雄の収集・育成要素

対人対戦型のゲームでは、育成や収集、編成といった、対戦以外の部分は「機能」として割り切った見せ方になっていることが多い。そんな中本作は、対戦以外の部分であってもファンタジーの世界観として演出している。

その代表例が、新たな「英雄」と出会い。新たな「英雄」と出会う場所は、プレイヤーが治める領地の「酒場」だ。ランダムで「英雄」が登場する、いわばガチャ的な場所なのだが、「酒場」内では仲間になっている他の「英雄」がお酒を飲んでおり、タップで会話することも可能。世界観をしっかり感じさせてくれる作りになっている。新たな「英雄」を仲間にする際も、コインを使って勧誘成功率を上げる必要があるため、実際に酒場で「英雄」を口説いているかのようだ。

また、「英雄」ユニットはレベルがあり、バトル外で永続的な育成ができるようになっている。この育成も、カード合成のような機能的な見せ方ではない。バトルを行うことで宝箱をゲット。時間経過によって宝箱をアンロックし、中から出てきた装備を身に着けたり、強化素材で装備を強化することによって「英雄」のレベルアップを行う。いかにもRPG的雰囲気を感じさせてくれる演出だ。

駆け引きが楽しい!戦略ゲーム・対戦ゲームファンはプレイする価値アリな一作

「敵拠点を奪った!」と思いきや、守りが薄くなっていた自軍拠点を敵に奪われたり、あえて自軍拠点の守りを薄くして敵の攻撃を誘ったり…など拠点を巡る本作のバトルは、対戦ゲームの醍醐味である「駆け引きの楽しさ」をたっぷり味わわせてくれる。戦略ゲームや対戦ゲームが好きな筆者としては、このままプレイヤー人口を拡大してほしいと願わずにいられない。戦略ゲームや対戦ゲームが好きなら、是非一度、本作の駆け引きの楽しさを味わってみてほしい。

アンクラウン

ネストピ

MobileアプリiOS

  • 配信日:2019年8月9日
  • 価格:基本無料

    アンクラウン

    ネストピ

    MobileアプリAndroid

    • 配信日:2019年8月9日
    • 価格:基本無料

      (C) Nestopi Inc.

      ※画面は開発中のものです。

      関連ワード

      この記事のゲーム情報

      機種
      Mobile
      プラットフォーム
      アプリ
      OS
      iOSAndroid
      会社
      ネストピ
      ジャンル
      シミュレーション
      • セガゲームス特集ページ
      • BUSTAFELLOWS特設サイト
      • 夢現Re:Master特設サイト

      RANKING人気記事ランキング

      REGULAR定期配信

      • ゲーム発売日・配信日カレンダー
      • Gamer編集部通信
      8月15日(木)
      忍スピリッツS 真田獣勇士伝
      8月17日(土)
      三国志の旅
      8月19日(月)
      BEATS FEVER VRリズムステージ
      リラックマ農園~ゆるっとだららんファーム~
      8月20日(火)
      さつてんレストラン
      イケメン源氏伝 あやかし恋えにし
      艦つく -Warship Craft-
      8月21日(水)
      SimpleVideoPoker
      SKE48の大富豪はおわらない!
      スーパーロボット大戦DD
      8月22日(木)
      Absolver
      Pawarumi
      みんなのどうぶつしょうぎ
      エバーダークの時計塔
      ゲーセンラブ。~プラス ペンゴ!~
      東京クロノス
      片恋いコントラスト ―collection of branch―
      片恋いコントラスト ―collection of branch― 限定版
      神獄塔 メアリスケルター2 for Nintendo Switch
      神獄塔 メアリスケルター2 for Nintendo Switch 限定版
      鬼ノ哭ク邦
      8月23日(金)
      姫麻雀
      黒い砂漠 アルティメット・エディション
      黒い砂漠 スタンダード・エディション
      黒い砂漠 デラックス・エディション
      8月27日(火)
      Ancestors:The Humankind Odyssey
      Minoria
      英雄伝説 暁の軌跡モバイル
      8月28日(水)
      CRYSTAR -クライスタ-
      8月29日(木)
      Immortal:Unchained
      となりに彼女のいる幸せ~Two Farce~
      アイカギ きみと一緒にパック
      アイカギ きみと一緒にパック プレミアムエディション
      アズールレーン クロスウェーブ
      アズールレーン クロスウェーブ 限定版
      グランブロックシューター
      ダマスカスギヤ 西京 EXODUS
      フライデー・ザ・13th:ザ・ゲーム / ULTIMATE SLAHER EDITION(日本語版)
      ボクと彼女の研修日誌
      マジッ犬64
      ラズベリーキューブ
      ラズベリーキューブ 初回限定特装版
      ヴァンブレイス:コールドソウル
      三色絵恋-Tricolour Lovestory-
      彩京 SHOOTING LIBRARY Vol.2
      8月30日(金)
      ASTRAL CHAIN
      ASTRAL CHAIN COLLECTOR’S EDITION
      囚われのパルマ
      囚われのパルマ コレクターズ エディション
      囚われのパルマ デラックス エディション
      9月3日(火)
      √Letter ルートレター Last Answer
      9月4日(水)
      コール オブ デューティ ブラックオプスIII ゲーム オブ ザ イヤー エディション Value Selection
      ファイナルファンタジーVIII リマスタード
      9月5日(木)
      モンストドリームカンパニー
      熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls
      限界凸起 モエロクリスタル H