千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。コーエーテクモゲームスブースで9月12日に行われた「仁王2」現世ステージの模様をレポートする。

ステージには、「仁王2」のプロデューサー兼ディレクターの安田文彦氏が登壇。TGS2019にあわせて公開した新PVには、これまで公開してこなかった様々な新情報が詰まっているのでぜひ見てほしい、と安田氏。発売日も、2020年初頭に決定した。

なお、前作でも好評だった豪華俳優陣による声優起用は「仁王2」でも行うこととなり、藤吉郎役は竹中直人さん、無明役は波瑠さんに決定している。女性のキャラクターもしっかりと描いているので、そちらにも期待していてほしいとのことだ。

前作の「仁王」は全世界で275万本を売り上げる大ヒット作になったが、今作は「戦国×死にゲー」というコンセプトに新たに「妖怪」というワードを足して、より一層のクオリティアップを図ったという。日本で言い伝えられている様々な妖怪を取り入れており、前作から引き続き死にゲーらしい緊張感と達成感を表現したい、と安田氏は語った。

また、今作の主人公は侍でありつつ妖怪でもあり、妖怪の力を使う和風ダークファンタジーになっている。

「仁王2」では、己の妖怪の力を活かした新アクションである「妖怪化」「特技」を追加。プレイヤーが妖怪に変身して戦ったり、特技にも妖怪らしさがあり、侍と妖怪の力を使い分け、妖怪の力をどこで解放するかといった作戦を考えるのも重要とのこと。

さらに、妖怪の力を借りて戦う妖怪技が新たに追加されたり、妖怪たちが力を増す異形の世界「常闇」が登場。常闇だと侍は苦戦するが、今作ではプレイヤーにも妖怪の力があるので、それをうまく駆使しながら進んでいくようだ。現世と常闇、二つの世界を渡り歩きながら進めていく。

マスコットキャラクターの「木霊」も健在で、新たに主人公の助けとなる妖怪も追加されるという。

また、今作ではキャラクタークリエイトが追加され、主人公を自分のオリジナルキャラクターとして作成できる。今回は人間であり妖怪でもあるので、色んな見た目で楽しんでほしいと安田氏。ちなみに日本ならでは、ということでお歯黒にするなど、歯の色まで変えられるそうだ。他にも色々な仕込みがあり、おしろいなどの色も変えられるのだとか。キャラクタークリエイトには相当こだわっているようなので、期待して待ちたい。

オンラインプレイは3人でできるようになるものの、その分敵も強力になっているとのこと。3人でもなかなか倒せない敵などもいるようだ。ぜひいっぱい死んでほしい、と安田氏は「死にゲー」であることに自信を覗かせた。

そしてステージには、「仁王2」のゼネラルプロデューサーである3名、シブサワ・コウ氏、鯉沼久史氏、早矢仕洋介氏の3名も登壇。

シブサワ・コウ氏は、前回の「仁王」は発表から12年もかかって3回も作り直したものの、今回はコンセプトがしっかりと決まっていたおかげで前作から3年で出せそうだとジョーク交じりに語った。

鯉沼氏は、TGSでは「仁王2」の試遊台をたくさん設置しているので、13日、14日の一般日にはぜひ皆さんに会場にきてもらい「仁王2」を体験してほしい、早矢仕氏は前作の「仁王」は新規タイトルということでTGSでステージをやってもあまり注目してもらえなかったが、今回は「仁王2」のためにたくさん人が集まってくれてうれしい、とそれぞれの想いを口にした。

ステージでは、Twitterにて応募された質問に、3名のゼネラルプロデューサーと安田氏が回答していくことに。

「どんな武将が増えますか?」という問いには、「織田信長が若い頃の姿で登場します」と回答。なお、前作の織田信長はシブサワ氏が声を演じていたが、シブサワ氏によれば録音したときにディレクターから織田信長は感情を出さないようにしてくれと言われたために前作のような演技をしたのに、それが世間から大根役者だといわれる羽目になって悔しかった、と笑いながら語った。なお、「仁王2」では声優の井上和彦さんが織田信長を演じるとのことだ。

「前作の主人公のウィリアムは今作にも登場しますか?」という問いには、現状まだ答えられないと鯉沼氏。

「前作をクリアしていると何か特典はありますか?」と聞かれると、「特典の内容はこれから考えますが、何か特典は作ります」とのこと。ちなみに前作「仁王」は現在セール中なので、これを機にまだ前作をプレイしていない人はぜひ購入を検討してほしい。

「妖怪スキルはどれくらいの数があるのですか?」という質問には、「かなりの数があるので期待していてください」と早矢仕氏。

武器の種類について聞かれると、前作の武器は全部入っており、新武器も今後発表していくという。

そして最後の質問は、キャラクタークリエイトについて。「セーブデータひとつにつき、一人のキャラクターになるのか」という問いに、基本的にはセーブデータに1キャラクターになるが、セーブデータを複数個持てるため切り替えながら遊ぶこともできるし、ゲーム開始後でもキャラクターのカスタマイズが可能なため、プレイが進行しているデータでもキャラクターを作り直すことができるとのことだ。

次のコーナーでは、安田氏がTGSにて出展中の「仁王2」の体験版を実際にプレイし、早矢仕氏がそれを解説することに。なお、あまりに難しいので、プレイしている本人が解説をしようとすると必ず落命してしまうため、今回はプレイと解説をそれぞれ役割分担することになったのだという。

今回体験版として出しているのは、ステージとしては十三桜と呼ばれている場所で、その名の通り桜が印象的なステージとなっている。今作から主人公のゲージが3本になっているが、増えた一本のゲージは「妖力」というステータスで、妖怪の力を借りた技を使うためのものだそう。この妖力ゲージの管理が、攻略上かなり重要な役割を果たすそうだ。

そして新しい妖怪の“すねかじり”は話しかけると主人公の後をついてくる。すねかじりがついてきてくれている間は、妖力が少しずつ回復していくという効果があるという。

また、何かアイテムを欲しがっている妖怪にアイテムをあげてみると、機嫌のいい時は何か別の良いアイテムを返してくれるが、機嫌が悪いと叱られたりするとのこと。

道中には、灯篭に化けた妖怪もいて、近づくと襲い掛かってきたりするのだとか。今作から、敵にもゲージが一つ増えたが、妖怪技を当てていくことで敵の赤いゲージが増えていき、倒しやすくなるのだそう。

道中にある青い塚では、サポートをしてくれるキャラクターを召喚できる。この体験版では、侍「シブサワ・コウ」が召喚できるので、青い塚を見かけたらぜひシブサワ・コウを召喚してほしい。

安田氏はなんとかシブサワ・コウの力も借りつつ、馬頭鬼というボスまでたどり着いたものの、敵の大技を捌ききれず、残念ながらここで落命となった。

ステージの最後、シブサワ氏は「私は今回は声優としては出演できませんでしたが」と会場の笑いを誘いつつ、「仁王2」は日本が持つ美しさを全世界にむけて発信していきたいという願いを込めて作っていることを語り、ぜひTGSにて試遊台で「仁王2」を遊んでみてほしい、とこの日のステージを締めくくった。

仁王2

コーエーテクモゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2020年3月12日
  • 17歳以上対象
仁王2

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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