幕張メッセで開催中の日本最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2019」。9月12日にセガブースで行われた「龍が如く7 光と闇の行方」のステージを実施した。名越稔洋総合監督自ら本作のコンセプトなどを紹介、あわせて新たなゲームシステムについても、実機プレイを交えて披露されたステージの模様をレポートする。
主人公が桐生一馬から春日一番に代わり、ゲームの舞台やシステムも刷新されるなど、新しい事づくめの「龍が如く7 光と闇の行方」。熱い人間ドラマという点では、「龍が如く」シリーズを受け継いでいると名越氏はいう。
これまでのシリーズ作品では、大物アーティストとの楽曲コラボも注目を集めてきた。なんと今回は、中田ヤスタカさんと湘南乃風という異色のタッグでテーマソングを作成中であることが明らかにされた。
今回の楽曲提供に関して湘南乃風のリーダーRED RICEさんは、「新主人公シリーズに突入ということで、新しさと龍が如くが本来持つ男らしさと熱さが同居するような楽曲を作りたいと言うことで、僕らも初めてのチャレンジとして中田ヤスタカ氏に楽曲のプロデュースを依頼しました。男性ボーカルは米津さんとの楽曲ぶりと言うことで、お互い気合いを入れて作って行ければと思っています」とコメント。
湘南乃風とは過去作でもコラボしているが、名越氏は中田さんとも一緒に仕事をしてみたいと思っていたそうだ。しかし、自身が心臓の手術をするなど大病を患っており打ち合わせなどもできないため断っていたのだという。そのときに、両アーティストから「絶対に実現したいし、回復するまで待つ」と言われ、今回の発表までこぎ着けたという流れである。ちなみに、名越氏の病床まで中田さんとRED RICEさんが訪れ、打ち合わせが行われたそうだ。
「龍が如く」シリーズには、多数の有名俳優が出演していることでもおなじみだ。今作では、堤真一さん、中井貴一さん、安田顕さんという、味のある俳優が起用されている。タイアップとしては最少人数だが、元々何名と決めて作られているわけではないと名越氏は語る。
その役が生きる俳優にお願いしているそうだが、今作に関しては女性が入り込む余地が見いだせず、キャストの渋さとのコントラストから、この3名が決まった時点で次を選ぶ気持ちになれなかったという。
主人公・春日一番役の中谷一博さんがゲストで登場!
続いて、今作の主人公である春日一番を演じた声優の中谷一博さんがゲストで登壇。見た目もゲームの中の春日一番と同じ、赤いジャケットを着こなしていた。
主人公について中谷さんは、猪突猛進で良くも悪くも自分の見たこと、感じたことでしか動かない男だと語った。しかし、どこか人を惹きつける魅力や底の知れない男感があるという。
動画では、バトルやヒートアクション、ジョブチェンジにゲームの世界観などの紹介に加えて、某有名カートゲーム風の「ドラゴンカート」や会社経営などに加えて、実在する人気機種を搭載したパチスロシミュレーターまで登場することが明らかに。もちろん、既存のプレイスポットに関しても、これまでよりもパワーアップしたものとして登場する。
このボリューム感が「龍が如く」らしさともいえるが、動画が流されていた間、会場では思わず笑いが起こるなど、ユーザーもまずまずの反応だった。それを見た横山氏も一安心という様子であった。
東京ゲームショウに出展されている体験版で、阪本氏が実機でプレイ。それを横山氏が解説するというスタイルで、新システムのバトルを中心に紹介が行われた。街を歩いていると、敵とエンカウントしてバトルに突入するというのはこれまで通りだ。今作からジャンルがコマンド式RPGに変更されており、ボタンで攻撃や防御、極技、その他といったものを選んで戦っていくことになる。
「ライブコマンドRPGバトル」と呼ばれるシステムだが、すべてがリアルタイムで動いている中で、コマンドバトルが行われる。敵の距離や味方の動きなどは、すべて自動で制御されている。遠くに逃げた敵を追いかけて殴ったり、近くにいる敵を巻き込んで周囲の敵を一掃したりするなど、どんどん戦況も変化していくのだ。その場その場の判断が重要で、単純にHPを削り合うRPGとの大きな違いでもある。
動画などを見ているだけだと、これまでの「龍が如く」シリーズとほぼ変わらないようなアクションシーンにも見える。街中でバトルを行うという特徴は踏襲されているため、たとえば自転車などを武器にすることができる。これらは敵も味方も自動で行うため、それぞれの位置取りやアイテムの配置なども頭の中に入れて戦っていく必要があるのだ。
横山氏によると、「頭を使うというより、上手い下手が出るRPGになっている」という。アクションではないものの、アクション的なテンポ感でゲームが進んでいくため、人によっては近くの敵ばかりなぐってしまうということもありうる。それでも倒すことはできるが、さらに上手い人は必殺技やモノなどを利用して効率よく敵を倒すという感じである。
敵の中にベテランホストがいる場合、キャリアを積んでいる分ほかの味方を回復することがある。そのためベテランホストから倒していくのがセオリーだが、それを妨害するキャラクターもいるため、どうやって倒してくかということを考えながら戦っていくことになる。
「龍が如く最新作」助演女優オーディション グランプリの3名が登場!
続いて、「龍が如く最新作」助演女優オーディション グランプリの鎌滝えりさんと、特別賞を受賞した沢すみれさん、柳いろはさんが登壇した。ちなみに3名とも、ゲームの中に登場することが決定している。
なんとなく衣装からそれっぽい職業は察することができるが・・・・・・鎌滝えりさんは一番の仲間として登場。徳辺と賞のふたりも、その一番を支えるような存在として登場するそうだ。はたしてどこで出会うことになるかは、プレイしてからのお楽しみにしておこう。
最後に名越氏から、海外展開についての発表が行われた。日本だけではなく欧米でも「Yakuza」というタイトルで人気に火がつき始めた「龍が如く」だが、日本ではナンバリングタイトルになっているものの海外では違う展開をしたいという意見があり、「LIKE A DRAGON」というタイトルで2020年に発売されることが明らかにされた。
日本では2020年1月16日に発売されるが、残り数ヵ月間、今後追加で発表されていく情報を含めて、楽しみに待とう!
(C)SEGA
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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