千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。13日のセガゲームスブース行われた「龍が如く7 光と闇の行方」ステージの模様をレポートする。

目次
  1. ビジネスデーにも関わらず、試遊台には2時間待ちの大行列が
  2. 「職業」や「デリバリーヘルプ」など新システムの詳細が明らかに

ビジネスデーにも関わらず、試遊台には2時間待ちの大行列が

ステージには、まず総合監督の名越稔洋氏が登壇。名越氏は、バトルシステムや主人公の変更など、新しい試みが満載の最新作に対し、ファンの間で様々な意見があることは当然としながら、これまでの「龍が如く」シリーズとしての楽しさは変わっていないことを強調。

さらにTGS2019のビジネスデーにおいて、「龍が如く7」の試遊に両日ともに2時間を超える行列ができるという、過去例に見ない注目を集めていることを明かす。システムの変更を発表した当初は、その楽しさに懐疑的だったり心配するような意見が多かった中、試遊や情報が公開されにいくにつれ、肯定的な意見が増えつつあることに手応えを感じている様子だった。

続いて、中田ヤスタカさんと湘南乃風という異色のタッグがテーマソングを担当すること、堤真一さん、中井貴一さん、安田顕さんの3人の豪華俳優陣が出演することが改めて告げられる。

収録時の裏話として、3人は台本の内容をほぼ暗記しており、台本をほとんど見ずに収録を進めていたという、普段から台本を記憶することに慣れている俳優陣ならではの収録模様となっていたことも明かされていた。

その後には、「龍が如く7」の主人公である春日一番を演じる中谷一博さんが登壇。12日のステージでは、春日一番を意識した衣装で登場した中谷さんだったが、本日はセガのTシャツ姿となっていた。

中谷さんはすでにTGSの会場で本作をプレイしたようで、「今までのアクションバトルの緊張感はそのままに、自分で攻撃を避けたりできない分、ハラハラ感はこれまで以上。

“虎落とし”などこれまでコマンド入力が難しかった技がコマンド一つで気軽に使えるようになったのが楽しい」と、その魅力を解説していた。

「職業」や「デリバリーヘルプ」など新システムの詳細が明らかに

さらにその後には、プロデューサーの阪本寛之氏とディレクターの堀井亮佑氏も加わり、実機でのプレイ映像が披露されることに。

実機プレイではまず横浜の中華街をモチーフとした場所の散策が行われた。

本作の舞台となる「伊勢佐木異人町」では春日一番たちと敵対する組織がそれぞれ縄張りのようなテリトリーをもっており、敵組織の拠点近くなどの一部エリアではレベルが桁違いに高い敵が待ち構えており、ゲーム序盤に近寄るとすぐに倒されてしまう。これまでの「龍が如く」シリーズと異なり、どの順番で行動範囲を広げていくかも重要になっているという。

また今回は横浜が舞台ということで、夜景の描写にも力が入っており、現実の山下公園をモチーフとした「浜北公園」の美しいロケーションも公開に。ゲームの序盤に訪れるホームレスたちがたむろするエリアも含めて、豊富なロケーションをシームレスに移動できるようになっている。

移動できるエリアは、神室町の約3倍ほどの広さがあり、マップの各所や裏路地には、レアな素材や宝箱が隠されているという探索の楽しみも強化されている。またシームレスでつながっているマップ以外にも探索のできるダンジョン的なエリアもあり、かなりのボリュームが用意されているようだ。

なおTGS2019に出展されている試遊版では、ハローワークにいくことで行える「転職」で、いくつかの職業を選べるようになっているが、製品版ではサブクエストやプレイスポットをクリアすることで溜まっていく「人間力」と呼ばれるポイントが関わってくる。人間力にはいくつかの種類があり、例えば職業の一つである「ホスト」を斡旋してもらうには、「魅力」の人間力を一定数値以上にする必要がある。

「転職」を行うと使用できる技や攻撃方法、ステータスが変化し、条件を満たすとさらに別の職業に転職することも可能。同じレベルでも、どの順番で転職をしたかによっても、最終的な能力値が変わってくる。

戦う敵によっては、その時の職業によって有利不利がつくものもあり、例として終盤に出現する敵は高い割合で銃を装備しており、通常の近接攻撃スキルでは不利になるため、敵の相性にあわせた職業のチョイスをしておくのも重要になることが明かされていた。

なお職業に関する説明は、ディレクターの堀井氏によるバトル画面の実演と共に行われていたのだが、回復のタイミングが遅れたことで春日が倒されてしまい、まさかのデモプレイ中に敗北を喫し、会場の笑いを誘う一幕も。(通常のバトルで敗北した場合は、所持金の半分が奪われて再開となるとのこと)

もうひとつの新要素である「デリバリーヘルプ」は、サブクエストなどをクリアしていくことで加入する仲間たちを戦闘中に呼び出せるというシステム。デリバリーヘルプの効果はどれも非常に強力だが、使用には所持金を支払う必要があり、強力な効果の仲間は、呼び出しに必要な金額も高額になっていく。

デリバリーヘルプで呼び出せるキャラクターの中には、これまでの「龍が如く」シリーズにも登場した「ゲイリー・バスター・ホームズ」や、ザリガニの「ナンシーちゃん」などユニークなものが多数。

会場では、名越監督のお気に入りだという「ナンシーちゃん」を実際に呼び出した画面を披露しようとしたものの、先程のバトルで敗北し、所持金の半分が奪われていたため、呼び出しに必要な所持金が不足するというまさかの展開に。

デリバリーヘルプは、TGS2019に出展されている試遊台でも使用することができるようになっているので、そちらでナンシーちゃんの雄姿を確認してほしいとのことだ。

また「龍が如く7」には、「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」、「アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-」、「パチスロ蒼天の拳 朋友」、「パチスロ猛獣王 王者の咆哮」の実在する4機種のパチスロシミュレーターが搭載される。店の中はホールそのもののシミュレーターのようになっており、プレイヤーは好きな場所の台に座った遊ぶことができ、個々の台ごとに設定が存在するという、かなり凝った作りとなっている。

物語の開始当初は春日は所持金が少ないため、少ない軍資金を片手にパチスロに挑む、現実さながらの手に汗握るプレイを体験するという楽しみ方もできるようだ。

鎌滝さんは春日が物語中で出会う「一番製菓」の社長として登場。春日と共に会社を立て直していく、物語のキーパーソンになるという。
鎌滝さんは春日が物語中で出会う「一番製菓」の社長として登場。春日と共に会社を立て直していく、物語のキーパーソンになるという。

ステージの最後には、12日のステージに引き続いて、「龍が如く最新作」助演女優オーディション グランプリの鎌滝えりさんと、特別賞を受賞した沢すみれさん、柳いろはさんの3人が登壇し、それぞれが演じるキャラクターについての情報が発表されていた。


沢すみれさんは、春日たちがゲーム中に使用する武器を
錬成できる職人として登場する。
柳いろはさんは、春日たちの拠点となるスナックの
看板娘として登場する。
ラストには、開発陣から発売を待つファンに向けてのメッセージも贈られていた。

龍が如く7 光と闇の行方

セガ

PS4パッケージ

  • 発売日:2020年1月16日
  • 17歳以上対象
龍が如く7 光と闇の行方

龍が如く7 光と闇の行方

セガ

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年1月16日
  • 17歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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