大日本印刷とカプコン、ネイキッドは、「モンスターハンター」シリーズの15周年を記念したイベント「DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED 『モンスターハンター15周年展』 - THE QUEST -」を、本日10月31日より東京・ベルサール秋葉原にて開始した。
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2004年にPS2用ハンティングアクションゲームとして発売された初代「モンスターハンター」。2019年は、そんなモンハンシリーズにとって15周年という節目の年になった。今年2019年9月6日には大型拡張コンテンツ「モンスターハンターワールド:アイスボーン」も発売され、今なお多くのファンに親しまれている。
本日開催となった「DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED 『モンスターハンター15周年展』 - THE QUEST -」では、歴代の「モンスターハンター」シリーズに登場する代表的なフィールドが、美術造作・映像・プロジェクションマッピングなど、さまざまな手法で現実世界に再現されているのが特徴だ。まるで本当にゲームの世界観に入り込んだかのように、モンスターの気配・存在・迫力を感じながら「モンスターハンター」の世界を体験することができる。また、これまで15周年の歴史が感じれる展示も行われている他、ここでしか手に入らないグッズ販売なども実施。まさに15周年の集大成ともいえるようなイベントだ。
映像や音、匂いなど様々な角度から「モンハン」の世界を感じられる「体感エリア」
会場のベルサール秋葉原B1Fでは「モンスターハンター」シリーズに登場するフィールドをイメージした「森」「砂漠」「火山」「海」「雪山」の5つのフィールドがプロジェクションマッピングなどの手法で再現されている。
会場に入ると、まずは森フィールドに至るまでの小道を歩いて行くことになる。鬱蒼とした原生林は、まるで洞窟に迷い込んだような感覚に。足元に緑色の光をおびた「導蟲」がいるので、それを頼りに進んでいこう。
また、来場時にはブラックライトが配られる。これで場内を照らすとあちこちでモンスターの痕跡がみつかるはずだ。どこからか本当にモンスターが飛び出してくるのではないかと、ドキドキしながら楽しむことができる。
「モンスタハンター:ワールド」でも登場した絡みついた蔦をかき分けて奥へ進んでいくと、森フィールドに辿り着く。ここでは生い茂る木々の香りが漂い、周囲からはモンスターの鳴き声が聞こえてくる。さらに奥では、ついに歴代モンスターたちが登場し、大スクリーンの中を生き生きと動き回る。ちなみにここで見られる映像は全て15周年展用の完全取りおろしだ。ぜひともその勇姿を目に焼き付けよう。
続いてのエリアは砂漠・火山・海フィールドだ。ここでは、360度のプロジェクションマッピングにより「モンスターハンター」の世界に包まれる没入体験が可能だ。サラウンド音響で動き回るモンスターの圧を全方向から感じることができる。ラギアクルスがゆうゆうと水中を泳ぎ回る様や、リオレイアとセルレギオスの縄張り争いは必見だ。3つのフィールドは時間によって切り替わっていくので全てのフィールド体験をチェックしよう。
最後のエリアに向かう途中にはベースキャンプが。テントやギンセンザルの展示や、ゲーム内にも登場した雪山の温泉のプロジェクションマッピングなどがある。温泉に入っているような写真を取ることもできるので、フォトスポットとしてもオススメだ。
最後のフィールドである雪山フィールドでは、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」で活躍したティガレックスやイヴェルカーナの映像が大迫力で登場する。ここでは温度、吹雪、風、香りなど、まさに全身でゲームの世界が感じられる。個人的に一番驚いたのは振動だ。ティガレックスがスクリーンの中を走り回ると、その振動が実際の地面にも伝わってき、まるで本当に目の前にティガレックスがいるかのような錯覚を覚えた。
ちなみに雪山フィールドの出口はアイルーとメラルーの住処となっている。姿は確認できなかったものの彼らの鳴き声が聞こえてくるので、ぜひ最後まで耳を澄ませてみて欲しい。
シリーズに登場した武器や禁忌モンスターの設定資料などが展示される「展示・物販エリア」
1Fは企画展示エリアとなっている。ここで初公開となる資料やモンスターの比較動画、15年間もの間、秘匿とされてきたモンスターの資料など、ファン必見の内容となっている。
ハンター装備展示
歴代タイトルの主要装備が展示されており、15年の歴史が感じられる内容となっている。
「モンスターハンター」シリーズ武器の歩み
歴代タイトルの主要武器が資料展示。初代「モンスターハンター」から最新作「モンスターハンターワールド:アイスボーン」まで、全ての武器種の武器が一覧形式で紹介されている様は圧巻の一言。シリーズ毎にどの武器を使っていたが、思い出しながら見てみては?
ハンター飯を振り返って
「モンスターハンター」シリーズと共に成長してきたハンター飯をまとめた企画展示だ。資料だけでなく、各タイトル毎の動画なども用意されており飽きない内容となっている。また、ハンター飯の新規造作展示もあるので、こちらもチェックしておこう。
モンスターサイズ比較図
15周年展用に新たに描き下ろされた「モンスター比較図」が初公開。今までの登場モンスターに加え、「モンスターハンター:ワールド」、「モンスターハンターワールド:アイスボーン」に登場したモンスターが並ぶ図は圧巻だ。
モンスターサイズ比較動画
新規映像となるモンスターサイズ比較動画「祝15周年! 歴代人気モンスターも集まるニャー!」が15周年展会場にて公開。15年間で登場した歴代モンスターたちを、初代「モンスターハンター」から最新作「モンスターハンターワールド:アイスボーン」までのタイトルごとに振り返る見ごたえのある映像となっている。
禁忌モンスターコーナー
15年間謎に包まれていた「黒龍 ミラボレアス」をはじめとする「禁忌モンスター」の設定資料がついに解禁。 また、黒龍討伐時に手に入る素材「黒龍の邪眼」の造作物も初展示されている。
物販エリア
1Fは物販エリアも併設されている。15周年展のオフィシャルブックや、1体のお値段が8,800,000円の超高額フィギュアの展示&受注販売などなど、ここでしか手に入らないグッズや先行販売アイテムがずらりと並ぶ。オススメはお馴染みの“こんがり肉”を模した「こんがり肉サラミ」。直径約4cm・重量約145グラムというビッグサイズでお土産としても面白いのではないだろうか。
カプコンの藤岡要ディレクターへインタビュー
――本日より「モンスターハンター15周年展」が開催となりますが、今の心境を教えて下さい。
藤岡氏:15周年には必ず何かしたいと思っていたので、大日本印刷さんやネイキッドさんにご協力頂いて開催できたことが嬉しいですね。前回の展示とは趣向が異なる、15周年を感じられる展示になったんじゃないかなと思います。
――見どころはどこでしょうか?
藤岡氏:B1Fのウォークスルーの映像もそうですし、モンスター比較図など、モンスターを一望できるものは我ながら壮観だなと思っています。シリーズ武器の歩みは今日始めて見たのですが、全てが並んでいるのは凄いですよ。
――4DXの展示では、どのような点を工夫されましたか?
藤岡氏:ネイキッドさんから、360度のパノラマスクリーンだったり匂いなどといったアイディアは頂いていたので、そこから15周年を感じてもらえるように作り込んでいった感じですね。
――「モンスターハンター」というシリーズが15年にも渡って愛されるようになった要因はどこにあると思いますか?
藤岡氏:ファンの方と一緒に成長できたコンテンツであることが大きいと思います。ファンの方に支えられているタイトルだと思っているので、その方たちに色々なサプライズを用意していくというか。上手く対話できているかなと思っているので今後も継続してやっていきたいです。
――今回「黒龍」の情報が解禁されましたが、15周年のタイミングで解禁するというのは前から決めていたのでしょうか?
藤岡氏:15周年を目指してという訳では無いですね。元々、オンラインゲーム上でプレイヤー同士が盛り上がる仕組みとして「黒龍」は敢えて情報を取り扱ってきませんでした。ゲームを遊んでいる人たちだけのものにしたかったんですよね。ただ15年もたつと黒龍系のモンスターも増えてきたというのと、動画配信などが当たり前になってきているので、今の時代にあったやり方にならって、このタイミングで規制を外した形になります。
――「アイルー村」など、これまでのシリーズタイトルを含めて過去IPの活性化は考えていますか?
藤岡氏:作っている側としてはめちゃくちゃやりたいですね。ただ我々とファンの方のタイミングが大事だと思っているので、きちんと計画しながらやっていきたいと思っています。
――それでは最後に来場される方に向けてメッセージをお願いします。
藤岡氏:体感系のウォークスルーはウロウロしているだけで楽しめますし、目の前でモンスターが見られるのは迫力もあります。15周年分の蓄積したものを一望できる空間というのは、中々ありませんので、ぜひ足を運んでもらいたいです。プレイヤーの方の中でも「モンスターハンター」を始めたきっかけは結構違うと思うので、これまでを振り返りながら楽しんで欲しいですね。
DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED「モンスターハンター15周年展」 - THE QUEST -
名称:DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED「モンスターハンター15周年展」 - THE QUEST -
会期:2019年10月31日(木)~11月12日(火)
場所:ベルサール秋葉原1F・B1F(東京都千代田区外神田3丁目12-8 住友不動産秋葉原ビル)
主催:大日本印刷
協力・監修:カプコン
演出・制作:ネイキッド(ディレクター:茶畑孝徳/デザイナー:小山田繭子)
公式サイト
https://mh15th.jp