マーベラスより2020年1月16日に発売予定のPS4用ソフト「神田川JET GIRLS」。その発売に向けて、11月2日・3日の2日間、トレーダー秋葉原3号店にて先行体験会が行われる。同会場で実施した、プロデューサー・高木謙一郎氏へのインタビューをお届けする。
「神田川JET GIRLS」は、プロデューサーの高木謙一郎氏をはじめとした、「閃乱カグラ」「VALKYRIE DRIVE」のスタッフが手掛ける新たなアクションレースゲーム。鳴子ハナハル氏による魅力的なキャラクターたちが、架空の近未来東京で行われているジェットレースという競技を通じて出会い、レースを繰り返しながら絆を深めていく。現在TVアニメが放送されるなど、メディアミックスプロジェクトとしての展開も見せている。
ゲームはアドベンチャーパートとジェットレースパートに分かれており、ジェットレースパートでは、ジェットマシンを操るジェッターと、ウォーターガンで対戦相手を攻撃するシューターの2人1組がペアとなり、操作を切り替えながらレースの勝利を目指していく。7組14人のキャラクターによるストーリーモードを主体としつつ、最大4人対戦が楽しめるオンラインモードやミニゲーム、充実のカスタマイズ要素なども搭載された、ボリュームたっぷりの内容になっているようだ。
アニメが盛り上がる中、ゲームに関しては本体験会が初プレイアブルの機会に。明日11月3日も12:00~17:00まで開催されるほか、12月14日の同時間帯にAKIHABARAゲーマーズ本店での開催も決定している。体験した人には、八重樫南氏イラストによる「神田川JET コースターセット」もプレゼントされるのだが、かなりのサイズ感となっているので受け取る際には注意しておこう。
なお、開催初日の会場には高木氏も足を運んでおり、メディアの取材に応じてくれた。ここでは囲み取材の模様をお届けしよう。
――体験会の初日を迎えてどのような感想を持たれていますか?
高木氏:新しいタイトルということでここまで時間がかかったのですが、やっとみなさんに遊んでもらえるような機会が作れて本当に嬉しいなと思っていますし、楽しいなと思ってもらえたら幸いです。
――特にアピールしたい、ゲームの魅力があればお聞かせください。
高木氏:キャラクター自体の魅力というのを、改めて美少女モノのゲームを作る中で見直して作ったので、純粋に可愛くなっていると思います。
――キャラクターモデルは鳴子さんのテイストにかなり近づけていると思いますが、そこは力を入れているポイントでしょうか?
高木氏:そうですね。まだリテイクしているぐらいのレベルです(笑)。鳴子さんの絵に惚れて、これをなんとか実現したいというところで始めた部分でもあるので、チーム一同、そこに妥協はなくやっています。正面からだけでなく、横からでも後ろからでも、鳴子キャラに見えるようにというのは意識しています。
――ジェットレースという競技そのものの魅力についても教えて下さい。
高木氏:レースゲームだけでなく、シューティングやアクション性も含めた、新しいアクションレースゲームを作りたいと考えていました。その部分はマルチプレイを遊んでもらえると特に感じられるようになっていると思います。
――プレイ中はジェッターモードとシューターモードで操作を切り替えていくことになりますが、切り替えながらプレイする部分をどのように設計されているのでしょうか?
高木氏:(ジェッターが)ブーストを使うゲージと(シューターが)必殺技を使うゲージが同じなので、どちらにゲージを使うかの駆け引きがあります。ただ対戦相手を攻撃していれば勝てるわけではなく、抜かれてしまう可能性もあるので、使い分けが重要になってきます。
――新しいIPを生み出すにあたって、企画の段階で苦労された点はありましたか?
高木氏:新しいことをやろうとするとまず認知度がないので、そこをどう広めていくか、どう知ってもらうかというところで、TVアニメをやろうといきなり決めたりと、立ち上げの段階から動いてきたことの苦労が一番大きいですね。ですが、新しいものを常に作りたいですし、作っていかなければいけないですし、先々続けていくことで、いろいろとやってきた美少女モノが融合する日が来るかもしれないですし、そうした形で上手く花開けばいいなという感じでやっています。
――ゲームを遊ぶ前にアニメで先んじて注目してほしいポイントはありますか?
高木氏:キャラクターの関係性などは先行してアニメで見てもらえると思います。アニメもレースにこだわっているのですが、キャラクターの部分により深く注力しています。ゲームはレースに寄っている部分もあるので、併せて楽しんでもらうと、より作品の世界を深く感じ取ってもらえるのではないかと。また、アニメの展開とゲームの展開は同じようで違うので、その差もすごく楽しめるところかなと思います。
――アニメではスーツの一部がダメージを受けると脱げてしまう描写がありましたが、ゲームではそういったギミックはあるのでしょうか?
高木氏:その部分で「閃乱カグラ」からやってきたこともあり、違うものを作らないといけないなというのはすごく意識して始めたプロジェクトだったこともあり、「神田川JET GIRLS」については、(そういった表現は)当初から考えていませんでした。ただ、アニメはよりそういった表現が好まれるので、相変わらずやっています。
ゲームは新しい可能性を模索したいと思っていて、派手に破れたりする表現はないものの、逆に見えそうで見えなかったり、脇の下やお尻のラインといった脱がないフェチズムを随所に入れているので、違う魅力が出ていると思います。見えそうで見えない、弱エロ的な表現がいろいろとあるのですが、今までエスカレートしてしまっていたを戻しながら、本来の良さが出ているのではないかと思います。
――アニメも放送から1ヶ月近くが経ちましたが、思った通りの反響があった部分と、逆に意外だった部分があればお聞かせください。
高木氏:まだ全てのキャラクターが出ていないもののキャラクターの魅力は伝わっていますし、物語としても面白いと見てくれた人は言ってくれているのは純粋に嬉しく感じています。その上で、脚本を作っている時点では気づかなかった部分で、映像化する際に監督や演出がすごく細かくネタを入れてくれているので、映像としての演出の深さに気付かされたりと意外な部分もありつつ、お客さんと一緒にリアルタイムで楽しんでいます。
――限定版の特典として「閃乱カグラ」の雪泉と飛鳥がプレイアブルキャラクターとして登場することが発表されていますが、このほかにも今後考えられていることはありますか?
高木氏:「閃乱カグラ」のキャラクターは2人では終わらないんじゃないかなと思います。いろいろ出てきてほしいですよね(笑)。
――最後にファンの方々にメッセージをお願いします。
高木氏:今回新しいIPとして「神田川JET GIRLS」を作りましたが、今回も非常に面白く、実際に触ってもらえると奥深い操作やレース展開が分かると思います。今回、体験会に来られなかったとしても、ぜひ本編を遊んでみてもらえれば嬉しいと思います。いつもの熱かったり、エロかったり、バカだったり、涙あったりといった、いろんな感情が入っている作品になっているので、一人でも多くの人に触ってもらいたいと思っています。よろしくお願いします!