ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、11月10日にPlayStation4用ソフト「DEATH STRANDING」の発売記念イベント「『DEATH STRANDING』World Strand Tour 2019 TOKYO」を、東京・品川にて開催した。

本イベントは、フランス・パリを皮切りに全世界10都市で開催される「『DEATH STRANDING』World Strand Tour 2019」の東京イベント。本作発売後、日本では初となる小島秀夫監督や本作の日本語吹き替えを担当した声優陣も登壇。ここでしか聞くことができない貴重なトークステージや、一般参加者とのQ&Aセッションなどが行われた。

イベントが開始すると、まずは小島監督が登壇。「皆さん繋がっていますか!?」と観客に呼びかけると客席からは大きな歓声があがった。現在ツアーで世界中を飛び回っている監督は、今朝5時くらいに久々に日本に戻ってきたそうでかなり多忙なようだが、「DEATH STRANDING」が無事発売を迎えられたことを喜んでいるようで、その表情からは終始笑顔が溢れていた。

小島秀夫監督
左から、小島秀夫監督、津田健次郎さん、大塚明夫さん、井上喜久子さん、水樹奈々さん、山路和弘さん、石住昭彦さん、三上哲さん

まずは、既に行われているツアーの映像がダイジェストで紹介。パリ、ロンドン、ベルリン、ニューヨーク、サンフランシスコと世界中の人々が「DEATH STRANDING」で繋がっていく。ツアーはこの後も、大阪、シンガポール、台北、ソウルと続いていく予定だ。サムのように世界を横断する小島監督だが、「足つぼに行きたい」とジョークを飛ばす一幕もあった。

今回登壇したキャスト陣も、「DEATH STRANDING」の発売を本当に楽しみにしていたようで、それぞれ思い思いにプレイをされているそうだ。ただ、石住さんはPS4を遊ぶのがこれが初めてだそうで、ディスクの入れ方がわかるまでに1日掛かったとコメント。会場の笑いを誘っていた。

本作が発売されてからの反応をを聞かれた津田さんは、後輩がめちゃくちゃ楽しみにしていたため、ネタバレされないように話しかけないで欲しいと釘を刺された話を披露。一方で、水樹さんはそんな反応に少しだけ優越感も感じているそうだ。

参加者には「いいね」の形をしたステッカーが配られ、トークを盛り上げた。

続いては、一般参加者とのQ&Aセッションのコーナーに。今回事前に集められた質疑の中から選ばれた質問が紹介され、小島監督とキャスト陣がそれに答えるという形式に。ちなみに、質問が採用された方にはサイン入りの非売品ポスターがプレゼントされていた。

最初の質問は、「自身が演じたキャラクター以外でお気に入りのキャラクターは?」だ。これにはほぼ全てのキャストが好きなキャラクターが多すぎて選べないとコメント。その中でも井上さんと水樹さん、山路さん、石住さんらは、仕草の一つ一つに癒やされると「BB」を挙げた。

続いての質問は、「『DEATH STRANDING』の収録で、これまでと変えたこと、変わったこと」。これには大塚さんが、今回から始めて吹き替えの時のセリフの長さを映像とぴったり合わせなければいけなく大変だったと述べる。これは、過去作は大塚さんの声から映像を作っていたため、発生したことになるのだという。しかし、それでも日本語吹き替えは他の国に比べてかなり自由にやっていると小島監督は明かした。1周目と2周目で言語を変えて、違いなどを見つけながらプレイするのも面白そうだ。

「小島監督が山路さんへこだわってもらったポイントは?」という質問では、「クリフは言えないことが多いの難しい質問」とした上で、マッツ・ミケルセンさんはファンが凄く多いので、ファンの方と山路さん、そして僕も満足する演技をお願いしたと小島監督。

山路さんは、何かあると「それはマッツファンが許さないから」と言われ、凄くプレッシャーを感じながら演技を行ったそうだが、大塚さんは「山路さんのおかげで、マッツの魅力がより伝わる演技になっている」と、同業者の目線で太鼓判を押した。

最後は「主人公・サムを演じるにあたり、小島監督からどのようなオーダーがあったか?」という質問だ。これに対して津田さんは、「特定のオーダーは特に無かった」とコメント。まずは演じてみてシーン毎に調整を行っていったそうだ。ノーマン・リーダスの演技を忠実に再現することに力を入れたという。凄く楽しい現場だったので終わってしまうのを寂しがっている様子だった。

Q&Aセッションが終わると、なんと小島監督が2つのギネス世界記録に認定されたことが発表、壇上では、ギネス世界記録認定式が執り行われることとなった。今回認定された記録は「Twitterのフォロワー数が最も多いゲームディレクター」(認定時281万3385)」と「Instagramのフォロワー数が最も多いゲームディレクター」(認定時88万8539)の2つ。SNSという“繋がり”を象徴するギネス世界記録に認定されたことに喜びの表情をみせた。

イベントの最後には小島監督とキャスト陣がそれぞれ「DEATH STRANDING」への想いをコメント。大塚さんは、「小島秀夫監督の背中に孤独の『孤』という字が書いてあったような時期があって、色々な人の人生が小島監督の肩に掛かっていて……、今回コケたら、というギリギリの中でやってきた中で、世界中のユーザーが1つに繋がって発売を迎えられたことが、俺は嬉しいです」と涙ながらに語る。

小島監督も「4年前独立して何も無い中、皆さんとの絆という繋がりだけでここまでこれました。色々なことがありましたが、『DEATH STRANDING』が完成して、皆さんに遊んでもらえる。こんな幸せなことはありません」と感謝の言葉を述べる。「ゲームの中では皆さんはたった一人で世界を繋ごうとしています。人生も同じでコケたり大変な思いをしていると思いますが、決して一人じゃないんです。世界中には同じ思いの人がいっぱいいて、そういう人たちと繋がって自分たちは生きているということを感じてもらえればと思います。みなさん繋がりましょう!!」とメッセージをおくりイベントは幕をおろした。

キャスト陣からはサプライズでマリーゴールドの花束がおくられた。花言葉は「絆」だそう。
イベント終了後の小島監督へインタビュー!

イベント終了後、小島監督への囲みインタビューが行われた。ここからはその内容をお届けしていこう。

――ギネス世界記録に認定された率直なご感想を教えて下さい。

小島監督:SNSは諸刃の剣ですが、世界中が繋がっていることは悪いことではありません。僕が映画を観たり本を読んだりして感想を呟くと、ファンの方が拡散してくれて最終的に作家さんまで感想が繋がるんですよ。今後も、SNSが持っているポジティブなパワーの良さを皆さんに伝えていければと思います。「Twitterしんどいな」って思っていたこともあるのですけど、頑張りたいです。

――ツアー中に「DEATH STRANDING」が発売を迎え、プレイした人から感想がどんどん届いているかと思います。こちらの反応はいかがでしょうか?

小島監督:ヘッドショットばかりするゲームというのは、それはそれで楽しいのですが「それだけでいいのかな?」という問いかけを「DEATH STRANDING」ではしたつもりです。なので、間接的に緩く繋がるという遊びが想像以上に楽しんで貰えていることが嬉しいですね。特に日本の方は繋がることにポジティブです。

――日本のプレイヤーと海外のプレイヤーで遊び方の違いなどはありましたか?

小島監督:今は“個”の時代じゃないですか、誰が一番強いとか。その象徴がゲームだと思います。それとは真逆の行為をしているので、国によっては印象が違うのかもしれません。

――大塚明夫さんの涙が印象的でしたが、イベントに関しての感想をお願いします。

小島監督:「DEATH STRANDING」は約4年ぶりの新作で、ツアーは実に10年ぶりでした。パリ、ロンドン、ベルリン、ニューヨーク、サンフランシスコ、そして東京と繋がってきましたが、やはり実際に会って繋がるのが一番ですね。フォトセッションやサイン会で、接触して握手して、お互いの気持を交換するということはしばらくやっていなかったことなので、やっぱりいいな、と。体温を感じながらのコミュニケーションも人間には必要ですね。日本の方とは、なかなか肩を組んだりとかって出来ないんですけど、今日は出来て嬉しかったですね。

――本作には映画界で活躍されているキャストが沢山出演されていますが、小島監督は映画とゲームの垣根をどのように考えていますか?

小島監督:ゲームはインタラクティブなものなので、映画とは180度違うものだったんですよ。でも今後は垣根はどんどん無くなっていって、どちらでも無いようなデジタルのエンターテインメントが出てくると思います。映画とゲームは途中までプロセスが一緒なんですよ。世界観をつくったりモデルを作ったりと。もちろん同じテクノロジーも使えるので、垣根はなくなっていき広い大地になると思います。僕は、その橋渡しをしなければならないので、それをやっていきます。

――「DEATH STRANDING」は非常に新しいゲーム体験になっていると感じました。開発中も新しいトライの連続だったのではと思いますが、その中で一番のチャレンジはなんでしたか?

小島監督:ステルスゲームを作った時もそうだったのですが、新しいものは形がないと伝わらないんです。言葉や絵を書いたりは出来るのですが、僕の頭の中までは見せられないので。「DEATH STRANDING」も、最初にスタッフに理解してもらうのが一番大変でした。1つ例を挙げると「いいね」もそうですね。自分の有利にならないとプレイヤーは使わないのでは、とスタッフから言われてしまうんですよ。そこで「ポジティブっていうのは無償の愛だ!」と説明して、半信半疑で作り始めたのですが、1年半くらいして、ようやくいけるぞという感触になりましたね。

――ゲームをプレイしていて、ドキュメントや世界観の中でエジプトの死生観というものが出てきました。こちらをピックアップした理由はなんでしょう?

小島監督:東洋と西洋で大きく変わりますが、エジプトだけでなくあらゆる死生観を入れるようにしています。そもそも生命が生まれて進化して、ある時点で死を確認したんですね。そこで宗教などが生まれるのですが、エジプトでは死んだ者が帰ってくる場所としてピラミッドを作ったりするわけです。生と死という概念が生まれたのが人類の起こりなので、そこにフォーカスしています。もちろん知りたい人だけ知れるようにしていますので、知らなくてもゲームが楽しめる構造になっています。

――「DEATH STRANDING」を作り始める前に、月に関するツイートをされていました。トレーラーでも月が印象的だったのですが、「DEATH STRANDING」と月には何か関係があったりしますか?

小島監督:僕は不可能の7割が可能だと思っている人間です。やっぱり人生で出来ないことを諦めると評価はされません。それを超えるためにどうするかが知恵じゃないですか。僕は子供の頃に宇宙飛行士に憧れていたんですけど、50年前に人類は月に行って帰ってきたんですよ。それを考えると何でもできる気がして、クリフのセリフもそういう意味合いで出しています。なので、「何でも出来ます!」という象徴のようなものですね。個人的にですけど。

――ゲームをプレイして、凄くオープンワールド的ではあるんですけどナラティブな要素も感じました。その塩梅はどのように調整しましたか?

小島監督:ゲームとストーリーテリングって実は相性が良くないんですよ。マルチエンディングは、僕はストーリーでは無いと思っています、好きではあるんですけど。ストーリーって一本の運命があって、どれだけ頑張っても結果が決まっているものです。運命が分岐するというのは、やっぱり僕のゲームじゃないんですよね。

「DEATH STRANDING」は、オープンワールドなので自由度がないと意味が無いじゃないですか。このゲームはAからB、BからCへと繋いでいきますが、そのルートが自由なんですよ。ただA→B→Cという時間の流れがあるからストーリーが流れるという設計になっています。なのでそんなに凄いストーリーテリングでは無いのですが、オープンワールドの醍醐味が感じられるようになっています。

――人を殺すゲームが沢山ある中で、「DEATH STRANDING」ではそこにペナルティがありますよね。その理由を教えて下さい。

小島監督:人間は直立歩行を覚え、両手が自由になることで道具を使えるようになりました。嫌なものを遠ざける棒、次に好きなものを繋ぎ止める縄ですね。この2つで今の世界ができています。人間の手は握手をすると縄になりますが、握ると棒になる。両面の意味を持っているのが人間の宿命です。どう使うかは僕らに任されているんです。そこで縄をテーマにした時に棒も使えるんだけど、殺傷をポジティブにするとテーマが崩れるというのが理由です。

――ゲームをプレイしていて赤ん坊のBTが確認できたのですが、あれはどういう意味なのでしょうか?

小島監督:BTにも本当は色々なバリエーションを作りたかったのですが、今の形になっています。赤ちゃんのまま死んでしまった人もいるので、「BB」との対比の意味でもメタファーとして入れています。

――ゲームクリア後も任務を続けたり、他のプレイヤーと繋がりたいと思う人はいると思います。そんなファンに向けてアップデートや施策をする予定はありますか?

小島監督:DLCは今の所考えていません。「DEATH STRANDING」はストーリーが終わっても配達任務はずっと続きます。プレッパーズも隠れていますし、残っているミッションも沢山あります。プレイヤー同士のミッションもあるので、その後も結構遊べるようにはなっています。

――ありがとうございました。

DEATH STRANDING

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

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  • 発売日:2019年11月8日
  • 価格:6,900円(税抜)
  • 17歳以上対象
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DEATH STRANDING デジタルデラックスエディション

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  • 発売日:2019年11月8日
  • 価格:9,612円(税込)
  • 17歳以上対象
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(C)2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS.

※画面は開発中のものです。

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