コーエーテクモゲームスは、2020年1月16日に発売予定のPS4/PC用ソフト「三國志14」について、大陸統一に必要不可欠な外交や計略などの情報を公開した。
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同盟か、敵対か、勢力の行く末を大きく左右する“外交”
周りを複数の勢力に囲まれた状況下では、孤立は命取りとなり、積極的な「外交」が求められます。本作では、金や兵糧、名品などを送る「親善」で対象勢力との関係を改善することができ、外交感情が「平常」以上になると「同盟」を結ぶことができるようになります。「同盟」を結ぶことができれば、互いの勢力は攻撃対象とならず、占領はできないものの、兵站を維持したまま同盟相手の領地を通過することができます。また、自勢力の爵位が一定以上であれば、同盟勢力に第三勢力の拠点を攻撃するよう「攻撃要請」することもできるため、「同盟」により思わぬピンチをチャンスに変えることもできるかもしれません。一方で「同盟」は「破棄」することも可能で、周りの状況によっては、対象勢力との手切れも選択肢となりえます。
「外交」ではこのほかにも、戦闘で捕虜となった武将の返還を求める「捕虜返還」、対象勢力に降伏を勧告し自勢力に組み込む「降伏勧告」があります。「捕虜返還」では、費用を支払うことで武将の返還を求めますが、返還武将が個性「名声」を持つ場合は、費用が通常より高くなるため注意が必要です。「降伏勧告」についても、実施するためには「敵視」されていないことと一定以上の爵位が必要で、常日頃からの準備が重要となります。
*さまざまな“計略”を駆使し、権謀術数渦巻く乱世を勝ち抜け
本作では、「埋伏の毒」「離間」「地域懐柔」「駆虎呑狼」「二虎競食」の5種類の計略を実行することができます。
対象勢力の支配地域の開発と治安を下げ、成功度合いによっては賊や異民族をも発生させる「埋伏の毒」、対象武将に君主の悪い噂を吹き込み、忠誠を下げる「離間」、空白地域や対象勢力の支配地域の民を説得し、その地域の府を奪取する「地域懐柔」、他勢力の都督や太守をそそのかし独立を促す「駆虎呑狼」、対象勢力に対し目標勢力の悪評を流布する「二虎競食」、この5種の計略はいずれも成功すると強力な効果を発揮する一方、失敗すると対象勢力との外交感情が悪化することもあるため、対象勢力との関係や実行武将の能力などの見極めが重要となります。
選択肢が広がる“爵位”と軍団単位で州攻略を指示できる“出征”
本作では、都市を制圧していくと君主の「爵位」が上がります。獲得した「爵位」によっては、指定した部隊の戦法を任意のタイミングで発動できるようになったり、外交で実行できるコマンドが増えたりするなど、数多くの恩恵を得ることができます。また、「爵位」上がることで配下武将に与えられる「官職」の種類が増加します。「官職」に任命された配下武将は一部能力が上昇し、率いられる兵士も増加します。一方で俸禄も増加するため、気をつけましょう。個性「強欲」を所持する武将は俸禄が増加するので、特に注意が必要です。
爵位が「公」以上になると、軍団単位で複数の拠点から州を対象とした攻略命令を出す「出征」を実行できるようになります。通常の出陣では一部隊につき一枚命令書が必要になるのに対し、「出征」ではすべての部隊の命令に対し一枚の命令書で実行できるため、より効率的かつダイナミックに戦略を展開していくことができるようになります。
数多の武将を「探索」「登用」し、それぞれの個性を使いこなせ
本作では、総勢1000人もの武将が登場し、それぞれに個性を発揮します。個性豊かな武将たちは「探索」で発見し、「登用」することができます。人材発掘で優遇される個性「眼力」や「人脈」を駆使し、他勢力に先駆けて優秀な人材を確保することが大陸統一への第一歩となります。また「探索」では、武将のほかに名品や戦法の書などを発見することもあり、武将に授与することでさまざまな効果を得ることができます。
武将には、それぞれ個性が設定されており、戦闘や内政などさまざまな場面で活躍します。例えば「一騎」「豪傑」「矍鑠」の個性を持つ武将は、戦場の華ともいえる「一騎討ち」が発生しやすく、自動進行する一騎討ち中では「一騎」と「矍鑠」の個性をもつ武将は優遇されます。「一騎討ち」に敗北すると、敗北した武将は負傷や捕縛、討死する場合があるほか、敗北した側の部隊の士気が大きく下がります。部隊は士気が0になると壊滅するため、「一騎」「豪傑」「矍鑠」は戦場では強力な個性となります。
一方で、今作でも地域単位で「いなご」「疫病」などの災害が発生しますが、個性「占術」を持つ武将が拠点に所在していると災害が発生しなくなり、逆に兵糧収入が増加する「豊作」が発生しやすくなります。予期せぬ被害を防ぎ、兵糧収入を増やす非常に有用な個性です。勢力に利益をもたらす個性だけではなく、「猪突」や「癇癪」など、ときには足を引っ張る個性も含め、武将をいかに適材適所で活用できるかが特に重要な要素となります。
ストーリー仕立てのチュートリアルと自由自在の新武将作成
基本的なプレイの流れなどをわかりやすく紹介したチュートリアルも実装しています。劉備、関羽、張飛と一緒に、本作でのイロハを盧植先生に教わりながらチュートリアルを進めていくことができます。また、チュートリアル中は、矢印や指示ボードなどで、何をするべきかが提示されているため、直感的に本作の基礎を学ぶことができます。
今作でも新武将を自由に作成することができます。名前や能力、顔などの基本的な情報から、主義や政策、個性、戦法、陣形にいたるまで、細部にわたって設定が可能です。自分が思い描いた架空の武将や、歴史上の人物を作成するなど、思い思いの楽しみ方でより深く本作を楽しむことができます。
シナリオ設定では複数の難易度に加え、イベントの発生、負傷兵の回復、災害や寿命の有無など細かく設定できるため、さまざまなシチュエーションで本作を遊ぶことができます。また、環境設定ではCG 画質の設定から各種音量までプレイヤーの環境にあわせカスタマイズ可能です。
未公開武将スチル
関平
河北国境に住む関定の次男。関羽の養子。【演】曹操の下を脱した関羽が劉備と再会する際、関羽と出会い、劉備の仲立ちで関羽の養子となる。新野の戦いでは劉封と共に諸葛亮の火計を成功させた。劉備が益州に侵攻すると従軍するが、統が戦死すると荊州に援軍を要請し、諸葛亮らが益州に向かうと、代わって荊州に残り関羽を補佐した。関羽が襄陽に侵攻すると従軍し、活躍。しかし、背後を孫権に急襲され、麦城で関羽と共に捕らえられ刑死した。【史】関羽の子とあり、養子とは書かれていない。
関索
関羽の三男。【演】関羽が荊州で敗死した際に負傷し、鮑家の荘園で療養していた。諸葛亮の南蛮討伐戦に先立って復帰し、先鋒となる。たびたび孟獲を捕らえる作戦で活躍した。【史】記述なし。「花関索伝」など関索を題材とした民間伝承は多く存在し、京劇の題材にもなっている。四川省に現存する鮑三娘墓には、関索とその妻・鮑三娘が葭萌関を守ったと記されている。
龐統
劉備の参謀。司馬徽の門人。「伏龍」諸葛亮と並び「鳳雛」と呼ばれる。風采は上がらない。【演】赤壁の戦いでは、「連環の計」で曹操の船団を鎖でつなぎ、周瑜の火攻めを成功させる。劉備に仕え、耒陽県の県令となるが、最初は酒ばかり飲んで政務を執らない。しかし、執行を命じられると百日の仕事を半日でこなし、実力を認められる。益州平定戦では劉備の軍師として同行。落鳳坡で張任の伏兵に遭い、戦死した。【史】劉備に耒陽県の県令を罷免された後、魯粛と諸葛亮の取りなしで劉備と語り合い、実力を認められる。
劉封
樊城の県令・劉泌の甥。劉備の養子。【演】徐庶の知略で曹仁を破った劉備が樊城に入った時、気に入られ養子となる。博望坡の戦い、益州進攻戦、漢中攻防戦で活躍。漢中平定後、孟達、王平と共に上庸を攻略する。その後、麦城で孤立した関羽から援軍を求められるが、孟達の勧めもあって拒否。これが関羽の死の一因となり、劉備に恨まれる。220年、魏に降った孟達を攻めるが大敗。成都に帰還後、処刑された。【史】孟達と仲が悪かった。剛勇な性格。劉備の死後は誰も抑えられないと考えた諸葛亮の進言で、死を賜った。