MANKAI STAGE「A3!」製作委員会は、2020年1月18日から「MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN 2020~」公演を東京・愛知・兵庫の3都市で順次開催。ここでは1月17日に東京・品川プリンスホテル ステラボールで行われたゲネプロ公演と囲み取材の模様をお届けする。

「A3!」は劇団の主宰兼「総監督」として、イケメン劇団員たちの成長と青春の物語を見守る“イケメン役者育成”ゲーム。プレイヤーである「総監督」は、かつての栄光を失った潰れかけの劇団“MANKAIカンパニー”を立て直すために「春組」「夏組」「秋組」「冬組」といった4つの演劇ユニットと奮闘することとなる。

2018年6月に初上演した舞台化作品は開幕から大きな話題を集め、2019年から春組・夏組の単独公演を成功。今回は摂津万里(水江建太さん)、兵頭十座(中村太郎さん)、七尾太一(赤澤遼太郎さん)、伏見臣(稲垣成弥さん)、古市左京(藤田玲さん)の「秋組」にスポットを当てたものとなる。

前半は臣が主演を務める第2回公演「異邦人」、後半は左京が主演を務める第3回公演「任侠伝・流れ者銀二」を展開。ぶつかり合うことが多かったものの旗上げ公演を経て絆の深まった秋組だったが、また新たな困難に直面する。

「異邦人」の主演に選ばれた臣だったが、暴走族時代の後輩・新庄リョウ(里中将道さん)との再会もあり、失ってしまった親友への想いに囚われてしまう。ほかのメンバーにも演技に大きな課題が残り、とくに準主役の女性役を割り当てられた太一はなかなか役が掴めずにいた。一方、臣へのフォローを巡って万里と十座も喧嘩が始まってしまい……。

再びバラバラになってしまうかと思われたが、彼らにはすでに確かな絆がある。近未来を舞台とした「異邦人」の公演では臣や十座の大立ち回りをはじめ、また一つ壁を乗り越えた秋組の姿を見ることができる。

「任侠伝・流れ者銀二」では主演の左京を中心に、しっかりとまとまっていた秋組。しかし左京を兄貴と慕う迫田ケン(田内季宇さん)が口を滑らせた出来事をきっかけに“左京がカンパニーを辞めてしまうかも?!”といった動揺が広がる。4人は稽古に身が入らなくなってしまい、事態を把握していない左京は苛立ちつつ、年齢の離れた自分の行動は独りよがりではないかと思い悩む。

誤解が解け、改めて5人は義理と人情に生きる極道の男たちを描いた「任侠伝・流れ者銀二」に挑む。さまざまな想いを乗せ、鬼気迫る左京のアクションは目を奪われるほどの迫力だ。支配人の松川伊助(田口涼さん)や、目に浮かぶような鹿島雄三の存在感、そして皆木綴(前川優希さん)、皇天馬(陳内将さん)、向坂椋(野口準さん)、雪白東(上田堪大さん)がどのように秋組メンバーと協力していくのかも見どころとなる。

大千秋楽の3月1日には全国各地の映画館でライブビューイングと、DMM.comでのライブ配信も実施する。ライブ配信ではキャスト座談会の特典映像も提供されるので、チケットを手に入れられた人もチェックしておこう。

囲み取材の模様をお届け!

――開幕に向けて一言お願いします。

水江さん:今まで稽古で積み重ねたものを、全力でぶつけていきます。よろしくお願いします。

中村さん:明日の初日に向けて、秋組らしくぶちかましてやっていこうと思います。

赤澤さん:春、夏と単独公演を重ねてきて、お客様の期待もすごく大きいと思うんですけど、それを遥かに超えるような秋組単独公演になっていると思います。ぜひ皆さん楽しみにしてください。

稲垣さん:今回は一幕が「異邦人」ということで、劇中劇で僕は主演なので、今までやってきたことを存分に出して頑張りたいと思います。二幕は左京さんが主演なので、それを支えられるように頑張っていきたいと思います。

藤田さん:春組、夏組と単独公演が続いてきて、皆必死にバトンを繋いできてくれたので、また秋組が冬組にバトンを繋げるようにしっかり僕らの仕事をしたいと思っています。臣と左京が主演で、皆さんの期待を超えられるような劇中劇になっていると思いますので楽しみにしていてください。

里中さん:初の大舞台ですごく楽しみです。こうして秋組と一緒に出させていただくので、しっかり支えられるよう一公演ごとに全力で頑張ります。

――本作の魅力を一言で表すなら?

赤澤さん:“ひつまぶし”で!(笑)

(一同笑)

水江さん:……“写真”と“家族”ですかね。

藤田さん:じゃあ“家族写真”かな。

――今回演じていて、改めて感じた役柄の魅力はどこでしょうか?

水江さん:僕は秋冬公演と春組単独と出させていただいて、万里として登場するのは3回目です。圧倒的にカッコイイと思っていて、それが魅力だと思います。

中村さん:僕も秋冬公演、そして夏単独公演に出させていただいて、今回十座を演じさせていただいて、ちょっと成長した部分が見せられたらいいなと思います。

赤澤さん:1年前の秋冬公演を演じて、あの時は人間らしい欲求であったり、色々なものを抱えていたのが魅力だったと思います。今回の秋単独公演では、そういうものを背負った太一だからこそ出せる光であったり、人に与えるエネルギーだったりが魅力かなと思います。光です!

稲垣さん:今回は臣の魅力が裏目に出てしまいますが、それがいい形に収まって……トータル的には全部ですね。全部が魅力です!

藤田さん:クールで笑顔も少ないキャラクターなんですが、実は誰よりも人間らしいんじゃないかなと。今回の作品でもそれはすごく出ていて……秋組の皆もそうですけど、春組・夏組・冬組の皆と打ち解け合うことで見えてくる、カンパニーへの一番強い“愛”が魅力の1つかと思います。

里中:初登場となりますが、すごくまっすぐでピュアな男なんじゃないかなと。それは見ていただいたら分かると思うので、ぜひ見てください。

――里中さんから見た、秋組全体への魅力をお聞かせください。また、稲垣さん・藤田さんに劇中劇の見どころをお話しください。

里中さん:まず秋組の第一印象は“カッコイイ”ですね。ほかの組よりも男っぽいというか、男の子が観ても面白い舞台になっているので、憧れなどを抱けるんじゃないかなと。僕も一緒に稽古していて思ったので、そうした所が魅力の1つだと思います。

藤田さん:嬉しいね。

稲垣さん:「異邦人」の魅力は全部と言いたいんですけど、一幕が始まってから劇中劇までがパッケージだと思っていて。これまでの話に「異邦人」も盛り込まれていて、話のゴールという感じですね。臣が変わった瞬間をそこで見せられればと思います。

藤田さん:「任侠伝・流れ者銀二」は任侠モノですが、最近はあまり見る機会も少なくなってきたかと思います。そうした古き良き感じや、今までの「エーステ」の劇中劇の中でも挑戦的で、ちょっとはみ出しているんじゃないかなという……そうした部分が魅力だと思います。これは観ていただいたら「ここか!」と絶対に分かると思うので。ここを楽しみに来ていただければ。

――役者である皆さんが「役者」を演じる上で、改めて発見した役者の面白さがあればお聞かせください。

水江:僕だけの話になってしまいますが、僕はこの現場で育ててもらったので、このステージを楽しむことに直結しているかなと。「エーステ」は僕にとってそういう場所で、ここでトライし続けることが、今回の面白さでもあるし、役者としての面白さなのかなと思っています。

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