コーエーテクモゲームスは、2020年3月12日に発売するPS4用ソフト「仁王2」の完成発表会を、本日3月11日に実施した。
いよいよ明日発売となるダーク戦国アクションRPG「仁王2」。全世界300万本を超えるセールスを記録しヒット作となった「仁王」の正統続編となるタイトルだ。本日実施された「仁王2」完成発表会では、本作のゼネラルプロデューサーを務める早矢仕洋介氏、プロデューサー兼ディレクターを務める安田文彦氏より「仁王2」のゲーム概要が紹介された他、藤吉郎を演じる竹中直人さんと無明を演じる波瑠さんも登壇。本作にまつわるトークセッションが行われた。
まずは、コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏が挨拶。「仁王」は、歴史を題材にした作品を開発してきたコーエーと、「NINJA GAIDEN」のようなアクションゲームを得意とするテクモが経営統合して、両社が得意とする部分を合わせて開発されたタイトルであることを改めて説明。前作が高い評価を得たことでハードルが上がっている中、苦労を重ねて作った作品であると、これまでを振り返った。
続いて、本作のゼネラルプロデューサーを務める早矢仕洋介氏、プロデューサー兼ディレクターを務める安田文彦氏より「仁王2」のゲーム概要が紹介された。
前作である「仁王」は、2005年に正式発表を行い、そこから紆余曲折ありつつ12年という月日を経て2017年に全世界で発売されたタイトルだ。ダークファンタジー要素と戦国時代末期の史実が融合したオリジナルストーリー、圧倒的な緊張感と達成感を体感できるアクションが人気に。全世界累計販売本数300万本を記録したタイトルの正統続編「仁王2」がいよいよ3月12日に発売となる。
「仁王2」では、前作で好評を得た和風ダーク戦国アクションRPGという部分は踏襲しつつも、より「和風」と「ダーク」にスポットを当て、妖怪のエッセンスが大きくフューチャーされる。敵はもちろん、プレイヤーも大きくパワーアップしたアクションRPGが楽しめるという。
大きなポイントは4つ。「妖怪化」や「妖怪技」といった妖怪の力を生かした新アクション、前作では固定だった主人公キャラクターのクリエイト機能、オンラインプレイの拡充、そして史実の武将たちが登場して紡がれるオリジナルストーリーだ。
また、ゲームシステムだけでなく映像や演出部分にも豪華クリエイター陣が華を添える。また、今回「仁王2」のオープニング映像も世界初公開。藤吉郎や無明といったキャラクターとの共闘や、本作の大きな要素となる「妖怪化」などの魅力が詰まった、非常にかっこいい映像に仕上がっている。
そしてここからは、「仁王2」に藤吉郎(のちの豊臣秀吉)役として出演した竹中直人さん、無明役として出演した波瑠さんをゲストにトークセッションが行われた。
まず、今回のオファーの経緯を安田氏が説明。「仁王2」が戦国時代をモチーフにしているタイトルなので、そこにリアリティをもたせるためにテレビや映画で活躍している二人を起用したそう。
竹中さんといえばNHKの大河ドラマなどで何度も豊臣秀吉役を演じていることでも有名な俳優だ。今回で秀吉を演じるのは4度目となり、「まさかまた演じることができるとは。本当に驚きでした」とコメント。一方の無明はオリジナルキャラクターとなるが、妖怪ハンターというポジションになるので強さと美しさを兼ね備えている人物ということで、波瑠さんに白羽の矢が立ったようだ。
なお、波瑠さんはゲーマーで前作の「仁王」もプレイしているそうだ。なかなか難しいゲームなのでまだクリアはできていないが、色々な部分でクオリティの高さを感じており、「仁王2」の発売も心待ちにしてしていた様子。それを聞いた竹中さんは「波瑠さんがゲームをしている姿が想像できない」とコメントし、オンラインでどうやって遊ぶのか? や、ヘッドセットはしているのか? など興味津々だった。
音声収録では安田氏が立ち合いを行い、普通であればゲームの設定や世界観を説明するのだが、竹中さんは「秀吉は詳しいよ」ということで説明の必要がなかった、というエピソードも。ゲーム内では辞世の句を詠むシーンもあるようだが、竹中さんは台本を閉じて演技を行い、「本当に秀吉なんだ」ということを改めて実感したのだとか。
「仁王2」では、音声の収録に加えてフェイシャル撮影を用いて二人にそっくりなキャラクターが登場する。二人ともフェイシャル撮影は初めての体験だったようで、100台ものカメラに囲まれる体験に圧倒されたそうだ。ここではゲーム内に登場する藤吉郎と無明の映像も公開されたのだが、竹中さんは「もうちょっと若くなっているのかと思ったらあんまり変わっていなくてびっくりした」とコメントし会場の笑いを誘っていた。
最後に竹中さんと波瑠さんが挨拶。「とても迫力のある画作りで、どんな妖怪がでてくるのか楽しみです。僕はモンスターマニアでもあるので、これを機にゲームを始めてみようと思います。ぜひ皆さんも一緒にやりましょうね(竹中)」、「『仁王』はとても難しいゲームだけど、ゲーマーじゃなくても楽しめるゲームです。主人公のカスタマイズ要素なんかもあって、自分やタレントさんにそっくりなキャラで冒険するなどいろいろな楽しみ方ができると思います(波瑠)」と、それぞれ本作をアピールした。
なお、発表会内では「仁王2」の今後のコラボ情報も発表に。1つ目が居酒屋チェーン「金の蔵」とのコラボレーション。 3月12日から31日までの期間で新宿、渋谷、秋葉原、池袋エリアの「金の蔵」計24の対象店舗で、コラボメニューが販売がされる他、BGMやポスターなどで世界観が表現される。
もう1つが2020年5月22日に公開される映画「燃えよ剣」とのタイアップ。こちらについての詳細は後日発表されるそうだ。