バンダイナムコエンターテイメントは、「SCARLET NEXUS」(スカーレットネクサス)のオンラインキーノートをメディア向けに実施した。その内容をレポートしていく。

「ブレインパンク」の名に込められた意味とは

PS5/PS4/Xbox Series X/Xbox One/Steam向けのブレインパンク・アクションRPGとして現在開発が進められている「SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)」。今回公開されたオンラインキーノートでは、プロデューサーの飯塚啓太氏、ディレクターの穴吹健児氏、アートディレクターの落合功多氏によるゲームの紹介と、ゲームプレイ映像が公開された。

本作の企画が立ち上がったのは、今からおよそ4年前。「テイルズ オブ」シリーズに長く関わってきた穴吹氏にとって新しいことにチャレンジができるタイミングがあり、そこで半ばゲリラ的な形で小規模なチームを立ち上げたことが開発の始まりだったと明かす。その企画の初期段階から穴吹氏に誘われ、開発チームの一員となっていた落合氏は、「新しいRPGを作る」ことが最初の出発点だったと振り返る。チーム内で「新しいとはどういういったことか」とアイディアを出し合うことが、開発の最初の一歩だったという。

「SCARLET NEXUS」というタイトルについては、「スカーレット」は「赤、紅」、「ネクサス」は「繋がり、連鎖」といったイメージで名付けられている。能力を仲間から借り受ける際などにも出現する、「赤い糸」で結ばれた繋がりがビジュアル的にもテーマ的にも重要な意味合いをもってくるという。

また本作は「ブレインパンク・アクションRPG」という聞き慣れないジャンルが銘打たれているが、これは科学技術の発達やキャラクター達が使う特殊能力など、本作の世界観の根底に「脳」が大きな要因となって影響を及ぼしているため。これに落合氏がもともとイメージしていた世界観と、従来のサイバーパンク的な作品との差別化として、「スチームパンク」や「ディーゼルパンク」といった派生ジャンルのように「ブレインパンク」という造語が生まれることになったようだ。

本作の舞台となる「ニューヒムカ」は、その脳科学が極端に発達した大国。人々は超巨大なネットワークである「サイネット」と呼ばれるネットワークを、脳を直接接続して共有しており、インフラや医療を成り立たせている。ニューヒムカ内には、スオウやセイランといういくつかの巨大な街と、小さな複数の勢力が存在する。ニューヒムカの外の国に関しては本作では語られないようで、今回は意図的に舞台を絞ることで、1つの国の世界観を深く掘り下げる選択をしたという。

さらにニューヒムカは、プレイヤーが世界観に入りやすいように、現代に近い時代のイメージの舞台として設定された。その一方で、「ビジュアルとしては現代、もしくは近未来に似ているけど、ベースになっている技術が(現実の現代とは)違う。端末を脳で直接操作したり、怪異という謎の存在がいたり、ちょっと異質な世界だと感じてもらえれば」と、我々の知る現代とは似て異なる世界でもあると飯塚氏は語る。

主人公であるユイト・スメラギは、そんなニューヒムカを建国した一族の末裔。本来は政治家になることを期待されていたが、人間の脳を捕食しようとする謎の存在「怪異」に立ち向かうための組織である「怪伐軍」に命を助けられた過去をもち、怪伐軍の新入隊員として怪異と立ち向かっていくことになる。

ユイトと怪伐軍の仲間たちも常に脳が繋がりあっており、それによって築かれる絆もあるものの、「怪伐軍の掲げる正義は本当に正しいのか」、「他人と繋がり続けることが本当に良いことなのか」といったテーマにも踏み込んだ、複雑に入り組んだストーリーが描かれることが明かされていた。

またユイト達怪伐軍の面々が戦うことになるのが、人間の脳を捕食しようと人々を襲う「怪異」と呼ばれる正体不明の存在たち。「怪異」のデザインは、デザイナーの山代政一氏が担当しているが、落合氏は怪異の「異質さ」を表現するため、ゲーム業界外のアーティストに依頼したいという考えをもっており、そんな矢先に出会った山代氏のイラストがもつ、「哀愁」や「耽美」を漂わせたタッチが、怪異のイメージと合致したという。

穴吹氏と飯塚氏も、「最初に送られてきたイラストに度肝を抜かれた。イラスト一枚だけで周囲を納得させられるクオリティ」「生きているのか死んでいるのか、意思疎通が不可能である超常的な存在であることが一目で分かるデザイン」と、それぞれ最初にデザイン見た時の印象を振り返っており、一目見た瞬間に満場一致で決まったことが明らかにされていた。

最後に、本作の見どころについて尋ねられた穴吹氏は、「超脳力を使ってのアクション体験はすごくこだわった部分です。主人公であるユイトは、刀を使っての近接攻撃と、念力を使ったアクション体験をミックスさせた独特の戦闘スタイルになっていて、本作にとっての大きなアピールポイントになると思っています」と語り、作り込まれたアクション面が本作の魅力となることをアピールしていた。

オブジェクトの操作がバトルのカギに? プレイデモを見て感じられたこと

ゲームのデモプレイでは、ユイトが「怪伐軍」の一員となるための過酷な試験を受けるカットシーンから始まり、フィールド道中の通常との怪異との戦い、その奥で待ち受けるボスとの戦いや仲間キャラクターとの共闘など、大まかなゲームプレイの雰囲気が分かるような内容となっていた。

その中でもとくに印象に残ったのが、超脳力を使った特徴的なバトルシステム。本作では3Dマップのフィールドを自由に歩き回ることができ、シームレスで敵とのバトルに突入するようになっているが、フィールドには車やバリケードなど多数のオブジェクトも配置されている。主人公であるユイトは、このオブジェクトを念力で操作し、敵にぶつけることでダメージを与えることができる。

この念力は攻撃の動作中にも発動が可能で、ロックオン中の対象に自動で向かっていってくれるため、アクションが途切れずに非常にスムーズでテンポがいい。刀を使った連撃の最中に念力でオブジェクトを持ち上げ、近接攻撃が終わると同時にオブジェクトをぶつけて追撃するといった、近接攻撃のコンボに組みこむような使い方も可能になっているようだ。

またオブジェクトの中には、ただダメージを与えるだけではなく、特殊な演出や効果が発生する特殊なオブジェクトも存在する様子。今回のプレイでは、敵の硬い外殻を破壊したり、ドラム缶をぶつけて敵を油まみれにし、炎上させやすくする効果を上げるほか、巨大なオブジェクトをぶつけてボスモンスターをひるませるといった使い方も確認できた。フィールドに存在する多種多様なオブジェクトをいかにうまく利用して戦うかが、本作のバトルシステムの肝になるだろう。

なお今回のデモプレイでは、プレイヤーは主人公であるユイトを操作していたが、怪伐軍の仲間の少女「ハナビ・イチジョウ」とパーティを組み、共に戦うというシーンも。ユイト以外のキャラクターを操作できるかについては現時点では不明なものの、「SAS」と呼ばれるシステムによって、ユイトが仲間の特殊能力を一時的に借りて使用する場面も確認できた。ハナビの能力は「発火」で、SASを使用すると炎をまとっての攻撃が可能となる。火属性の攻撃には、敵に状態異常「炎上」を付与する効果もあるようだ。

動画の中で印象に残ったのが、「ブレイントーク」を使っての仲間たちとの会話シーン。開発陣のトークの間でも少し語られていたが、本作の世界においては仲間たちとも脳がつながっており、その場にいないメンバーとも脳内で会話を行うことができるようになっている(ただし、テレパシー的なものとは少し違い、相手の考えていることまでは読み取れない)。今回のプレイでは、ユイトとハナビの二人だけのパーティだったのだが、このブレイントークによって様々なキャラクターが会話に参加してくるため、戦闘中でもバラエティに飛んだ会話が繰り広げられていた。

また今回のプレイが、主にバトル部分を抽出したものになっていたのもあるが、アクションRPGとしては、かなりアクション側の比重が高いゲームだと感じられた。敵の攻撃タイミングに回避の動作を合わせて攻撃を避けるジャスト回避など、プレイヤースキルが重要になりそうなアクションの存在や、フィールドからシームレスで戦闘に移行する点など、飯塚氏がプロデューサーを務めた「CODE VEIN」にも近い印象を受けた。

一方で、ロックオン対象に対して攻撃する際には、攻撃の距離調整をある程度自動で行ってくれているようで、アクションが苦手なユーザーでもスタイリッシュな戦いを楽しめる、「テイルズ オブ」シリーズのバトルシステムの良さも受け継いでいると考えられる。

加えて、周囲の地形やオブジェクトを生かしたスピード感に溢れたバトルシステムは、そのどちらのシリーズにも見られなかったもので、これまでになかったアクション体験ができることは間違いない。

もちろん、RPGらしいキャラクター育成の要素も存在しており、レベルアップで獲得したポイントを消費して、ツリー式にキャラクターの能力を開放していく「ブレインマップ」や、装備することでステータスに影響を及ぼす武器とプラグイン(こちらは詳細は不明)の存在を確認することができた。フィールドの中には、アイテムを回収できるポイントのようなものも設けられていり、怪異がアイテムをドロップするシーンも確認できたので、入手した素材を集めて新たな装備を強化・作成するようなシステムも存在するのかもしれない。装備とは別に、「Visual」という項目も確認できたため、衣装やアクセサリーなどでキャラクターの外見を変更することもできそうだ。

今回のキーノートにより、少しずつ全容が見え始めた「SCARLET NEXUS」。スピード感あふれるバトルシステムに、次世代を感じさせる美しいキャラクターモデリング、「ブレインパンク」の世界観で展開されるストーリーなど、発売に向けての期待はより大きくなった。次世代を象徴する日本のアクションRPGの先駆けとなるであろう、本作の続報に期待したい。

SCARLET NEXUS

バンダイナムコエンターテインメント

PS5

  • 発売日:未定
  • 価格:未定
  • CERO審査予定
SCARLET NEXUS

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  • 発売日:未定
  • 価格:未定
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  • 発売日:未定
  • 価格:未定
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SCARLET NEXUS

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PCダウンロード

  • 発売日:未定
  • 価格:未定
  • CERO審査予定
  • Steam
SCARLET NEXUS

SCARLET NEXUSTM & (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

※画面は開発中のものです。

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