バンダイナムコエンターテインメントより発売中のPS4ソフト「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」。連載最終回となる今回は、9月16日のアップデートで追加された1on1の仕様と、さらなる強さを求めるプレイヤーに向けた、より高度なテクニックを紹介していく。

目次
  1. 1on1は初心者や、機体の練習に最適
  2. 熟練プレイヤーに向けた、4つのテクニックを紹介

1on1は初心者や、機体の練習に最適

「機動戦士ガンダム VS.」シリーズといえば、4人のプレイヤーが2チームに分かれて戦う、2on2での対戦が特徴。そのため、対戦を成立させるには4人のプレイヤーが必要となり、人数が足りずに対戦ができない……という経験をしたことのあるプレイヤーも多いだろう。

そんな時に役立つのが、先日のアップデートで追加された1on1での対戦方式だ。1on1は、プレイヤーマッチでのみ選択可能なルールで、最低2人のプレイヤーがいればゲームが成立する。アップデート後は、「チームシャッフル」「チームフリー」といったルームのタイプの項目に新たに「1on1」が追加されており、専用のルーム内でのみ対戦が可能となる(2on2の部屋に6人がいる場合、4人が2on2、残り2人が1on1をするといった形式にはできない)。戦績やリプレイは記録されず、機体熟練度にも影響しないため、完全に2on2とは差別化されている。

1on1では、2on2の時と同じステージを使い、僚機がいない状態での対戦が行われる。「マキシブーストON」では2on2の時と同じ、6000の戦力ゲージがなくなるまで対戦を行うことになる。

2on2の時は、僚機の組み合わせによって自機が何回再出撃できるかが変化していたが、3000コストなら1回、2500なら2回(2回目の再出撃時は1500分のコストオーバー)、2000なら2回、1500なら3回までの再出撃が可能と、戦力ゲージの計算はかなりシンプルになる。戦闘中のロックオンの切り替えなども必要なく、自分の操作にのみ集中できるので、2on2のゲーム性やコストの計算に慣れていない初心者同士でも遊びやすいルールとなっている。

一方、2on2においては、デスティニーガンダムの特殊射撃や、ガンダム・バルバトスルプスレクスの特殊格闘など、入力と同時に高速で移動するタイプの武装は、遠くにいる敵にロックオンを切り替えてから使用することで、近寄られそうになった際の自衛手段として活用できていた。1on1では僚機がおらず、ロックオンの切り替え自体が行えなくなったため、このテクニックも使用できなくなっている。一部の機体は、2on2よりも自衛が難しくなったと言えるだろう。

また敵相方が存在しないため、セルフカット(セルフカットについては後の項目で解説)を除いて、格闘が一度当たればコンボを止められることがないのも2on2との大きな違い。ゴッドガンダムのような、「高威力の格闘はもっているが、コンボのカット耐性が低く、実際の対戦ではコンボ完遂させる難易度が高い」タイプの機体は、2on2よりも性能を発揮しやすくなっている。そのため、どれだけ長く時間が掛かっても攻撃力の高いコンボが強力で、「練習した高威力のコンボを全段叩き込んで気持ちよくなりたい!」というタイプのプレイヤーには、1on1はピッタリと言える。

そういった違いがあるため、1on1と2on2では、有効な戦い方がある程度異なるので注意が必要だが、2on2での戦いも1on1の延長線上にあるのは間違いない。とくに1on1では、相方に助けてもらうことができない分、自分の力だけで窮地を凌いだりダメージを与えていかなければならない。この際には、相手とのブーストゲージ残量や武装の使用タイミングの読み合いが非常に重要で、相手との読み合いに強くなると、2on2での勝率も変わってくる。相方の足を引っ張ってしまう心配もないので、機体固有の動きを遠慮なく練習したい際などにも活用できるだろう。

そしてここからは、難度は非常に高いものの、使いこなせれば大幅に立ち回りを強化できるテクニックを紹介していく。

熟練プレイヤーに向けた、4つのテクニックを紹介

アシストチャージキャンセル(アチャキャン)

サザビー、ガンダムレギルス、ダブルオーライザーなど、チャージ射撃が移動撃ち可能な一部の機体のみが使用できるテクニック。機体の慣性を載せつつ落下できる、アメキャンに似たムーブだが、アシストを入力後にアシストの出現よりも先にチャージ射撃でキャンセルすることで、アシストの弾を消費せずに落下に移れるため、アメキャンと異なりアシストのリロード時間に左右されず使用できるのが強み。

また、ステップから行うことで、誘導を切りながら移動距離をさらに大きくすることもできるため、ステップ→アチャキャンの動きは回避ムーブとして非常に強力。ただ、その分入力はシビアで、アシストとチャージ射撃をほぼ同時のタイミングで使用しなければならず、失敗するとアシストの弾が消費されたり、落下行動に移れなかったりと相応のリスクも発生する。

格闘をステップでキャンセルした直後なら入力の猶予が増えるという仕様があり、とくにサザビーの場合は、その場でトマホークを投擲する下格を使うことで、リスクを抑えて格闘キャンセルステップを引き出せる。まずは「後格→ステップ→アチャキャン」の動きを指に覚え込ませていくのがいい。

またアチャキャンに類似した高難度テクニックとして、主にダブルオーライザーなどで活用される「サチャキャン(サブチャージ射撃キャンセル)」も存在する。こちらも慣性を大きく乗せながら落下できる非常に強力なムーブだが、チャージ射撃が溜まっている間はサブ射撃が出せないため、格闘ステップキャンセル時に発生するごく僅かな硬直時間にサブ射撃→チャージ射撃開放を行う必要があり、アチャキャン以上に入力難度が高い。さらに上級者向けのテクニックとなっている。

接地ステキャン

ドラゴンガンダム、クロスボーン・ガンダムX3の下格闘など、使用すると地面に着地するタイプの格闘をもつ機体で使われるテクニック。格闘で地面に接地すると同時にステップを行うことで、着地の硬直をステップで上書きし、安全にブーストを回復する。

この動きが強力なのは、被弾の原因になりやすい着地の瞬間をフォローでき、上下の動きにくわえて誘導を切るため、ビーム・ライフルのようなオーソドックスな射撃攻撃では捉えるのが非常に難しい。動きが止まらない射撃をもつタイプの機体なら、ステップのタイミングと同時に射撃を行うことで、着地しながら敵を牽制したり、そこからキャンセルルートで別の行動につなぐなど、状況に応じて攻めに転じることもできるムーブとなっている。

クロスボーン・ガンダムX3の下格闘はどんな高度からでも接地できるため、
ブースト回復の手段としてとても使い勝手がいい。

接地するタイプの格闘さえもっていれば、いろいろな機体で応用が効くテクニックだが、格闘の中には、一定の高度以上で使用すると、下降の動きが足りずに空中に浮いたままになってしまうタイプもあり、機体ごとに接地可能な高度が大幅に異なる。他にもインパルスガンダムの特殊格闘など、似たような挙動でも、接地判定が存在せずこのテクニックを使用できないものもあり、それぞれの機体の格闘の性質をしっかりと把握しておく必要がある。

ダブルオーガンダムセブンソード/Gの上下特殊格闘は、かなりの低空でないと接地できないなど、
格闘ごとに大幅に接地性能が異なるため注意すること。

入力自体はかなり簡単なのだが、着地したあとのステップでブーストを使い切ってしまうと、空中ステップ扱いとなり、硬直→オーバーヒート着地という大きな隙を晒してしまう。入力に成功した場合も、ステップ後のゲージ回復前にブーストダッシュで動き出してしまうと、回復が行われず大幅にブーストゲージを減らしてしまう。自身のブーストゲージをしっかり把握しながら立ち回れるかが重要になる。

機体ごとの違いはあるものの、格闘からのステップはかなりブーストゲージを消費する。
できるだけブーストゲージの残量に余裕のある状況で使用すること。

地走移行

モビルファイター系やEz8など、地面でブーストダッシュを行うと専用のモーションが発生する、地走タイプと呼ばれる機体で可能なテクニック。空中から着地する寸前にブーストダッシュを行うことで、着地硬直を発生させることなくダイレクトに地走モーションへと移行できる。

もっとも被弾しやすい瞬間である着地時の硬直を消せるのに加えて、地走に移行した後はズサキャンでブースト回復を早められるのが強み。ただ、入力タイミングが非常にシビアで、少しでもズレると空中ブーストダッシュが出たり、そのまま着地して硬直を晒してしまう。

ブーストダッシュ時に地面に触れることができれば地走に移行できるため、
斜面がある場合は斜面の上方向に向かってブーストダッシュを行うと成功しやすい。
逆に、下り坂の場合は難易度が劇的に上がるので、地形とブーストダッシュする方向に注意したい。

一方、アッガイやガイアガンダムのMA形態、ガンダムAGE-3フォートレス、ガンダムXディバイダーといった、ブーストダッシュ時に自然と高度が下がっていく特性をもつ機体であれば、地面近くでブーストダッシュするだけで簡単に地走移行ができる。どの機体も優秀なブーストゲージの回復手段をもっているので、地走移行との相性も抜群で、これらの機体を使用する際には、とくに意識して活用していきたい。

中でもガイアガンダムは、とくに地走移行を活用しやすい。着地の前にレバー入れ変形でMA形態に変形すれば、大きく移動しながら地走に移行できるため一石二鳥。ガイアガンダムのMA形態は、滑りモーションの硬直が短いという独自の特徴があり、ズサキャンもさほど行う必要がないため入門用に最適だ。

セルフカット

ファンネル系の武装を展開した状態で敵の攻撃をシールドで防ぐと、敵の格闘の硬直に、先に展開したファンネル系武装がヒットすることが多い。これを狙って行うのがセルフカットと呼ばれるテクニックで、νガンダムやサザビー、ヤクト・ドーガなどファンネル系武装をもつほとんどの機体で使用できる。

とくにファンネル系の武装をもつ機体は、近距離戦が苦手なことが多いため、格闘機に迫られた際にはかなり重要な自衛手段となる。ただ、こちらがダウンしてしまうとファンネル系武装は回収されてしまうので、シールドの横側に回り込まれた場合はセルフカットは期待できず、安易に出しすぎるのは危険。敵のブースト残量に何度もステップを踏む余裕がなさそうな時や、横に回り込まれにくい壁を背にした時など、状況に応じて使用を判断しよう。

またファンネルに限らず、Gセルフの高トルクパックやクロスボーン・ガンダムX1改のペズ・バタラ呼出など、入力から少し前をおいて攻撃が開始されるアシストでも効果的。これらは自機の状態に関わらず行動が完全に独立しているため、自身がダウンした場合もセルフカットが成立する可能性がある。ガードを出せない場合にも役立つため、セルフカットに向いた性能のアシストをもつ機体は、敵に格闘を振られそうになったら積極的に狙っていこう。

1on1の実装で、より幅広い遊び方が可能になった「機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON」。また1on1の実装だけではなく、これまでのアップデートではマッチした4人の通信環境をそれぞれ確認できるようになったり、大会や配信に便利なルームIDからの部屋検索ができるようになったり、快適にプレイするための細かなアップデートが行われ続けている。

現在実装が検討されているという観戦機能の続報も気になるところだが、いよいよ明らかになったアーケード最新作「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 クロスブースト」も含め、今後もますます「EXTREME VS.」シリーズが盛り上がっていくことは間違いなさそうだ。

機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON

バンダイナムコエンターテインメント

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年7月30日
  • 12歳以上対象

機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON プレミアムサウンドエディション

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  • 発売日:2020年7月30日
  • 12歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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