「STEINS;GATE」とは異なる科学ADV新企画、「ANONYMOUS;CODE」の発売時期などが明らかに！

MAGES.は本日10月25日、同社の事業戦略発表会を、ベルサール六本木にて開催した。

コロプラグループへの参加やグループシナジーの活用など、事業展開の視点からMAGES.の未来について語るとされた今回の発表会。本日付で同社代表取締役会長に就任した志倉千代丸氏、そして志倉氏に代わり、代表取締役社長に就任した本荘健吾氏が挨拶。

今回の体制変更について、志倉氏がクリエイティブに専念するためであることや、デバッグやゲーム開発会社の要職を歴任してきた本荘氏ならではの視点で取り組んでいくことなどが語られた。そして話題はリモートワークにも及び、MAGES.として半数程度の出社で進めていること、そして取り組みの中で生産性を上げられていることにも触れられた。

そうした新たな体制におけるMAGES.のチャレンジとして、まずは原作開発の強化を挙げる。MAGES.としての事業体が多岐にわたっている中で、各事業を超えた取り組みも行っていきたいとその展望を述べた。

続いてIP事業の拡大に関して、新しいIPを作り続けることに対する意気込みを語るとともに、当日の司会を務めた取締役IPビジネス本部長の河合秀典氏から、11月にコロプラのグッズ制作を行うスタッフがジョインし、コロプラグループの保有IP全体を取り扱うことが発表された。

さらに新規事業としてドール事業にチャレンジすることが発表され、事業内容の説明に際してドール事業室長の野口裕弘氏、MAGES.の特別顧問を務める西川貴教氏が登壇。今回、西川氏が参画することになった経緯として、アーティストとしての知見をより幅広い視点で活かしていくことが語られた。

本事業では、「大切なペットへの思いを形に」というキーワードから、大切なペットをリアルに再現、人の心を動かすクリエイターを育成する羊毛フェルトスクールを展開。その背景として、ペット関連市場のサービス領域が拡大傾向である一方で、ペットを失った際に陥る精神疾患が深刻になっていることがあるそう。そうした、いわゆるペットロスをどうケアしていくのかという観点から、ぬいぐるみではなく、より精巧なドールを制作するためのスクールを展開していくという。

スクールは、オンラインによるワークショップ形式を検討。著名なクリエイターも参加し、生きているかのようなドールを作れないかと研究を重ねているそうだ。

本事業については志倉氏と西川氏のやり取りに端を発したものであるそうで、スクールだけでなく、クリエイターの創出や製作可能なキットの用意など、その先の展望にも話題が及ぶ。入り口はデジタルであっても、最終的には自分たちの生活に取り込めるようにと話す志倉氏、本事業によって一人でも多くの人が救われたらいいと話す西川氏、双方にとって重要な取り組みであるようだ。なお、西川氏は特別顧問としてドール事業以外のIPにも関わっていきたいとのこと。

続いて、MAGES.の主要なIPのひとつであり、志倉氏企画・原作の科学アドベンチャーシリーズの新作で、2037年の中野を舞台とした「ANONYMOUS;CODE」に関する発表パートとなり、最新PVとともに2021年秋に発売予定であることが明らかに。その後は夏川椎菜さん（愛咲もも役）、山本彩乃さん（倉科小鹿役）を交えてのトークが繰り広げられた。