EXNOAとサイバーエージェントは、両社が共同で取り組むプロジェクト「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」の制作発表会を12月11日に開催した。
「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」は、栃木県の日光市を舞台に、アイスホッケーを通じて少女たちが世界の頂点を目指す、サイバーエージェントとDMM GAMES(EXNOA)によるアニメとゲームのメディアミックスプロジェクト。
そのお披露目となる制作発表会の冒頭では、製作総指揮のサイバーエージェント 落合雅也氏からプロジェクトの概要が語られる。元々大学までアイスホッケーに取り組んでいたという落合氏が、アイスホッケーの魅力を伝えたいという想いから立ち上げたという本プロジェクト。サイバーエージェントとDMM GAMES(EXNOA)の2社で取り組むかたちとなり、DMM GAMESはゲーム制作を手掛けることになるという。
栃木県の日光市を舞台に選んだ理由については、アイスホッケーの盛んな街であること、そして今回、アイスホッケー設定考証として携わるプロアイスホッケークラブ「H.C.栃木日光アイスバックス」には落合氏の大学時代の先輩や後輩が関わっていることなどに言及した。
C2Cが制作し、2021年10月より放送予定のアニメについては、女の子たちの青春ドラマをしっかりと描きたいと考えている一方で、アイスホッケーをしっかりと表現したいという。そのため、落合氏とアニメの監督を務める安齋剛文氏とで、本場であるニューヨークでNHLの試合を観戦しに行ったというエピソードも語られた。
また、本作ならではの試みとして、YouTubeでの動画発信にも力を入れていくとのこと。すでにYouTubeチャンネルが始動しており、出演声優による企画はもちろんのこと、ロケで栃木や日光にも足を運ぶ予定だという。そのほか、作中にはビクトリーダンスという独自の演出をアニメ、ゲームともに盛り込んでいるとのことで、そちらも期待したいところだ。
そして、初公開となるPVの上映とともに、監督の安齋氏、そして本作に出演する増田里紅さん(水沢愛佳役)、青山吉能さん(小野真美役)、相良茉優さん(水沢彩佳役)、汐入あすかさん(高木尚美役)、北守さいかさん(鷲沼梨子役)、本郷里実さん(清瀬優役)、森山由梨佳さん(柳田薫子役)が登壇。挨拶をした後、トークセッションへと移っていった。
安齋氏は制作にあたって日光市にも足を運んだ際、時間の流れがゆったりしていると感じたそう。一方、アイスホッケーという競技は瞬きするとパックを見失ってしまうぐらいのスピーディーな展開で行われるため、作品を通じてのどかさと展開の速さのギャップを意識しているようだ。愛佳たちが物語を通じて成長していく過程を描きつつ、アイスホッケーの上達にも自然な説得力を生み出せたらと制作への意気込みを語った。
その後、今回が初のオーディションで声優デビュー作となる増田さんをはじめ、各キャストから実際にアイスホッケーを見ての感想、YouTubeでの発信への意気込み、Craft Eggが描くキャラクターの印象などが順番に語られていった。
続いて、日光市の市長である大嶋一生氏からのVTRが上映され、落合氏と、H.C.栃木日光アイスバックスの土田英二さん、衣笠伸正さんが登壇。先輩後輩の関係性である土田さんと落合氏の学生時代のエピソードに花を咲かせつつ、土田さんは今回のような機会をチャンスと捉えていること、衣笠さんはこの取り組みを経てアイスホッケーを盛り上げていきたいとコメントを寄せていた。
改めて今回発表された「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」に関する情報を紹介したところで、最後に落合氏から意気込みが語られ、発表会は終了となった。
なお、発表会後の囲み取材では気になるゲームに関する質問もあったのだが、現時点ではアイスホッケーの魅力が伝わるようなかたちを目指して準備しているそうで、リリース時期についてはアニメの後になるとのこと。続報が気になるところだ。
ちなみに、スマートフォンゲームユーザーにとっても馴染みのあるCraft Egg起用の経緯については、落合氏自身が同社に取締役として携わっていることが背景にあり、いくつかの選択肢の中でデザインするキャラクターの可愛さから起用が決定したそう。
アニメの放送時期も2021年10月とまだしばらく先ということもあり、当面はYouTubeでの発信を中心に展開していくことになりそうだ。今後の続報にも期待しよう。
TVアニメ「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」公式サイト
https://puraore.com/