コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、「東京ゲームショウ2021 開催発表会」を本日3月30日にオンラインで実施した。
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本発表会では、「東京ゲームショウ2021 オンライン」(TGS2021 ONLINE)が9月30日から10月3日まで行われることが明らかになった。オンライン商談は9月29日から開始。プレスやインフルエンサーに向けたリアル会場も用意するという。
25年目を迎える今年のテーマは「それでも、僕らにはゲームがある。」。次の25年へ向けてもう一度新しい東京ゲームショウをつくり直し、ゲームが好きなあらゆる人と賑やかな未来をつくっていきたい、という願いが込められている。
発表会では昨年の結果報告や、2021年の6つの注力ポイントも発表となった。以降はその内容をレポートしていこう。
「東京ゲームショウ2020 オンライン」の結果報告
まずは日経BP 東京ゲームショウ事務局 事務局長の田辺太陽氏より、「東京ゲームショウ2020 オンライン」の結果報告が述べられた。
新型コロナウイルスの影響により、初のフルオンラインでの開催となった昨年は、アジア・北米・南米など34の国と地域から出展。その中心となったのが公式番組だ。主催者番組と公式出展社番組を合わせた51番組がサイマル配信され、グローバルの総視聴数は3,160万回に。多言語での配信も一部行われ、中国の総視聴数は1,397万回にのぼったという。
また、初の試みとなったAmazon.co.jp内の特設会場についてもコメント。41社が参加し、出展社の合計売上は6.4億円以上となった。
さらに、商談のオンライン化によって申込数が過去最高を記録したことにも触れ、特に海外からの出展者・来場者が活発なやり取りを行ったと振り返った。
続いて、昨年の出展社アンケートが公開。国内外ともにリアル会場でのオフライン出展を希望する声が多くあがったという。一方来場者アンケートでは、リアル会場への来場を望む声だけでなく、オンライン開催にも高い参加意思を示す結果となったとコメントした。
「東京ゲームショウ2021 オンライン」6つの注力ポイント
プレス・インフルエンサー向け試遊・展示を実施
オンラインとリアルの展示をあわせたハイブリッド開催を望む声が多く寄せられたこと、そして新型コロナウイルスが今現在も収束していないことを受け、今年はオンラインとオフラインで話題を広く発信。ゲームファンにはオンラインで情報を届けつつ、対象者をプレス・インフルエンサーに限定したリアル会場を組み合わせた新たなイベントにするという。
オフライン会場は、幕張メッセの2ホールを使用予定。一つの会場内に公式番組の配信スタジオや試遊・展示エリアを隣接させることで、マスメディアやゲーム媒体、インフルエンサーが効率的に取材や試遊体験ができるようになるとのこと。コアゲーマーだけでなく、ライトなゲームファンにもさまざまな情報を発信し、TGSの盛り上がりを昨年以上に作っていくという。
公式番組をグローバルに発信
昨年は日本語での配信が中心だったが、今年は全ての公式番組について英語の同時通訳版が配信。主催者、出展者の番組を4日間で50本以上配信する予定とのこと。YouTubeはもちろん、bilibili(中国)など今年もさまざまなプラットフォームで配信される。
Amazonとの連携
今年もAmazon.co.jp上に特設会場が設置。ポータルサイトとの相互リンクで、より多くの来場者との接点を創出し、物販も実施するという。
体験版の試遊
昨年多くの要望があった体験版の試遊をコンソール、PC、スマートフォンといった各プラットフォームで実現できるよう準備中とのこと。現在、ゲームプラットフォーマーのオンラインストア上での実施方法について検討しているという。
商談・セミナーでビジネスチャンスを創出
ビジネスマッチングを使ったオンライン商談が今年も実装。ビジネスマッチングの登録者限定のB to Bセミナーを充実させるとのこと。主催者セミナーのほか、出展社による共催セミナーも実施するという。共催セミナーについては、後日改めて発表予定だ。
オンライン体験ツアーでファンと会場の臨場感を共有
ゲームファンにもTGSの会場を体感してもらうため、プレス・インフルエンサー向け会場の各ブースをツアーガイドとともに巡るオンライン体験ツアーが実施予定。ファンと作り手が双方向でやりとりできる企画を検討しているとのこと。HISの協力のもと、多言語での展開が予定されている。
その他
そのほかにも、インディーゲーム会社のピッチイベント「センス・オブ・ワンダー ナイト」や音楽ライブ、子供向け企画、特別協賛プランなどが実施予定。出展社、プレス・インフルエンサー、そしてゲームファンがつながる新たな東京ゲームショウに注目だ。
「東京ゲームショウ2021 オンライン」出展案内
加えて、出展情報が発表。出展料金やブースの概要などが説明された。番組枠や小間枠はオンラインで実施される「番組枠選定会」「小間位置選定会」で決まるとのこと。
続いて、Amazon出展プランについて電通 東京ゲームショウ事務局の永山昌美氏より発表。Amazon.co.jp内の特設会場がライブストリームと物販の両立を実現したと述べ、多くのユーザーが最新情報に触れながら関連商品を購入したとコメントした。そして、今年もTGSポータルとAmazon特設会場が連携。TGSコンテンツのほか、Amazon出展社の専用ページも設けるという。
さらに、4つの出展プランも発表。なお本プランへの申し込みは、番組出展またはオンライン出展に申し込んでいることが前提となるという。
最後に、田辺太陽氏より出展・参加可能企画の一覧や出展規約などが発表。出展情報を含む「東京ゲームショウ2021 オンライン」の詳細は、あわせてオープンとなった公式サイトで確認して欲しい。
公式サイト
https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2021/
東京ゲームショウ2021 オンライン 開催概要
名称:東京ゲームショウ2021 オンライン(TGS2021 ONLINE)
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:株式会社日経BP、株式会社電通
後援:経済産業省(予定)
会期:2021年9月30日(木)~10月3日(日)
開催方法:オンライン
※8月上旬にTGS2021 ONLINEポータルサイトにて出展社一覧を公開。8月20日(金)ビジネスマッチングシステム利用開始。9月29日(水)はオンライン商談のみ開催。