ダウンロードで遊べる気になるゲームの魅力を、実際にプレイした上でご紹介する「DLゲームインプレッション」。第1回は、2021年5月6日にNintendo Switch向けにリリースされた横スクロールアクションゲーム「Sofia」をピックアップ!
「Sofia」はレジスタが販売、YMCATが制作を行う、ステージクリア型の横スクロールアクションゲーム。定価は1,990円(税込)。2021年5月26日いっぱいまでは発売記念セールとして50%OFFの990円で購入できる。
ちなみにYMCATはお笑い芸人の野田クリスタルさんが考案したことで話題となった4月29日発売のパーティーゲーム「スーパー野田ゲーPARTY」のプログラム制作も担当している。個性的ながら完成度の高いタイトルを複数手掛けているので、ダウンロードタイトルへの関心が強い方は、名前を覚えておくと良いかもしれない。
ご当地キャラ好き美少女が奮闘するシュールな世界観
ご当地キャラが大好きで好奇心旺盛な女の子・ソフィアが、クリスタルの不思議な力によってパラレルワールドに迷い込んでしまい、この世界のどこかにいるご当地キャラたちを助けるために冒険を繰り広げる本作。なんとも脱力感が漂うあらすじだが、ゲームプレイも同様にどことないシュールさが味わいとなっている。
基本となる操作は左スティックでキャラクターを移動、Aボタンでジャンプするといういたってシンプルなもの。ときどき敵キャラクターが登場するが、ソフィア自体は倒す手段を持っておらず、基本的にはジャンプで避けながら進めていくことになる。
ただし敵を倒す方法がまったくないわけではない。各ステージに配置された木箱を壊せば大きなボールが出てくることがあり、これを敵がいるところまで転がしていってぶつければ、倒すことができる。ボールの柄はビーチボール風にも関わらず、敵を倒したときの効果音はボーリングでストライクを決めたときのようなものになっており、爽快ながら微妙に違和感があるシュールさが笑いを誘う。
木箱を壊したときに手に入るものはボールだけではなく、赤いきのこならHP回復+最大値アップ、ロウソクなら地下の暗がりにいるときの視野が広くなり、ソフィアを模したアイコンが出てきたら残機がひとつ増える(これがゼロになるとゲームオーバーだ)。緑色のきのこもあり、こちらは体力が減少するのでなるべく取らないように注意が必要となる。
クリアだけならさほど難しくないが、ご当地キャラを見つけるには少々苦労するバランス
本作はゴールまで一本道の横スクロールアクションではなく、各ステージが少々入り組んだつくりになっている。地上と地下を行き来しながら、ゲートを開けるために対応する色の鍵を見つける必要があったりと、探索要素の比重が大きいのだ。ジャンプのタイミングを見極めなければ大ダメージ、あるいは一発でミスというギミックも多い場所を何度も往復する必要があったりと、なかなかに神経を研ぎ澄ませる必要がある。
それでも各ステージのクリアだけならばすべての仕掛けを解く必要はなく、近年のアクションゲームとしてはさほど難しくはない部類といえるだろう。しかし各ステージのどこかにいるご当地キャラを見つけようと思うと、ステージをくまなく探索する必要があり、突破しなければならないギミックの難易度も上昇。筆者もいくつものステージで苦戦を強いられることとなった。
そんな数々の苦労を乗り越えて、ご当地キャラたちにめぐり会えたときのよろこびは格別だ。ソフィアに見つけてもらったご当地キャラは、嬉しさからか(?)自分自身に関する豆知識を披露。自分の詳細な設定を語り出す者もいれば、ご当地キャラらしく地元の魅力をアピールする者もいたりと、キャラクターの運用方針の違いが如実に現れるあたりが興味深いし、面白い。
“理不尽っぽい”ギミックこそが最大の魅力!?
本作の難易度を高め、少々の理不尽っぽさを感じさせる要因となっているのが、“複数のギミックが組み合わさったときの凶悪さ”だ。
たとえば“動く足場”と“電流を発生させる装置”が組み合わさった場所があれば、「電流が流れないタイミングと足場が近づくタイミングが合致したとき飛び移る」といったアクションが求められるが、本作の場合、こういった複数のギミックの動作速度が微妙に異なっており、タイミングが徐々にズレていくことが多い。このズレも見越して両者のタイミングが合う瞬間を見極める必要があり、これに慣れるまでかなり手こずった。
また、ソフィアは池に落ちると一発アウトとなるのだが、ダメージを受けるギミックに接触すると若干の距離吹っ飛ばされるので、吹っ飛ばされて池に落下というコンボを食らうことも少なくない。為す術なくHPをすべて持っていかれてしまうと乾いた笑いが出る。
とはいえこれらは調整不足といった類ではなく、おそらく意図して盛り込んだ難しさであろう。初見でミスせずに突破するのが困難ないわゆる“初見殺し”的なギミックの組み合わせも、その性質を理解すればコツを掴むことができるし、なによりプレイしてるときの記憶を振り返れば、こうした「そんなのありかよ!」「チクショー!」と悔しがりながらプレイした箇所ばかりを思い出す。
「Sofia」が印象深い刺激的なゲームになっているのは、この“理不尽っぽさ”(あくまで本気で理不尽ではない)があるからだろう。
それにゲームオーバーの概念はあるものの、ゲームオーバー後もステージの途中のチェックポイントから鍵などのアイテムは引き継いだまま再開できたりと、システム面でのストレスはほとんどない。ステージでの挑戦はチャレンジし甲斐のあるものにしつつ、それ以外の部分での負担は最小限。レトロゲームっぽいテイストではありつつも、最近の快適なゲームに慣れたユーザーも遊びやすいバランスに仕上がっているのには好感が持てる。
ゲーム実況にもおすすめのタイトルかもしれない
総合すると「Sofia」は、多くの人におすすめできるアクションゲームに仕上がっている。一見“理不尽っぽさ”があるものの微笑ましく、がんばれば突破できるバランスや、ご当地キャラの起用も含めた突っ込みどころの多いシュールさは、リアクションが取りやすく、けっこう“実況向け”のような気もする。ゲーム初心者の方も、チャレンジしてみてはいかがだろうか?
なお、これからプレイする人にアドバイスをするなら、左スティックを上や下に倒すと、少しだけ視点を上下させることができ、これによって待ち受けているギミックをちょっと先取りして視認して、冷静に対処できるという局面が少なからずあった。地味なテクニックだが、アクションに夢中になっていると見落としがちなので、活用してみてほしい。
(C)YMCAT/Regista
※画面は開発中のものです。
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