SukeraSomeroより2021年7月30日に発売予定のPC用ソフト「推しのラブより恋のラブ~ラブ・オア・ダイ~」のインタビュー企画をお届け。第1回はキャラクターデザインを担当したDSマイルさん、ディレクターのSAMUさんへのインタビューです。

目次
  1. DSマイル
  2. SAMU a.k.a. さむさん
  3. 「推しのラブより恋のラブLoD」について
  4. 「推しラブLoD」の制作について
  5. 最後に……

2021年7月30日SukeraSomeroより、国際的大ヒットを記録した「推しのラブより恋のラブ」の続編ファンディスク「推しのラブより恋のラブ~ラブ・オア・ダイ~」が発売されます。

物語は「推し」に生きる 速星 あくる(CV.猫村ゆき)が、ひょんな勘違いから古館 恋(CV.北大路ゆき)の猛アタックを受け、恋人としての交際をスタートすることから始まります。

なんだかんだラブラブな同棲生活を送っていたふたりでしたが、恋の中学時代の先輩・宇堂 藍愛(CV.ひな葉月)の登場をきっかけに、結婚へ向けて大暴走する恋。

ふたりは真実のゴールインを遂げることができるのか? そしてあくるは推しとの平穏な生活を守ることができるのか!? 愛か死か――今、速星あくるに決断の時が迫る!

前作にも増してパワーアップして帰ってきた、このドタバタ王道百合コメディを制作された皆様のインタビューをご紹介していきます!

本日はキャラクターデザインを担当されたDSマイルさん、ディレクターのSAMUさんです。よろしくお願いします!

DSマイル

韓国出身。中学の時からイラストレーターとして活動。主に書籍とソーシャルゲームを手掛ける。オーバーラップ文庫「きんいろカルテット!」挿絵、モンスター文庫「時空魔法で異世界と地球を行ったり来たり」挿絵、「Let's Make★Character CGイラストテクニックvol.10」執筆など。

twitter:https://twitter.com/DSmile9

SAMU a.k.a. さむさん

ディレクター・演出
VRワークでゲームを作る業界唯一の存在。やってることが多岐に渡りすぎているのでこの仕事をしていますと説明できないのが悩み。

「推しのラブより恋のラブLoD」について

――続編が決定した時、どんなお気持ちでしたか?

DSマイルさん:思っていた以上に続編決定が早くてびっくりしました(笑) たくさんの方に気に入ってもらえたという証拠なので、とても嬉しかったです。

SAMUさん:あくると恋の時間をまだ見られるという事が単純に嬉しいと思いました。ドラマCDもそうですが、前作終了後、二人はどういう生活しているだろうと想像したり、考えたりしている事が具体化するのは嬉しかったです。

――あくるや恋を再び描くにあたり、DSマイルさんの中で前作となにか変わったことはありますか?

DSマイルさん:推しラブの作業を休んでいる間、絵柄に少し変化があったので前作の雰囲気を上手に再現できるだろうか不安でした。特にあくるの印象とか結構変わったかもしれません。

――ディレクション面では、前作と変えたこと(変わったこと)変えなかったこと(変わらなかったこと)などありますか?

SAMUさん:大きな点でいうと、前作では私は演出や開発側の統括をやっており、ちゃたさんが制作統括をしていたのですが、今回私がディレクターの立場になった事が一番の大きな変わった所でした。

あと画面が大きくなりました。細かい変わった部分はかなり多くあります。変わらなかった事はあくると恋と志乃がかわいい所です。

――ディレクターのSAMUさん的に、完成した今どんな作品になったと思いますか?

SAMUさん:恋がグイグイ来ていた前作に対して、今作はあくるがグイグイ行くと思いきやヘタレな部分がちゃんとあったり、推しラブだなぁと思える作品になっていると思います。

――今作のみどころは?

SAMUさん:あくると恋の関係の先は、というのは勿論なんですが、藍愛さんが非常に良い動きをしてくれているので、早く続編作ってと思います。

「推しラブLoD」の制作について

――制作中印象的だったエピソードなどありましたら教えてください。

SAMUさん:開発中、人生で初めての大病を患いまさかの入院とリハビリをせざるを得なかった事です。沢山の方にご迷惑お掛けしてしまったのですが、入院中ベッドの上で仕事をしていると看護師さんに仕事しすぎじゃんって爆笑されたのが良い思い出です。

退院後もリハビリしつつ開発しており、よく考えるとよく完成したなと思いました。よく完成したな……。

――推しラブを制作していて一番楽しい・嬉しいことはどんなことでしたか?

SAMUさん:やはり、新しいシナリオや素材が上がってくる事が一番楽しく嬉しい瞬間でしょうか。オグリさんから脚本を頂き、DSマイルさんから絵を頂き、よる。さんから音源を頂き、音声が上がってくる度に、ん~~~~~という気持ちになりながら仕事をしていました。

――制作は順調でしたか?

SAMUさん:上記しましたが、入院とリハビリで動きが悪くなった時期があり大変ご迷惑おかけしました……。無事発売日を迎える事はできそうなのが、今一番安心している事です。

――百合ゲームをディレクションする上で大切にしていることは?

SAMUさん:百合ゲームに限らずですが、この仕事はそこで生きて生活している人達を切り抜く仕事だと思っています。生きているという事、現実と作品をどこまで混同できるのかが重要なポイントだと思います。

……とは言っていますが、百合ゲームなんだからもっとイチャイチャして! ほら! くっついて! あーそんなことしたら気持ちがすれ違っちゃうでしょ! もーー! とかを大切にしています。

――では、原画の制作中の印象的なエピソードなどありましたら教えてください。

DSマイルさん:あくると恋が一緒に風呂に入るシーンがありまして、構図の指示が理解できず「ざっくりしたもの(てるてる坊主的な)でいいので、構図を描いていただけますか?」と要請したら3Dで用意していただきました。すごく申し訳なかったです……。

――一番大変だったことはどんなことでしたか?

DSマイルさん:メインビジュアルでドレスを頼まれたとき一回切りのものだと思ってお花の飾りをいっぱいつけておいたのですが、まさか何回も描くことになるとは思っていなかったので、もっとシンプルめのデザインにしておけばよかった……と、後悔しました(笑)

――DSマイルさんのお気に入りの一枚は?

DSマイルさん:志乃と藍愛のCGです。志乃は前作から登場していましたが、メインで描かれたことがなかったのでキャンバスいっぱい志乃が描けて嬉しかったです。

あと志乃と藍愛の距離が縮むきっかけとなる大事な一枚なので、色んな意味でお気に入りの一枚です。

――新キャラ「宇堂藍愛」についてですが、キャラクターデザインの際、シナリオや資料からどのようにしてキャラを立ち上げるのですか?

DSマイルさん:前作で恋と藍愛の関係を疑われたことがあり、パッと見て恋が気に入りそうな大人の女性にデザインしたつもりです。ネタバレになるので詳しく語れませんが、藍愛が普段と全く違う様子を見せるときがあって「本当に清楚系にデザインしてもいいんだよな……?!」と迷った覚えがあります。

―――宇堂藍愛のキャラデザでこだわった部分はどんなところですか?

DSマイルさん:ロング髪にロングスカート、優しい目つき、とにかくあくると被る要素なく美人の女性を描こうと注意しました。

最後に……

――今作のテーマが「結婚」ということで皆様にお伺いしているのですが、「結婚」ってどんなものだと思いますか?

DSマイルさん:まだ結婚に関して真剣に悩んだことがないから悩みます……(笑) みんな当たり前のようにやっているけど、新しく家庭を築くというのは相当の勇気が要ることだと思います。私みたいな半人前の人間にはとても真似できないので、すごく尊敬します。なので結婚を予定している方も、既に結婚なさっている方もみんな幸せになってほしいです。上手いこと言えずすみません……(笑)

SAMUさん:何も変わらないのに変わるものじゃないかなと思います。不思議なものです。あくるの考えている通り、付き合っている時は推しを追っても良いのに結婚したら推しを追いかけちゃいけないんじゃないかという義務感の様なものは誰しも持っているとは思いますが、なんで付き合ってる時は良くて結婚したら駄目なのかは誰も説明できない事だと思います。

見えない証なだけで、恋仲でアクセサリを交換しあったりしてるのと実は何も変わらない物ではあるんですよね。社会的責任的なものは結婚には付随しますが、趣味をやめる必要は無いと思ってるので、あくるもそんな悩まないでガチャやっていいよって言ってあげたいです。

――最後に作品を待つファンの皆様へメッセージをお願いします。

DSマイルさん:恋とあくるは色んな試練(?)を乗り越え、甘々新婚生活を満喫している最中です! 2人の続きが気になっていた方は是非手に取ってください!

SAMUさん:おまたせしました! またあくると恋がイチャイチャします! 楽しんで下さい!

―――ありがとうございました!

おふたりとも、再びあくるや恋に出会える喜びがひしひしと伝わるインタビューでした。皆さんも、ぜひ「推しのラブより恋のラブ~ラブ・オア・ダイ~」でみんなに会いに来てくださいね!

文責・真鶴コウ

※画面は開発中のものです。

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