NPIXELとGAMEPLEXが2021年にサービスを予定しているiOS/Android向けアプリ「グランサガ」。本作の開発経緯や運営方針について、プロダクトマネージャーの鈴木宏志氏へインタビューを実施した。
「グランサガ(Gran Saga)」は、高いクオリティで描かれるスマートフォン向けタイトル。王道のRPGをベースに、Unreal Engine4によるハイクオリティ3Dグラフィックや、豪華声優陣によるフルボイスストーリー、著名作曲家によるゲーム内BGMが特徴の期待の新作だ。
8月19日からは事前登録も開始し、いよいよリリースに向けて始動した本作。今回オンラインショーケースの先行上映会に合わせて「グランサガ」プロダクトマネージャーの鈴木宏志氏へインタビューを実施した。なお、イベントの模様や先行試遊レポートについては以下の記事をチェックして欲しい。
――今回は「グランサガ」についてはもちろんのこと、本作を手掛けるNPIXEL、GAMEPLEXという会社についてもお聞かせいただければと思います。今回ショーケースが公開されましたが、あの映像自体が1つのコンテンツとして面白いものになっていて楽しませてもらいました。
鈴木宏志氏(以下、鈴木氏):そう言ってもらえると嬉しいですね。ありがとうございます。
――鈴木さんは実際に出演もされて、津田健次郎さんとも共演されていましたがいかがでしたか?
鈴木氏:ただただ緊張でした。最初に話が来たときは「やってね!」くらいの軽い感じだったので、安請け合いしてしまったな……と(笑)。ですが時間が経つごとに少しずつ慣れていって、楽しみながら収録をさせてもらいました。
――それではまず、「グランサガ」のバックボーン的な部分からお伺いしたいのですが、NPIXELとGAMEPLEX、両者の立ち位置や役割などを教えてください。
鈴木氏:NPIXELが基本的な開発を行っており、我々GAMEPLEXは日本のプレイヤーに向けた施策や機能の提案、キャラクターのデザインなど幅広く行っています。どちらかというと日本プレイヤーに好まれる要素などを伝えてハンドリングする役割を担っています。
――では、GAMEPLEXは単なるローカライズだけでなく、開発の段階から作品に関わられているのですね。
鈴木氏:そうですね。それこそ会社が発足した時点でそういう座組で進めていこうという話があり、自分もそこに惹かれてプロジェクトに関わることにしました。
――NPIXELは元々、「セブンナイツ」のクリエイターが設立した会社と伺っているのですが、どの辺が強みになるのでしょうか?
鈴木氏:やはり開発力がずば抜けているところです。それに加えて企画力も高く、この2つは強みかなと思います。それに僕たちが加わることで、より良いものを提供できればと思っています。
――続いて「グランサガ」についてお伺いしたいのですが、本作はオリジナルのIPで、且つNPIXEL、GAMEPLEXにとっての初めてのタイトルとなるわけですが、物凄いクオリティで驚きました。ここまでの作品を開発できた要因などはどこにあったのでしょう?
鈴木氏:「とにかく日本でヒットする面白いゲームを作ろう」という想いの部分が大きくて、最初に掲げていた目標も本当にそれだけでした。それをどうにか実現しようと肉付けしていって出来上がったタイトルが「グランサガ」です。
――私も今回遊ばせてもらって、特にアクション部分はモーションも滑らかでエフェクトも派手なので見ているのが楽しく、オートでもついつい眺めていたい魅力がありました。MMORPGではあるのですが遊んでいる感覚はソロプレイのRPGという感覚です。
鈴木氏:そうですね、かなりカジュアルにRPGを遊ぶ感覚で触れていただければと思います。これまでの固定概念を捨ててMMORPGとしてではなくRPG作品として遊んで貰えると嬉しいですね。
――とはいえオンライン要素も気になるところなのですが、オンラインRPGとしてのコンテンツはどのようなものが予定されていますか?
鈴木氏:その部分については、実はそこまでオンライン寄りにしていません。特に大規模戦闘などは人数が増えれば増えるほど戦略的な部分が欠けていってしまうので。「グランサガ」ではオンライン要素も少人数で戦略的に戦えるという部分に重きを置いています。
――キャラクターとグランウェポンの組み合わせなどで戦略的に攻略を楽しんで欲しいというのが方針になるということですね。
鈴木氏:そのようになります。
――今回は主人公ラスなどのキャラクター6人が使用できました。本作ではキャラクターは最初から全員プレイアブルとして使用できるのでしょうか?
鈴木氏:基本的にはその形態で、今のところはキャラクターの開放が課金になる予定もありません。
――なるほど、追加キャラクターなどが今後実装されるときもそうなんでしょうか?
鈴木氏:例えば条件達成やストーリーの進行などでの開放はあるかと思いますが、基本的にはその形です。
――課金の部分はグランウェポンがメインとなる形ですか?
鈴木氏:そうですね。
――わかりました。それでは最後に「グランサガ」を楽しみにしている読者に向けて、本作ならではの魅力や今後の意気込みなどをお話ください。
鈴木氏:自分たちで言うのも……という部分ではあるのですが、本作は見ての通りクオリティを高く制作を進めています。我々スタッフもそうですし、クリエイターもそうですし、声優陣の方々もキャッチコピーにもある通り“魂を込めて”作っているので、ぜひ一度でいいので触れていただき魅力に気付いてもらえると嬉しいなと思います。
――ありがとうございました。