2021年9月2日に角川ゲームスが発売するPS4/Nintendo Switch用ダンジョンRPG「デモンゲイズ エクストラ」の先行プレイレポートをお届けする。

「デモンゲイズ エクストラ」は、2013年にPS Vita用ソフトとして発売された「デモンゲイズ」に追加要素を加え、グラフィックやサウンドをパワーアップさせたエクストラ・エディションだ。

オリジナル版を手掛けたのは、創業以来ダンジョンRPGを作り続ける開発会社エクスペリエンス。「エクストラ」ではエクスペリエンスは監修にまわり、開発はキャトルコールが担当している。

筆者はオリジナルとなる「デモンゲイズ」は未プレイ。予備知識ほぼゼロの状態で「デモンゲイズ エクストラ」をプレイした。ちなみに、エクスペリエンスのダンジョンRPGはXbox 360にてリリースされた「迷宮クロスブラッド リローデッド」と「剣の街の異邦人」をプレイしており、こちらには大いに夢中になった。

そうした立場からいま初めて「デモンゲイズ」をプレイして感じた、本作のダンジョンRPGとしての独自性について記しつつ、「エクストラ」からの追加要素にも触れていこうと思う。

家賃の支払いに追われながら、ダンジョン探索でデモンを狩れ!

主人公は迷宮を支配する半機械生命体「デモン」を使役する能力を持つ魔眼「デモンゲイズ」を持つ「デモンゲイザー」。デモンたちを討伐すれば、魔眼の力で彼らを使役することができるようになる。

ゲームはまずキャラクタークリエイトから始まる。なおキャラクターのグラフィックやボイスは複数の性別・種族から選べるが、物語上はヒューマン(人間)の男性として扱われる模様。

キャラクタークリエイトが終わったら、物語のスタート。記憶をなくした主人公がダンジョンで目覚め、デモンと対峙。ここで自身が魔眼を持っていると証明したことで、宿酒場「竜姫亭(りゅうきてい)」に招き入れられる。竜姫亭は魔物を倒すことで賞金を稼ぎ、生活する賞金稼ぎたちを住まわせる宿。ただし、住まうには管理人のフランに、定期的に家賃を支払わなければならないのだ。

ゲームの流れとしては、この竜姫亭を拠点として準備を整え、各地に点在するダンジョンに出発。ダンジョン攻略を進め、命が危うくなったときは竜姫亭に帰還。帰還するたびに家賃の支払い義務が生じる。これを繰り返して各ダンジョンに巣食って人々に危害を加えるデモンたちを倒し、使役していくのが目的となる。

家賃の支払いが煩わしそうに感じるかもしれないし、実際に苦労のタネではある。しかし同時に、プレイヤーに「一度ダンジョンに向かったら、ある程度の成果が出るまで帰れない」という意識を芽生えさせ、探索に適度な緊張感をもたらすことにも成功している印象を受けた。

また、家賃を徴収されながらも少しずつ所持金を貯めて、新たな装備品を購入したり、新たな部屋を借りてパーティメンバーを増やしたりできたときの喜びには、なんだか妙なリアリティがあり、本作のプレイフィールを独自性のあるものにしている。

ちなみに、どうしても家賃の支払いが難しいときはツケにして、あとでまとめて払うこともできるようだ。ただし毎回滞納せずに支払うことによる報酬というものもあるので、なるべくしっかり払っていきたいところ。

こうした点も含め、ゲームバランスは少し手強いながらも良好。後述するシステム面の快適さも相まって、ダンジョンRPG初心者からコアなファンまで、幅広くおすすめできる作品に仕上がっていると言えるだろう。

ジェムサークルを制圧し、デモンを追い詰めよう

ダンジョン探索では、「ジェムサークル」と呼ばれるシステムが特徴だ。ダンジョン内に配置された「サークル」と呼ばれる場所に手持ちの「ジェム」をセットすると、魔物をおびき出すことができる。この魔物を倒すとセットしたジェムの種類に応じた武具やアイテムが手に入るのだ。

たとえばパーティメンバーに装備させたい武具と対応するジェムをセットすれば、その武具が手に入るので、「強力な装備がほしいけれど、パーティメンバーには身に着けられないものばかり手に入る」といった煩わしさがあまりないのは嬉しいところ。一度この行程を経たサークルは「制圧」したことになるが、ダンジョンを訪れるたび、制圧後のサークルにも再びジェムをセットして、武具の収集を楽しむことが可能だ。

サークルにセットできるジェムは一度に最大3個。

ダンジョンを支配するデモンも、このジェムサークルに現れる。デモンを戦闘で退けつつ、ダンジョン内のすべてのサークルを制圧すると、「デモンサークル」が出現。ここに現れる真の力を解放したデモンを倒せば、このデモンを完全に倒したことになるのだ。サークルの制圧を通して段階的に達成感を得られるのも、このシステムの魅力となっている。

もうひとつ探索における特筆すべき要素といえば、「隠し扉」の存在がある。これは怪しい壁をキックすることで、隠された扉を出現させるという要素。最初に使役することになるデモン「コメット」の能力があれば多くの隠し扉の場所を暴けるのだが、プレイを続けていれば、能力がなくとも怪しい場所ではピンとくるようになるはずだ。

これはダンジョンをクリアするのに必須となるテクニックで、いろいろな場所をキックして隠し扉を暴き、道なき道を進んでいく感覚は、探索のちょっとしたスパイスになっている。

オリジナル版で初登場の「オートパイロット」はスピードアップでさらに快適に

オートマッピングなど、近年のダンジョンRPGの多くに備わっている便利機能は標準装備されている本作。加えて「デモンゲイズ」で初登場し、以降の作品で定番となった「オートパイロット」は、挙動がスピードアップし、快適度が上がっている。オリジナル版をプレイしていない筆者に速度の比較はできないが、「そろそろダンジョンを出よう」と思ったときや、一度行ったことのある地点に向かいたくなったとき、マップを開いて場所を指定すれば自動で高速移動し、あっという間に到着するのは実に気持ちがよかった。

難易度としては手強くて、探索も歯ごたえがあるが、そのぶん繰り返しの探索をノンストレスで遊ぶためのシステムが非常に充実しているのは以前からエクスペリエンス作品の特徴だった。この点でも、「デモンゲイズ エクストラ」は最新作に相応しい進化を遂げていると言えそうだ。

オーソドックスなターンバトル+頼もしいデモンとの共闘

戦闘はオーソドックスなターン制となっている本作。最大5人のパーティを組み、それぞれを特性に合わせて前衛・後衛に配置して戦うことになる。

新たな仲間を増やすたびに竜姫亭に部屋を借りる必要があり、そのたびにお金が掛かり、帰還時に支払う家賃も増える。このため今回プレイしたゲーム序盤ではパーティメンバーを3人までしか増やせなかったが、そのぶんひとりひとりの戦闘での役割にしっかりと気を配ることができたように思う。メンバーを増やすのに金銭的なハードルがあるのは、ゲームバランス的にもしっかりと計算されたものである印象だ。

戦闘における本作ならではの要素としては、主人公だけが使えるデモンの力が挙げられる。主人公のコマンド選択時、「オープンデモン」を選ぶとデモンを召喚。デモンはプレイヤー自身がスキルを選択したとき以外は自分で考えて行動するため、行動を完全にコントロールすることはできないが、そのぶん非常に強力だ。強敵と戦うとき召喚しておくと、とても頼りになる。

ただし、デモンを召喚している間は画面左上の「デモンゲージ」を消費。ゲージがゼロになると暴走して、プレイヤーのパーティに襲いかかってくる。ゲージはデモンを召喚していない状態で戦闘を繰り返すと回復していくので、召喚の使いどころを見極めるのが大切だ。

使役可能なデモンは彼らを倒すたびに増えていくが、序盤で一度の探索に連れていけるデモンはひとりだけ。最初から使役できるデモンの「コメット」なら回復や探索のサポート、序盤で使役できるようになる「マルス」ならば攻撃特化、「クロノス」ならば防御特化と、それぞれに特性が大きく異なる。状況を想定して切り替えていくことになるだろう。

「高速戦闘」と「リトライ」の快適さは、経験すればもう戻れないほど

戦闘における新機能にはまず「高速戦闘」が挙げられる。これを選べばパーティメンバーは自動的に1つ前のターンと同じ行動を凄まじいスピードで繰り出し、一瞬でターンが終了するのだ。

強敵相手に多用すると判断ミスに繋がる危険性があるが、弱い相手を一瞬で殲滅できるのは非常に快適だ。あとは回復・補助魔法の無駄撃ちによるMPの無駄づかいにも注意すべきかもしれない。

もうひとつの追加要素は「リトライ機能」。パーティが全滅した場合、最後にセーブした地点からやり直すのがこの手のタイトルのセオリーだが、本作ではなんと全滅した戦闘を即座に最初からプレイしなおすことができるのだ。リトライに際してのペナルティは一切なく、そして同じ戦闘で何度でも使用できる。

ハードな体験を求めるプレイヤーにとっては好ましくない機能かもしれない。しかし「あのバトルでこういう選択をしていれば……」と思ったことをすぐに実行できる快適さは、一度経験すればもう戻れないほど。

それに、パーティメンバーのレベルやバランスが伴っていなければ、何度挑戦しようと勝てないものは勝てないのだ。最善策と思える戦い方をしても歯が立たなければ、諦めがつくというもの。ジャンル初心者も視野に入れたゲームならば、「納得のいく敗北」を手軽に数多く経験できたほうが、彼らにとってはジャンルのノウハウも得やすいだろう。

すべてのダンジョンRPGに付けるべき機能だとは思わないが、誰もがジャンルの魅力を気軽に味わえるというのは、本作にとっては間違いなくプラスに働く機能だと思う。

ダンジョンRPGの拠点に必要な機能が集約された竜姫亭

ゲームの拠点となる竜姫亭についても、改めて説明しておこう。竜姫亭はフロアが1階~3階に分かれている。

1階はダンジョンに向かう前にセーブなどを行うエントランスがあるほか、サブクエストを受けられる大広間や、戦闘で命を落としたパーティメンバーを蘇生できる地下室などがある。

2階にあるのはパーティメンバーが借りている部屋。ダンジョンなどで手に入れた家具を部屋に飾る「インテリア」でパーティメンバーの能力がわずかに上がるなどの機能が備わっている。

3階にはフランの寝室があり、部屋を借りてパーティメンバーを増やしたり、滞納金を払いに行ったりできる。武器屋・道具屋もこの3階にあり、ジェムも必要ならばここで購入可能だ。

メインストーリー、サブクエストともに、この竜姫亭の特定の場所を訪れると物語が進展する局面(そのときは訪れるべき場所に「!」マークが表示される)もある。竜姫亭に住む、個性豊かなキャラクターたちとの交流も、本作の魅力のひとつだ。

追加要素でさらに多くの人が楽しめるように! 要チェックな逸品

今回はゲーム序盤のプレイだったため、味わい尽くせていない要素や、まだ解禁されていない要素もあったが、この時点での感触としては、「デモンゲイズ エクストラ」は非常に丁寧に作られた、完成度の高いダンジョンRPGという印象を受けた。初心者からコアなファンまで幅広く、ダンジョンRPGの探索・戦闘・育成のおもしろさを味わえることと思う。

システムや専門用語の意味を忘れたら、ヘルプ機能ですぐに確認できるのもうれしい。

「オートパイロット」のスピードアップ、「高速戦闘」、「リトライ」という「~エクストラ」で新たに進化・追加された要素はゲームの快適さを大きく底上げしており、ジャンルの根幹を成す魅力をより多くの人が気軽に楽しめるようになっている。

キャラクター同士のやりとりは基本コミカルでありながら、メインストーリーは程よくシリアスさも兼ね備えており、どちらを求める人も楽しめるのではないかと思う。

ダンジョンRPGに興味がある人、とくに本作のかわいらしいキャラクター造形に心を惹かれた人ならば、プレイして損のない作品となっているはずだ。

「デモンゲイズ エクストラ」の追加要素の数々をおさらい

ここからは、「デモンゲイズ エクストラ」から新たに追加された要素の数々を改めてご紹介する。プレイレポートでは触れられなかった中盤以降や、2周目以降に登場する要素も明記したので、オリジナル版をプレイした方はチェックしてほしい。

高速戦闘機能

Extraではパーティー全滅時に戦闘の最初に戻ってリトライすることも可能に。戦略のミスで負けてしまった敵への雪辱戦が即座に行える。

復活アイテムの価格調整など

ゲーム中盤より多発する探索中の不慮の死。復活のためのアイテムの不死鳥の羽やウィスキーがお手ごろ価格に調整された。忘れずに常備して持ち歩くことで、竜姫亭に毎回戻り、管理人さんに家賃を取られることなく探索を続けられるはず。ほか、探索をより快適に進めてもらう各種調整も行われている。

リトライ機能

戦闘では高速戦闘機能を新たに追加。繰り返しの戦闘の続く迷宮探索を大いに快適にしてくれる機能強化の一つだ。

オートパイロット機能強化

ベースとなる初代「デモンゲイズ」より受け継いだオートマッピング&オートパイロット機能は本作でも健在。当時、史上初の革新的機能だったオートパイロットについては、更なる高速化が図られ、より快適な移動が楽しめるように強化されている。

キャラメイクイラストのパワーアップ

「デモンゲイズ」では、仲間のイメージにあったイラストを自由に選択可能(作成時だけでなく、気分転換に竜姫亭の浴場でいつでも変更)。今回追加となった新規イラストは、やや大人びたハードなものや可愛らしい変わり者といった従来無かったパターンが多数追加されているほか、従来までのイラストも多数リニューアルされ、より充実したキャラメイクが楽しめる。

ゲーム内で発生するある条件をクリアすると更にカラーバリエーションが増え、色違いキャラも選択可能となり、その数は全117種類に。容姿は竜姫亭の浴室で自由に変更できるので、気分次第でイメチェンして迷宮探索を進めていこう。

EXTRA職業“マキナ”登場

本作で新たに追加された新職業。ゲーム本編の【中盤】に発生するイベントをクリアすることで開放できる。特殊な職業のため、種族や容姿等は自由に選択できないが、専用のカラーやボイスからイメージにあったものを選択することが可能。二人一組の双子ならではの特技を身につけるほか、マキナ=機械人形ならではの特徴として他の種族とは比較にならない神器スロットを獲得できる。

自分だけの最強装備を極める「武具の合成」(2周目からの周回要素)

本作ではゲームクリア後、データを引き継いで2周目を楽しめる仕様となっており、その際には、伝説の武器や防具といった世界に一つしかない設定である「ユニークアイテム」も周回毎追加で入手が可能となる。さらにExtraならではの周回プレイ専用新やりこみ要素【武具の合成】の登場で、伝説の装備に自分だけのカスタマイズを加えることも可能になった。

デモンゲイズ エクストラ

角川ゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2021年9月2日
  • 価格:7,480円(税込)
  • 15歳以上対象
デモンゲイズ エクストラ

デモンゲイズ エクストラ メモリアルエディション

角川ゲームス

PS4パッケージ

  • 発売日:2021年9月2日
  • 価格:11,480円(税込)
  • 15歳以上対象
デモンゲイズ エクストラ メモリアルエディション

デモンゲイズ エクストラ

角川ゲームス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2021年9月2日
  • 価格:6,981円(税込)
  • 15歳以上対象

デモンゲイズ エクストラ デジタルプレミアムエディション

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  • 発売日:2021年9月2日
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  • 発売日:2021年9月2日
  • 価格:11,480円(税込)
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デモンゲイズ エクストラ メモリアルエディション

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  • 価格:6,980円(税込)
  • 15歳以上対象

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  • 発売日:2021年9月2日
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