「ウマ娘 プリティーダービー 3rd EVENT WINNING DREAM STAGE」DAY2レポート――アニメを彩った名曲、名シーンの再現に感涙！4thイベントの開催も決定！

「ウマ娘 プリティーダービー」（以下、「ウマ娘」）は、アニメ、ゲーム、漫画などさまざまな展開をみせるクロスメディアコンテンツ。2018年4月～6月にTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」（以下、TVアニメ第1期）、2020年7月～9月にアニメ「うまよん」、2021年1月～3月にTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」（以下、TVアニメ第2期）が放送、2021年2月には待望のゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」（以下、ゲーム「ウマ娘」）がリリースされ、人気を博している。

ナンバリングイベントとしては、「ウマ娘 プリティーダービー 2nd EVENT『Sound Fanfare！』」（2018年10月14日開催）から、実に約3年ぶりの開催となった今回。DAY2ではアニメの楽曲を中心に披露。感染症対策をしっかり施した上での現地有観客に加えて、両日とも配信も行われた。配信には専用の演出があった他ABEMA PPVでの配信ではマルチアングルを利用した映像も楽しむことができた。

DAY2の出走直前BGMは、前日の実況の赤坂さんバージョンに続き今度はTVアニメのトレーナーバージョンの「うまぴょい伝説」。トレーナー節全開で会場の熱気をあげると、「俺の愛馬が～」と歌いながらトレーナー役の沖野さんがステージイン。DAY2は沖野さんがナビゲーターとなり、その開幕宣言を合図に出走となった。

田所さん、石見さん、大西さんのナレーションによるオープニングムービーが流れ、DAY2も「GIRLS' LEGEND U」でレースの火蓋が切って落とされる。最前列に並ぶのは、TVアニメ第2期で活躍を見せたトウカイテイオー、メジロマックイーン、ライスシャワーを演じるMachicoさん、大西さん、石見さん。3人を中心に、最高の笑顔でみんなに会えた喜びを歌や表情で伝え、明坂さんによる実況もステージに華を添えていく。

DAY2でナンバリングイベント初出走となったのは、前日も出走した“BNW”の3人（近藤さん、渡部優衣さん、渡部恵子さん）、のぐちさん、田澤さん、長谷川さん、花井さん、佐伯さん、矢野さん、立花さん、石見さんの11人。特に石見さんはこのようなライブに出ること自体が初めてとのことで、「ドキドキでどんな顔したらいいのかわからないですけど、ペンライトって綺麗なんですね」と初々しさを漂わせていた。

そして、スタートダッシュで披露したのは、ゲスト出走の大橋さんも加わったチーム＜スピカ＞全員（上田さん、高野さん、和氣さん、Machicoさん、大西さん、大橋さん、木村さん）によるTVアニメ第2期オープニングテーマ「ユメヲカケル！」だ。スクリーンにはアニメの映像が映し出され、軽快なメロディにのせてハーモニーを響かせる。チーム＜スピカ＞で忘れてはならない、トレーナー役の沖野さんが実況席から「全力で駆け抜けろ！」と応援すると、さらにパワーアップ。Machicoさんと大西さんのソロパートも、アニメの内容とリンクして胸が熱くなる。

続けて、TVアニメ第1期オープニングテーマ「Make debut!」は、長谷川さん、近藤さん、石見さん、渡部恵子さん、矢野さん、渡部優衣さん、立花さんという新鮮なメンバーで歌唱。BNWの3人、キタサンブラックとサトノダイヤモンド、ライスシャワーとミホノブルボン、それぞれの絆を感じられる組み合わせだ。矢野さんがキタサンブラックのように元気でダイナミックなダンスを見せるなど、序盤から歌とダンスで会場をどんどん盛り上げていった。

4曲目は一転して、大西さんがソロ曲「はじまりのSignal」で伸びやかな美声を響かせる。ゲーム「ウマ娘」メインストーリー第1章のラストに流れる曲なだけに、本人はメジロマックイーンとしてお届けできるように頑張ったと話していたが、その歌声、指先にまで優雅さが感じられる佇まいは紛れもなくマックイーンであり、みんなを魅了していた。

高野さんは「七色の景色」（TVアニメ第1期 第1R挿入歌）を優しく歌い上げる。ステージは綺麗な七色に染まり、階段を降りる彼女は晴れ晴れとした笑顔。ラストの「だから見てて」のフレーズを気持ちの込もったセリフとして放ったところからは、サイレンススズカの想いが伝わってきて、前をキッと見据える目線から穏やかな表情に変わっていくのも印象的だった。

さらに、「ENDLESS DREAM!!」を佐伯さん、花井さん、前田さんが披露。センターを務めた花井さんはちょこちょこした動きも表情もツインターボらしさ全開、しかもオッドアイを表現するためにアイシャドウを左右違う色にしているこだわりで、思わず「あ、ターボだ」となるぐらいのシンクロっぷり。強さとプライドを感じさせる振る舞いの佐伯さん、安定感抜群に支えていく前田さんとのコンビネーションで快調に飛ばしていった。

ここでレースはちょっと一息、YouTubeで登録者76万人（2021年8月29日時点）を超える「ぱかチューブっ！」を乗っ取って「トウカイテイオーのぱかチューブっ！」とするべく、Machicoさんと沖野さんが登場。TVアニメ第2期で何度も歌っていた、あの「はちみーのうた」を軽妙なノリで歌い踊る。すると、黙っていられないとゴールドシップ役・上田さんが姿を現し対抗。これが本家だと言わんばかりに、番組から生まれた名曲「ぱかチューブっ！ですが、何か？」をダンサーウマ娘と一緒に披露して、踊りまくるのだった。

そんな楽しさ満点のパフォーマンスから、レースは中盤戦へ。Machicoさんに「僕（トウカイテイオー）が憧れているあの人の格好いい姿が見られるみたい」と煽りまくられた田所さんだったが、煽りは誇張でもなんでもないことを「SEVEN」冒頭のワンフレーズで証明。絶対があるとまで言わしめた皇帝の強さ、静かな闘志のこもった圧巻の歌声がみんなを貫いていく。曲後半で膝をつき、自らを奮い立たせて立ち上がるところや、勝利を掴むために伸ばした手、腕組みするポーズも惚れ惚れする。

続く前田さんは「アウト・オブ・トライアングル」を披露。曲名に合わせたトライアングルのライティングや振り付けも印象的で、自分の本心との葛藤、ぶつかり合う気持ちを表現してみんなを引き込む。楽曲自体は2018年リリースのCDに収録されているものだが、アニメなどを通じてナイスネイチャの性格を深く知ったことで、描かれた乙女心もより伝わってきた。

さらに、トレーナーたちのクラップが鳴り響く中、渡部恵子さん、立花さん、木村さん、矢野さん、近藤さん、渡部優衣さんは「グロウアップ・シャイン！」（TVアニメ第1期エンディングテーマ）で楽しく駆け抜ける。全員が並んで手を突き上げるところで、隣同士ではなかった立花さんと矢野さんが笑顔で一緒にジャンプしていたところも、2人の息がピッタリだと感じられるワンシーンだ。

そしてここからは、アニメ「うまよん」の月替り主題歌を続けて披露。まずはのぐちさん、田澤さん、和氣さん、花井さん、佐伯さんが7月主題歌「ぴょいっと♪はれるや！」。わちゃわちゃ感満載での早口パートあり、それぞれのウマ娘らしいポーズありと、楽しさいっぱいのステージに。キャラクター的にイクノディクタスがどうやってこの曲を歌うのか不思議がられていたが、田澤さんは「ノリはいいので、ハッピーって感じに」と独自の見解を述べていた。

前田さん、田所さん、Machicoさん、矢野さん、立花さんによる「Ring Ring ダイアリー」は8月主題歌。シンボリルドルフ（田所さん）とトウカイテイオー（Machicoさん）のやり取りからスタートすると、ふわっとした優しさや、穏やかで癒やされる歌声が響く。オリジナルのクールさとはまた違った、「すやすや眠れる感じ」という新たな魅力を見せてくれた。

9月主題歌「逃げ切りっ！Fallin' Love」では、“逃げ切りシスターズ”のメンバーである長谷川さんと高野さんに、のぐちさん、花井さん、田澤さんが加えて、指ハートの振り付けもキュートにみんなの心を躍らせていく。「ウェイ！ バク逃げするよー！」と叫んだのぐちさんは元々この曲のファンだったそうで、歌えて嬉しかったと顔をほころばせていた。

さらに、「Enjoy and Join」（TVアニメ第1期OVA「BNWの誓い」エンディングテーマ）を披露したのは、“BNW”の3人（近藤さん、渡部恵子さん、渡部優衣さん）と、作中で“チームN”のメンバーとして駅伝を走ったゴールドシップとミホノブルボンを演じる上田さん、長谷川さん。これまで披露する機会のなかったこの曲をエンジョイ気分で爽やかに歌い、レースを繋いでいった。

レース終盤戦は「ウマ娘それぞれのドラマを思い出して聞いてください」との言葉通り、アニメの名シーンが思い出される楽曲の連続。佐伯さん、田所さん、田澤さん、のぐちさんは階段に腰掛けて、言葉をひとつひとつ響かせるように「Find My Only Way」（TVアニメ第1期第12Rエンディングテーマ）をしっとりと歌い上げる。思いをのせた表情と歌声、オリジナルであるチーム＜スピカ＞ではない別々のチームのメンバーが揃っているのも感慨深い。

続いて登場したMachicoさんが披露したのは「願いのカタチ」（TVアニメ第2期 第10話のエンディングテーマ）。諦めないツインターボの姿やみんなの声援でトウカイテイオーの心に再び灯った光――そんな想いを噛み締めながら、ニコッと晴れやかな表情を浮かべてトレーナーたちに手を振るMachicoさん。Dメロで手をグッと握り、涙を堪えるように歌う姿も印象的だった。

そして、石見さんはライスシャワーの心情を「ささやかな祈り」（TVアニメ第2期 第7話エンディングテーマ＆第8話挿入歌）にのせて紡いでいく。抜群の表現力は歌唱のみならず表情の機微にも表れており、聴く者の目も耳も釘付けに。曲中の「お兄さま、お姉さま、今日は本当にありがとう。ライス、最後までがんばるから」の言葉には、前を向いたf彼女に芽生えた強さがあり、トレーナーたちの歓喜と祝福の気持ちが会場を包み込む。ラストに「もう 泣かないよ」とちょっと震わせた声、はにかんだ笑顔も最高に素敵だった。

さらに、TVアニメ第2期エンディングテーマ「木漏れ日のエール」は、1番のAメロをメジロマックイーン（大西さん）、Bメロをトウカイテイオー（Machicoさん）が歌う第12話のバージョンで披露。スクリーンには第12話の映像や2人の名シーンが映し出され、曲の後半では、絶望の淵に落ちてうずくまる大西さんにMachicoさんがしゃがんで手を差し出す、トウカイテイオーが今度は自分が背中を見せる番だと決意した名シーンが再現されたのも胸が熱くなった。

本編ラストは全員で「Special Record!」を披露。大西さんとMachicoさんがトレーナーたちにメッセージを送り、ラストはスクリーンに花火が打ち上がって感動の輪が広がっていた。

アンコールでは、スタンドマイクも活用した格好良さで「Never Looking Back」を熱唱。歌い終わり、石見さん、大西さん、Machicoさんから、人生初の大きなライブを一緒に迎えられた嬉しさや、もともとは趣味がバラバラだった人がみんな揃ってライブをできた喜び、などのメッセージが送られる。

「このご時世で、誰一人かけることなくステージに立てたことが奇跡だと思っている」と口にしたMachicoさんは、改めてトレーナーたちへ感謝を述べつつ「新しい夢を一緒に駆け抜けてくれますか？」と呼びかけた……。

……のだが、締めが「ありがとうございました……やー！！」とよくわからない感じになってしまい、ステージ上には笑いが。でも、その和やかな雰囲気もなんだか素敵に思える瞬間だった。

最後は、お馴染みのファンファーレからの「うまぴょい伝説」で、2日間のレースを全力で駆け抜けた「ウマ娘 プリティーダービー 3rd EVENT WINNING DREAM STAGE」は幕を下ろした。

既報の通り、DAY2では4thイベントが2022年に開催決定したことなどが発表された。新育成シナリオがスタートしたゲームなどと合わせて、今後の「ウマ娘」の展開はより一層注目される。

「ウマ娘 プリティーダービー」4thイベント開催決定！アニメ「うまよん」Blu-ray BOXの発売も発表

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(C) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会

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