9月30日より開催中の「東京ゲームショウ2021 オンライン」。幕張メッセ会場のディースリー・パブリッシャーブースに出展されていた「地球防衛軍6」のプレイレポートをお届けする。
本作は「地球防衛軍5」の3年後を描く地球防衛軍シリーズ最新作。舞台は襲来したエイリアンとの戦いによって総人口の9割を失った世界。社会システムはおろか文明も崩壊寸前という厳しい状況から物語はスタートする。
発売時期が2022年に決定し、プラットフォームもPS5/PS4に対応することが発表された本作。ここでは発売に先駆けてプレイすることができた本作のインプレッションをお届けする。なお、今回プレイできたのはPS4版となり、紹介するスクリーンショットについても同様である。
地球に残されたエイリアンとの果てなき戦い
今回の試遊は、シリーズでもお馴染みの「レンジャー」「ウイングダイバー」「エアレイダー」「フェンサー」の4兵科から一つを選択し、4つあるミッションから一つを体験できるというもの。まずは、ゲームの最も基本となる「レンジャー」を選んで、最初のミッションとなる「不法なる侵入者」をプレイした。
一番最初のミッションということで、市街地の地下に存在するEDF251基地からスタート。シリーズでもよくあるお馴染みの流れではあるが、基地のシャッターが開き目の前に広がる光景はなかなかにショッキングなものだった。
前作となる「地球防衛軍5」で、人類は確かに未知の侵略者からの脅威を退けたのだ。にも拘わらず、そこに広がるのは荒廃し、見るも無残な姿となった大地であった。もちろん情報として知ってはいたのだが、いざこの事態に直面するとなかなかに心を動かされた。
今回のミッション内容は不法侵入者の取り締まりになるという。残った人類の中にも治安を乱すものたちがいるのかと思いつつ歩を進めると、姿を現したのはエイリアン(コロニスト)だった。
「地球防衛軍5」で人類は未知の侵略者「プライマー」との戦いに勝利はしたものの、プライマーは使役していた多くのエイリアンを地球に置き去りにして撤退。残されたエイリアンたちも生き延びるために集団を作って街を占拠し、地球に住み着いているのだという。
そんな“不法侵入者”たちとの戦いが今回のミッション。最初のステージとしてはハードな立ち上がりとなっていた。
戦いの最中、エイリアンたちも自分たちの言語で何かを喋っていることが確認できた。 彼らは何を言っているのだろうか。 |
「地球防衛軍5」では、彼らが人類と同等の知性を持つことが確認されている。 話せば分かり合えるのではという意見もでるが……? |
今回使用した「レンジャー」は、L3ボタンでダッシュ、L2ボタンでジャンプor緊急回避、R2ボタンで攻撃、R1ボタンで武器変更、□ボタンでリロード、×ボタンで投擲となっており、基本的な操作感は「地球防衛軍5」の頃と変わりなかった。
使用できる銃火器も多岐にわたっており、攻守のバランスが良いEDFの主力となる陸戦歩兵部隊という部分は変わらずに遊べそうだ。
また、今作が荒廃した世界が舞台になっていることからか、前作よりも身軽なアクションが増えており、障害物に引っ掛かりそうなときは自動で乗り越えてくれたり、高めの柵などもよじ登ったりとサバイバル能力が増している。シューティングに夢中になっているとついついオブジェクトに引っ掛かってしまったりというストレスがなく、快適度はかなり上がっていると感じた。
もちろん前作同様、オブジェクトを破壊することも可能なので、ミサイルランチャーで瓦礫を吹っ飛ばして敵の遮蔽物を消し去るというようなプレイングも可能。シリーズが持つ爽快感も健在だ。
ミッションも佳境になるとエイリアンたちも総出で人類を攻撃。彼らも生きるために必死だというが、こちらもそれに同情して負けるわけにはいかない。なんとか不法侵入者を排除し民間人への被害を食い止めることに成功したが、少しだけしこりの残る幕引きとなった。
試遊時間に少しだけ余裕があったので、次は「ウイングダイバー」を使用し、3つめのミッション「怪物駆除任務」に挑戦することに。
今回の任務では侵略性外来生物が大量発生した地域に赴き、駆除班の護衛をするというもの。察しのいい人ならお気づきではあると思うが、もちろん護衛だけで済むわけはなく、しっかりと戦いに巻き込まれる。
今回のターゲットは侵略性外来生物ということで、先のミッションよりは幾分楽な気持ちでタスクに当たることができた。シリーズの醍醐味である巨大な昆虫たちの大軍を兵器を使って薙ぎ払っていく爽快感も健在で、頭を空っぽにしてバンバン重火器を打ちまくるのは、やはり最高だ。
「ウイングダイバー」に関しても、前作と同様の操作感で遊ぶことができ、L2ボタンを長押しすることで自由に空中を移動することができる。上空からエネルギーウェポンをあられの如く降らせるバトルスタイルで、多くの侵略性外来生物を駆除することができた。
今回プレイをして感じた本作最大の魅力は、何といっても荒廃的な世界観だ。前作となる「地球防衛軍5」では、民間人が戦いに巻き込まれていくという新たな視点からインベーダーとの戦いを描いたが、今作ではフィクションではなかなか描かれることのない、戦いの後にスポットを当てているところが面白い。
バトルシステムに関しては前作を踏襲する形だが、少々不便に感じていた部分にブラッシュアップが見え、これまでの良さを生かし切った形で洗練された戦いが楽しめる。
プラットフォームや発売時期も決定し、いよいよ発売に向け動き出す本作。地球に残されたエイリアンとの戦いの他にも新たな脅威も確認され、物語の行く末に興味が尽きない。終わりの見えない戦いにどのような終止符が打たれるのか、続報を楽しみに待ちたい。