音楽や会話の自然な組み込み方が秀逸で自然に世界に惹き込まれていく!「Life Is Strange: True Colors」プレイレポート【TGS2021】

プレイレビュー
0コメント カワチ

「ライフ イズ ストレンジ」シリーズ新作「Life Is Strange: True Colors」のプレイレポートをお届けする。

「Life is Strange: True Colors」はプレイヤーの選択によって物語の内容が変化する「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの最新作。シリーズのひとつである「ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム」を制作したスタジオ、Deck Nine開発となる。海外では発売済みで、日本版はこれまでと同様にスクウェア・エニックスによってローカライズされて発売される。

なお、今回の試遊はゲームの冒頭を30分ほどプレイできた。物語が本格的に動き出す前であったが、今回の主人公の能力や新たな舞台となるヘイブン・スプリングスの雰囲気、ローカライズされた部分などをしっかり掴むことができた。

本作の主人公は養護施設で育ったという過去を持つアレックス・チェン。物語は8年ぶりに彼女が故郷のヘイブン・スプリングスで兄のゲイブに再会するところからスタートする。

アレックスが故郷の景色を眺めているところでオープニングの曲が流れるが、プレイヤーがボタンを押すまで次のシーンには進まないようになっており、情緒に浸ることができる。ドラマチックな演出でありながら、操作はしっかりプレイヤーの判断に委ねられているところが「ライフ イズ ストレンジ」らしい。

また、本作ではスマートフォンをチェックすることでそれまでのキャラクターとのやり取りなどもチェック可能。ゲーム中では描かれない部分も補完されるが、アレックスが彼女のことを気にかけてくれている施設の先生をすぐにブロックしてしまっていることにはビックリした。

「ライフ イズ ストレンジ」には超能力(パワー)が存在するが、今回の主人公であるアレックスは人の心を読み解くことができる。また、人の感情をオーラのようなもので視覚することも。今回のプレイ範囲では素直な人物が多かったが、たとえば“善人に見せかけて悪いことを考えている”、“笑っているけど本当は怒っている”といった、表面で隠していることも見えてくるのかもしれない。

テレパシー自体は超能力ではオーソドックスかもしれないが、それだけに「この能力でこんなことが起きるのではないだろうか」という想像がしやすく、物語を予想する楽しみもあると感じた。

今回のプレイでは花屋とレコード屋を訪れることができたが、どちらも調べられる場所が多く、調べることでアレックスがボイス付きで感想を言うので探索が楽しい。ここはしっかり「ライフ イズ ストレンジ」シリーズの魅力を踏襲している。

花屋では大学受験を間近に控えたライリーと交流。彼女の心を覗くと、大学に落ちるよりも町を出ていく決心がつくかどうかで迷っていることがわかった。そのことを知ったアレックスは、離れたくなくなるようなこの町は、いいところであることを実感する……という流れだった。

また、花屋ではゲイブがヒマワリかスズランを買うかで迷っており、プレイヤーのアドバイスによって、彼の購入するものが変わるという流れも。

ほかにも花屋を出たあとにイーサンという少年と交流する機会もあり、こまかい選択が用意されていることがわかった。

レコード屋には「ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム」に登場したステフも登場。クロエといっしょにTRPGを遊んでいた女の子と言えば思い出す人も多いのではないだろうか?

インドア趣味でありながら活発な少女で、「ビフォア ザ ストーム」で女子が好きという設定はあったが、本作ではアレックスの恋人候補のひとりとなる。

レコード屋ではレコードを視聴可能で、プレーヤーにセットすることで音楽を堪能することができるなど、ここでも音楽を上手に演出に取り入れていることが感じられた。

また、ライアンというキャラクターといっしょにネコのおもちゃを探すパートもあったが、探している間もライアンとの会話が続くので日常パートとゲームの謎解きパートが自然に融合しているように感じた。そのため、いわゆる“ゲームのお使いパート”をプレイしている感覚はなく、じっくり世界観に浸ることができる。

レコード屋のイベントの終盤では、ステフが電話越しに怒る場面があり、アレックスが彼女のオーラを感じ取って具合を悪くするという展開に。ライアンの機転で危機を脱することができたが、アレックスがこれ以上、負の感情を感じていたらどうなっていたのか……。これまでのシリーズでも超能力が暴走して悲劇が生まれることがあったので、先の展開が気になるところだ。

今回のプレイ範囲だけでも作り込まれた世界観を探索するのが非常に楽しかったので、製品版の発売を楽しみに待ちたいと思う。

※画面は開発中のものです。

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