9月30日より開催の「東京ゲームショウ2021」。その幕張メッセ会場のハピネットブースにて出展されていた2022年1月27日発売予定のNintendo Switch、PS4、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam)向け剣戟アクションゲーム「COGEN: 大鳥こはくと刻の剣」。本作のプレイレポートをお届けする。
「時間戻し」は敵の攻撃への「弾き返し」と相性抜群!
本作は近未来を舞台にした横スクロールアクションゲームとなっており、こうしたルックのタイトルは近年でも国内外問わず時折リリースされている(ちなみにそうしたタイトルのひとつである「白き鋼鉄のX(イクス)2」とコラボレーションしたダウンロードコンテンツを本作は展開予定だ)。
それらのタイトルと比較したときに本作がユニークなのは、「主人公のこはくは一度でもダメージを受けたらミスになってしまう」こと、その代わり「最大3秒間だけ時間を戻して、ミスをなかったことにできる」ことだ。
見知らぬ場所で目覚めたこはくは、AIが搭載されていて会話ができる不思議な剣「エグゼブレイカー」と出会う。こはくは自身が住む海上都市「コーゲン・シティ」が人のいない廃墟となり、戦闘能力を持つ機械たちが動きまわていることを知り、この街の謎を解き明かすために戦っていくことになる。
このエグゼブレイカーに搭載されているのが刻(とき)を戻す力「ウロボロスシステム」だ。最大3秒間だけ時間を戻せるこのシステムだが万能なわけではなく、時間を戻した分だけ画面左上のゲージを消費する。ゲージは時間経過でゆるやかに回復するのだが、短時間で時戻しを連発すればやがて底をつき、この状態でダメージを受ければ完全にミスとなってしまう。
このさじ加減が絶妙で、どの程度時間を戻せば直前の攻撃に対応できるかを判断しつつ「時を戻す」ボタンを長押しする感覚は、かなり新鮮なものだった。同じ攻撃を連続で食らい、ゲージを無駄にしてしまったときの焦燥感も、高難易度アクションゲーム好きな筆者(なお得意というわけではない)には堪らない。
また、通常の攻撃手段はエグゼブレイカーによる斬撃しかないこはくだが、この斬撃は敵の実弾系の飛び道具を弾き返すことができ、これによって離れている敵にもダメージを与えることができる。敵は飛び道具を発射するまえに予備動作があるし、弾速も多少は見てから対応できるようにチューニングされているので、弾き返しはそこまで難しくない。また、失敗しても時間を戻して再チャレンジできるので、ふたつのシステムの相性は抜群だ。
エグゼブレイカーによる斬撃自体も、スティックと組み合わせて上方を斬ったり、ダッシュと組み合わせたダッシュ斬りが使えたりと、状況に応じて使い分けられてかなり快適かつ爽快。ダッシュは地上でも空中でも使用でき、壁がある場所は壁キックによる三角跳びを駆使して登れるなど、どのアクションも癖がなく、気持ちがいい。基本的な操作性がよく出来ているからこそ、独自のシステムも活きてくる。
地面から光が放たれている場所の上に立つと、自分以外の時間だけが戻り、無くなっていた足場が復活するといったギミックもあった。足場を復活させるために時間を戻したら、直前に倒した敵兵器も復活してしまい……といった具合に、ちょっとした頭を使う要素が加わることも。先のステージでも、これを活かした遊びが用意されていそうで楽しみだ。
ステージの最後には巨大なボスが待ち構えており、ここまでのステージで培ってきたテクニックを総動員して挑むことに。戦闘前に現れた謎の少女も気になったが、ボスの攻撃に苦戦し、何度もリトライしているうちに体験版のプレイ時間は終了となってしまった。
なかなか悔しいタイミングで終了となったこともあり、早く発売日になって続きをプレイしたい気持ちにさせられた。2022年1月27日が来るのを楽しみに待ちたい。