Electronic Artsは、Oculus Quest 2版VRゲーム「Medal of Honor: Above and Beyond」の配信を本日11月16日に開始した。価格は3,990円(税込)。
「Medal of Honor: Above and Beyond」は、第二次世界大戦の歴史的な戦場と、当時を再現した数々の武器とともに歴史の世界へ挑むVRゲーム。10時間以上にも及ぶキャンペーンモードででナチス政権を打倒したり、12のマップと5つのゲームモードでオンラインマルチプレイの銃撃戦が楽しめるほか、サバイバルモードで容赦ない敵の波に立ち向かったり、アカデミー賞を受賞した短編ドキュメンタリー映像「コレット」も楽しめるなど、さまざまなコンテンツが収録されている。
飛んでくる弾丸の音が聞こえる中で、敵の攻撃を避けるために身を隠し、炎上する航空機から脱出したり、空中で奪った手榴弾を投げ返すなど、実際に動きながら隅々まで覗き込むなど、VRならではの体験が可能だ。
なお、本作はOculus Rift版とのクロスバイにも対応している。
「Medal of Honor: Above and Beyond」ゲームディレクターのPeter Hirschmann氏へのインタビュー
「Medal of Honor: Above and Beyond」をQuest 2で発売するまでの経緯について、ゲームディレクターのPeter Hirschmannにお話を伺いました。
――「Medal of Honor: Above and Beyond」をQuest 2で発売するまでには、長い道のりでした。ワイヤレスのオールインワンデバイスにおける、これほどの規模のVRシューティングゲームはどのような体験になるでしょうか?
Peter Hirschmann:(以下、PH)簡単に言えば、ワイヤレスであることで究極の体験ができます。非常に過酷な状況である第二次世界大戦の戦場を題材にしたゲームですが、自由に身をかがめたり身を隠したりしながら実際にその場にいるかのような感覚を体験できます。
――このような本格的なディテールで作りこまれたVRゲームを軽量化することは、簡単なことではないと思います。170GBもあるRift用ゲームを縮小するのに、最も苦労した点は何ですか?
PH:Riftは素晴らしいプラットフォームです。第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線を、プレイヤーに見せることができ、膨大な量のコンテンツを提供することができました。「Medal of Honor: Above and Beyond」のような巨大なゲームをQuest 2に登場させるためにチームがどのような魔法を使ったのか私は分かりませんが、彼らはどうにかやり遂げました...そして素晴らしいタイトルになりました。
――キャンペーン、サバイバルモード、マルチプレイヤー、ギャラリーコンテンツなど、プレイヤーがプレイしたり見たりできるコンテンツが豊富にありますが、初めてプレイする利用者におすすめのプレイ方法を教えてください。
PH:キャンペーンの最初から始めましょう! 実際に手榴弾を投げる動作をするとVR内でも手榴弾を投げることができるように、デザイナーは「Medal of Honor: Above and Beyond」のゲームの仕組みに、VRでのプレイの基本となる動作を見事に組み込んでくれました。また、クォーターマスターのHuxleyとのやりとりができるところでは、実際に戦闘に参加する前に、すべての武器や装備を使って遊んだり練習したりできる場所になっています。
――ネタバレにならない程度に、Quest 2でワイヤレスで体験できるキャンペーンの中で、お気に入りの場面を教えてください。
PH:最後のミッションは今でも泣けてきます。役者さんたちは本当によくやってくれました。
――初めてQuest2でプレイする利用者に向けて、マルチプレイでのコツを教えてください。おすすめのロードアウトや特定のゲームモードのヒントなど、何かありますか?
PH:どのモードも楽しいのですが、特に「Medal of Honor: Above and Beyond」とVRならではの体験ができるマッドボンバーをプレイするのが好きです。一番のコツは、マップを覚えることです。Respawn Entertainment社のマルチプレイヤーデザインを担当した素晴らしいチームが、それぞれの場所をユニークなプレイ空間として作り上げました。フランスの美しい村の通りで戦っていたかと思えば、次はノルウェーの凍った氷の洞窟にいたりとその種類は驚くほど豊富です。
――ギャラリーには、VRに関わらず「Medal of Honor」シリーズ以外のゲームでは試みられていない、とてもユニークで教育的要素のあるコンテンツが用意されています。。「Medal of Honor: Above and Beyond」にとって、ギャラリー内のコンテンツはどのように重要なのでしょうか?
PH:ギャラリー映像は、「Medal of Honor」シリーズの初代から欠かせないコンテンツです。それをQuest 2でVR化したことで、プレイヤーをこれまで行ったことのない場所に連れて行くことができるようになりました。ギャラリーの「History Happened Here」では、実写の360°VRカメラを通して、ノルマンディーの海岸やペーネミュンデのV2ロケット施設など、プレイヤーは実際に歴史が作られた場所に行くことができます。
しかし、ギャラリーの中で最も重要なコンテンツは、実際にその場にいた生存者へのインタビュー映像です。彼らが語るストーリーは、ヘッドセットを外した後もずっと心に残ることでしょう。
――最後に、本作をQuest 2に登場させる中で一番驚いたことを教えてください。
PH:ワイヤレスVRは、まるでSF映画の中にいるような感覚です。未来の技術のようなものを使って過去の物語を語ることは、本当に素晴らしい体験です。
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