バンダイナムコエンターテインメントは12月11日、「テイルズ オブ リーディング ライブ オンライン -テイルズ オブ ファンタジア編-」を開催した。
「テイルズ オブ」シリーズのタイトル単独イベントとして、「ASOBISTAGE(アソビステージ)」での配信限定で行われた「テイルズ オブ リーディング ライブ オンライン」。9月19日に行われた「テイルズ オブ デスティニー編」に続く第2弾は、「テイルズ オブ ファンタジア編」。出演声優陣によるオンライン朗読劇とトークで、シリーズ始まりのタイトルの魅力を存分に堪能できる内容となっていた。
出演者(敬称略)
草尾 毅(クレス・アルベイン役)
岩男 潤子(ミント・アドネード役)
伊藤 健太郎(チェスター・バークライト役)
井上 和彦(クラース・F・レスター役)
かないみか(アーチェ・クライン役)
川田 妙子(藤林 すず役)
木村 良平(ナビゲーター)
当時のタイトル画面から始まりを迎えた今回のイベントでは、オープニング曲である「夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜」をミント役の岩男さんが生歌唱。バックに流れるゲーム映像やムービーも相まって、タイトルの世界観に浸ることができた。
そして、今回もナビゲーターを務める木村良平さんによる物語のあらすじが紹介されると、ゲームのED後を描く朗読劇がスタートした。アセリア暦4354年に150年ぶりの再会を果たしたアーチェとすずのやり取りを経て、2人に寄せた手紙を通して描かれるアセリア暦4304年のクレス、ミント、チェスターの様子を楽しむことができた。
クレスとミントの間に流れる穏やかな時間、そしてクレスとチェスターの親友同士の関係性などを楽しみつつ、今度はクラースからの手紙と本をきっかけに、さらに時代は遡り4202年のユークリッド村へと舞台は移る。ここでは“ダオス戦役に関する覚書”をしたためる様子が描かれる中、ミラルドとのやり取りが繰り広げられる一幕も。そしてクラースの回想として描かれた、6人全員が揃うアセリア暦4354年のダオスとの決戦前夜のシーンでは、決戦を迎える直前の各々の心情が、ゲーム中のシーンを再現するかたちで表現されていた。
そしてここからは決戦前夜にあったという、今回の朗読劇オリジナルのエピソードが描かれていく。突如としてすべての時間が静止してしまうも、時間の剣(エターナルソード)によってその楔から解放される一行。そんな面々の前に謎の存在が襲いかかり、一度はピンチを迎えるも、再び立ち上がった面々の言葉によって対話がもたらされる。さらに、世界樹の精霊であるマーテルの介入もあってこの場は退いてくれたのだが、クラースによると、その存在は時空の精霊ではないかという。
その後、ダオスとの最終決戦の場面なども挟みつつ、再びアセリア暦4304年へと舞台は戻っていく。ここで、クレスとミントに急かされるままにチェスターがアーチェと一緒になる決意を口にすると、ここでアーチェが姿を見せ、和気あいあいとしたやり取りが繰り広げられる。そして最後は4354年のすずとアーチェへと再び場面を移し、ゲームと同様、3つの時代を通して描かれる物語は幕を閉じた。
その後は朗読劇を終えたキャストの面々が登壇し、木村さんによる進行のもと流れに沿って振り返っていくことに。ここでは生歌唱を披露した岩男さんが準備をして臨んだこと、草尾さんがさまざまな媒体でやってきたこれまでのお芝居をリセットして演じたことなど、朗読劇にどのように取り組んだかが語られる。また、同じ場に介するのは久々だという6人だったが、始まったらすぐに馴染んだ様子で、トークも和やかな雰囲気で進んでいった。
ゲームのさまざまなシーンを振り返るコーナーでは、PS版で導入された、当時斬新だったスキットのことや、勧善懲悪ではない物語となっていたこと、その後おなじみとなった温泉イベントの存在など当時を懐かしむようなものから、物語においてチェスターを置いてクレスとミントが過去に飛ぶことになる場面、決戦前夜のエピソードなど、物語の要所になるシーンについても語られていった。
さらに、作中の名台詞をキャストが生で披露するコーナーも。ここでは、“この世に悪があるとすればそれ人の心だ。”という「テイルズ オブ ファンタジア」を代表するエドワード・D・モリスンの言葉、そして別れのシーンでのすずの台詞がチョイスされていた。
続いては、キャストそれぞれが選ぶ名シーンTOP3を発表。川田さんはすずと両親が戦うことになるシーン、かないさんはアーチェが母親のルーチェと出会うシーン、伊藤さんはアーチェとの修行シーン、岩男さんは最終決戦前にクレスとミントが語らうシーン、そして草尾さんと井上さんは最終決戦でダオスの戦う理由が判明するシーンをチョイスした。それぞれの選出理由も聞くことができたのだが、そこからもゲームの内容やお芝居を通じての作品の魅力を感じ取ることができた。
その後は「ファンタジアどっち派?トーク!」と題した、ファンタジアにちなんだ質問に対してキャストが2択の中からどちらかを選び、多数派に対するコーナーを展開。また、情報コーナーとして「テイルズ オブ アスタリア」「テイルズ オブ ザ レイズ」に関する告知が行われた。
こうして盛りだくさんの内容で届けられたイベントだったが、最後は冒頭のシリアスな雰囲気とはまた違った、軽妙な掛け合いによる生スキットが披露された。ミントとクラースの親密な姿を目撃したということで、大きく取り乱すクレスとチェスター。誤解だとは思いつつもその様子を見かねたアーチェとすずは、残る2人とともに尾行を敢行する。結果的には未来の本を読みたいという理由から相談していただけだったのだが、最後まで6人の関係性を堪能できる内容を楽しめた。
第1弾の「テイルズ オブ デスティニー編」に続き、「テイルズ オブ」シリーズの初期を彩った名作を、キャストによる朗読劇を通じて再び味わうことのできた今回のイベント。25年もの月日が経っているからこそ、「テイルズ オブ ファンタジア」の魅力を再確認できる機会にもなった。こうした試みが第3弾以降にも連なっていくことに期待したい。
なお、本イベントの模様は2021年12月18日(土)23:59までアーカイブ視聴が可能となっている。気になる人は公式サイトよりチェックしよう。
「テイルズ オブ リーディング ライブ オンライン」公式サイト
https://to-readinglive.tales-ch.jp/
公式グッズ情報
イベント公式グッズも受注販売中となっております。
受注期間:2021年12月19日(日)まで
販売URL:https://shop.asobistore.jp/feature/talesreadingliveonline_top
(C)藤島康介 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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