セガとColorful Paletteより配信中のiOS/Android用アプリ「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(プロセカ)。本作をプレイ中のGamer編集統括・TOKENと、ライターの小林白菜による、2度目となる「プロセカ」語りをお届けする。

ふたりが「プロセカ」について語り合うのは、2021年1月公開の以下の記事企画以来。約1年が経過して、ゲーム内のストーリーも大きく動いたいま、改めてここまでのストーリーやキャラクターの変化について、語ってみようということになった。

それぞれが言いたいことを好き勝手に言い合ったため、なかなかのボリューム感になっているが、あなたが本作の魅力を再確認する切っ掛けになるかもしれない。ご一読いただけたら嬉しい。

※対談の実施時期は2021年12月です。対談当時に開催されていたイベント「MOREMOREMakingXmas」以前のストーリーに関するネタバレが含まれるので、ご注意ください。

異なるユニット同士の交流・“セカイ”の存在――「プロセカ」ならではの魅力あれこれ

小林白菜(以下、小林):TOKENさんはイベントシナリオをどこまで読まれましたか?

TOKEN:なんとか「Leo/need」(以下、レオニ)と「ワンダーランズ×ショウタイム」(以下、ワンダショ)のキーストーリーは読んだのですが、ほかのユニットはまだ追いつけていません。この企画を切っ掛けにイッキ読みしようと思っていたのですが、溜めてしまった部分のボリュームが予想以上に大きくて……。でもそれぞれのユニットのストーリー展開はある程度把握できたと思います。

小林:ボリュームはかなり大きいものになりますよね。イベントが開催するたびに読んでいけばひとつひとつコンパクトに感じるんですけど、それが1年分以上ありますから。昨年の対談では、TOKENさんのお気に入りユニットはワンダショとレオニだと言っていましたが、やはりこのふたつのユニットのストーリーがいちばん気になったということでしょうか?

TOKEN:そうですね。このふたつのユニットのストーリーは最後までずっとよかったです。小林さんが推しているユニットは「MORE MORE JUMP!」(以下、モモジャン)でしたっけ?

小林:はい。モモジャンと、あとストーリーを読み進めていってとくに好きになっていったのは「25時、ナイトコードで。」(以下、ニーゴ)でした。どのユニットも好きですが、強いて挙げるならこのふたつのユニットになります。

あと個人的には、ユニット単体でのストーリーももちろん楽しんでいるんですけど、いろいろなユニットのキャラクターたちが関わり合うようなストーリーのほうがワクワクは大きいですね。

TOKEN:へぇ、そうなんですね。

小林:当然ユニット内の人間関係も進んでいくんですけど、ユニット活動での行き詰まりに対して、ユニットの外側の人との出会いや関係性の変化でヒントを貰うみたいな。そうやって人の繋がりが広がっていくっていうのがおもしろいところですよね。

偶然のめぐり合わせみたいな形の出会いもあって――ただ、形は違っても同じ音楽や、歌に関連する活動を愛している者同士だから出会えたというのはありますよね。見たことのある同年代の子がストリートライブをしていたらそれは気になるでしょうし。

TOKEN:ユニットをまたいだ関係性がすごく多角的に描かれているゲームですよね。最初のうちから穂波と奏に繋がりがあったり。自分もそういう積み重ねをいままさに楽しんでいる感じです。一歌が歌のことで悩んでいたら寧々に出会ったり。このふたりって学校も違うし、接点ができるというのは想像していなかったので、おもしろかったですね。

小林:どのユニットも同じユニットの中での絆がとくに強いとは思うんですけど、各キャラクターにとっての「新しい刺激」となる相手の存在も興味深いといいますか。「この子とこの子がもっと親しくなったとき、どういう関係になるんだろう?」っていう興味がいろいろな組み合わせに対してありました。

たとえば雫とまふゆって同じ弓道部じゃないですか。一方で雫は愛莉と絵名がもともと友達だったことを通して、「お悩み聞かせて!わくわくピクニック」で絵名と瑞希のふたりと知り合っているんですよね。それで、まふゆが絵名・瑞希と同じニーゴというユニットで活動していることを雫はしばらく知らなくて。少しまえのイベントでそのことも知るところになったんですけど。

そういうところに想像を巡らせているので、実際に出会ったとき「どんな会話をするんだ?」っていうのが非常におもしろくて。

TOKEN:けっこう、ユニットの仲間同士に知り合いがいたとしても、横の繋がりは知らなかったり。

小林:そうですね。直近のイベントストーリーまで読んでいくと、まだ完全な他人同士っていうキャラクターはほとんどいなくなっているんですけど。ほかのユニットの人たちとの関わりから自分のユニットでの活動に持ち帰ったものっていうのが、ちゃんと各キャラクターの経験値になって、個別のストーリーにも還元されている。それが興味深いものになっているからずっと楽しんでいられているというのがありますね。

TOKEN:一歌がみのりやこはねと一緒に歌うことになるイベント(「君と歌う、桜舞う世界で」)での一歌の成長が、その後「Resonate with you」での志歩との対話にも繋がっていくみたいな。

でも各々のユニットのセカイのことは、ほかのユニットのメンバーは知らないんですよね。それもまたおもしろいというか。今後の展開をいろいろと想像する楽しさがあるっていうこと自体、スマホゲームのシナリオとしてまだまだ発展していく余地があるっていうことだと思います。

小林:まさにセカイが、それぞれのユニットの異なる世界観みたいなものの象徴になっているというか。

TOKEN:各ユニットのキーストーリーが進展するときは必ずセカイが関わってきますけど、どのバーチャル・シンガーも関わり方がひとりひとり違っているんですよね。年上のお姉さん・お兄さんとして相談に乗ってくれるような場合もあれば、同年代の友達としてなんらかの気づきを与えてくれることもありますし。

何か行き詰まったとき、セカイに「逃げる」っていう展開もあるじゃないですか。「Color of Myself!」では、雫がもともと作られてきたアイドル像とのギャップに悩んで、セカイに逃げ出すということがありました。でもそこでのバーチャル・シンガーとのやりとりで、必死に問題と向き合おうとしていることが分かるんですよね。ニーゴはちょっとまた特殊なのかなと思いますけど。

小林:ニーゴのストーリーでは、ほかのユニットよりも解消する方法がすぐには導き出せない悩みを多く描いていますからね。

TOKEN:ひとつのストーリーを最後まで読んだらめでたしめでたし、というのではなくて、不穏な描写のまま終わってしまうことも多いですし。先の展開が気になります。

幼馴染バンドだからこその困難を描く、Leo/need

小林:今回、キーストーリーを読み進めたユニットのお話はいかがでしたか?

TOKEN:ワンダショもレオニも良かったです。なんというか、ユニットによって物語のエネルギーの形がちょっと違うと思っていて。ワンダショってエネルギーを向ける方向が「外」じゃないですか。「みんなを笑顔にしたい」という目的があって。そこが自分にとって心地よさになっているかなぁと。

小林:もともと「みんなを笑顔にしたい」という共通のビジョンがあったユニットですからね。その上で「フェニックスワンダーランドを変わらない形で存続させるにはどうすべきか?」っていう問題解決が描かれていました。

TOKEN:ワンダショらしい、いい意味での突拍子のなさもありつつ、話はむしろ明快というか。あと関わる人が多いのも特徴ですよね。えむの家族だったり、青龍院櫻子だったり。「フェニックスワンダーランドのことを想う人同士だから広がっていく輪」みたいなものが感じられました。でもほかのユニットのお話も甲乙つけがたいくらい魅力的に感じました。

小林:1年以上すべてのユニットのストーリーを追いかけていると、全員を応援したくなってきますよね。

TOKEN:レオニのストーリーは「幼馴染ならではの難しさ」があるお話だなと思いました。

小林:メインストーリーのあと、志歩がレオニを辞めるのかどうか? っていうところを丁寧に描いてから「みんなでプロになろう」という話でしたね。

TOKEN:もともとバンドを組んだ理由が「幼馴染でまた一緒に演奏したい」という素朴なものだったんですけど、志歩だけは最初からプロ志向で。でもそういう部分の感覚って仲良しといえどひとりひとり違っていて当然なんですよね。そこから気持ちをぶつけ合って、全員が納得して進む道を決めるっていうのが、青春ストーリーとしてすごく良かったなぁと。

小林:絆が強い分、「本当にみんなでプロになるべきなのか?」っていうのは余計に難しい問題ですよね。

TOKEN:「プロになる覚悟はある?」と問われた咲希がすぐには答えられないという場面がありましたけど、お互いのことが大切だからこそ真剣に考えるってことだと思います。志歩も相手の覚悟を強要する形にはしたくないでしょうし。そういうお互いを思い合う気持ちみたいなものが幼馴染ユニットの魅力なのかなと。

小林:最近は楽曲づくりにフォーカスしたストーリーが続いています。ひとつひとつ、自分たちのバンドのあり方を確かめていくような、キャラクターたちの着実な成長が見どころですね。

意外に地に足のついた活動をしている?ワンダーランズ×ショータイム

小林:ワンダショはフェニックスワンダーランドの存続が決定したあと、ひとりひとりがパフォーマーなり、演出家なりとしてこれからどうなって行きたいのかっていう部分にフォーカスが移っている印象です。寧々が憧れの歌手に出会う「マーメイドにあこがれて」や、類が幼い頃に考えたショーに挑戦する「Revival my dream」がそういうストーリーでした。

TOKEN:ワンダショは「将来どんな道を選ぶのか?」っていうまさに分岐点にあるのかなって思うんです。いまは学生兼ショーキャストとしてやっているわけで、「その後もずっとショーキャストなの?」っていうのはあるじゃないですか。そこはまたほかのユニットと違うところというか。

個人的に、寧々・類と、司・えむとではちょっと事情が違うかなと思うんですけど。司やえむはなんというか、まっすぐな子なので(笑)、目指すものは揺るがないというか。

そういう意味では、いちばん未来を見据えやすいユニットも、ある意味ワンダショなのかなとも思うんですけどね。目標を実現させていくスピードも速いですし。ほかのユニットの目標って、もっともっと先にあるじゃないですか。

小林:確かにモモジャンの「アイドルとして成功を収める」だったり、「Vivid BAD SQUAD」(以下、ビビバス)の「伝説のイベントを成功させる」といった目標は、まだまだ先にありますよね。ニーゴはニーゴで全員が自分の問題にある程度の折り合いを付ける日が来るとしても、ずっと先になるのかなと思いますし。

TOKEN:えむは司を招き入れた目的が「みんなが笑顔でいられる場所にするため」ということだと思うので、その時点から目標が定まっているんですよね。

小林:実はいちばん地に足のついた話をしているのかもしれないですよね。その中でのアイデアとかは突拍子もなかったりしますけど。地に足がついているからこそ、未来を見据えた考え方っていうのも自然と出てくるし、それがまたいまの活動に還元されているのかなと思います。

MORE MORE JUMP!のストーリーは「ファンの視点」が重要な要素

TOKEN:モモジャンはアイドルとしてかなり大変な道を歩んでいる印象です。すべてを自分たちでセルフプロデュースするっていうことですから。

小林:事務所の後ろ盾もなく高校生が自分たちですべて考えてアイドル活動をする大変さというのは、想像を絶することなんじゃないかと感じますね。

TOKEN:同時に、いまの時代だから「まったく不可能なことではない」というのはリアリティのある描写で落とし込まれていて良いなぁと感じるところです。あと、モモジャンはみのりあってのユニットというのがたびたび描かれていて、そこにもグッと感じ入るところがあるというか。

小林:遥、愛莉、雫にとっては、みのりが誰よりも「アイドルらしいアイドル」だと思うんです。「誰かに希望を届ける」ということを誰よりも信じ続けてきたのはみのりなので。ストーリーの初期では、ほかの3人が好きでモモジャンを応援していたファンにはそれがなかなか伝わっていませんでした。「なんでこの子が3人と一緒にアイドルをやっているの?」と思われているような描写もありましたし。

そこからみのりが、3人に追いつこうと誰より頑張っていることで誰かに勇気を与えられる存在なんだっていうことを、ファンの人たちも納得していくっていうのがモモジャンのストーリーの魅力のひとつだったと思います。

TOKEN:「ファンを通して見たモモジャン」というものの存在感が大きいですよね。また雫のエピソード(「Color of Myself!」)の話ですけど、あのエピソードもファンから見た自分と、本当の自分とのギャップに悩む話ですし。本当の自分たちっていうものを知らない人たちに、活動を通して理解してもらうっていうのは、一歩一歩がすごく頑張りを必要とするよなぁとストーリーを読んでいて感じます。

小林:4人の絆に焦点が当たっているレオニのストーリーとは似ているようでけっこう違う部分ですよね、そこは。初期の段階から実力を他人にジャッジされるユニットという意味ではビビバスと近いのかなぁと思います。

一方でビビバスはメインキャラクターのこはねが、経験はいちばん少ないけど、類まれな歌の才能を持っていたというところは性質として対照的なところだとも感じるんですけど。

TOKEN:モモジャンはひとりひとりの個性が重なり合う中で、みのりの存在がユニットの中心にあるじゃないですか。ビビバスは「バディ×バディ」っていう感じで、ここもほかのユニットにはない魅力ですよね。

小林:いま話していて思ったのは、モモジャンはユニット間の関係とかよりも、実は個人の成長を描く比重が高いユニットですよね。そこも個人的に好みなところなのかもしれません。

TOKEN:自分も感情移入がしやすいのはモモジャンですね。みのりが劣等感を感じているところから、改めて前を向く過程とかすごく良かったですし、応援したくなりますよね。遥、愛莉、雫の3人は過去のアイドル活動の中で味わった挫折を、どうやって乗り越えるかっていう話もありますけど。その4人がユニットになったとき「希望を届けていく」っていうポリシーに繋がってくるというか。

苦しんだ痛みも共有し、魂を削るような「25時、ナイトコードで。」

TOKEN:ニーゴは「自己肯定」が通底するテーマとしてあるのかなという印象を受けます。奏はちょっと別ですけど。自分自身の在りようをどう示したらいいのか――というか。表面的には「誰かに認めてほしい」みたいな気持ちとしても現れているんだけど、実際は「自己の確立」みたいなところがゴールなのかなという印象で。

小林:もちろん絵や動画にネットで好意的なコメントをもらえるみたいな、ほかの人に認めてもらえることって肯定に繋がるんですけど、絵名や瑞希が最終的に欲しいものって多分それじゃないんですよね。「自分が納得できる自分の在りよう」はどんなものなのか? というのをもがきながら探しているんだと思います。

TOKEN:周囲の人たちがみんな絵名や瑞希を否定しているわけではないんですけど、それに対して、自分自身はというと、そのまま真っ直ぐに受け取れるとは限らないというか。過去の出来事もあって、そこにズレが生じているわけですよね。それを乗り越えるっていうのはやっぱり、すぐに答えが出るものではないよなぁと。

まふゆも本当に難しい問題を扱っていますよね。悩みそのものを理解してもらうこと自体が簡単ではないというか。

小林:お互いに完全に理解することはできない者同士っていうのもニーゴでとくに強調されていることかなぁと思います。悩みが深いものであればあるほど、完全に理解することって出来ない。それでも理解できないながらに相手を思いやったり、仲間でいるにはどうすべきなのかっていう。

TOKEN:そういう中で奏は、「まふゆを救う」っていうのが目的のひとつになっています。それがニーゴ全体の活動とも繋がっているので、ストーリーの本筋は分かりやすいものになっているのかなと。それぞれがユニットの中で役割を担って、その中でひとりひとり葛藤もあって、作り上げていく曲にもそれが色濃く反映されていくというか。

小林:毎回「曲を作ろう」という話になったとき、1曲1曲、自分自身と真っ向から向き合って、苦しんだ痛みも共有し合って、まさに魂を削るようなストーリーをやっていますよね、ニーゴは。

TOKEN:まふゆがいかに救われるのかっていうのがニーゴの物語の大きな部分だと思うんですけど、ここまでも段階を踏んで丁寧に描いてくれているので、これから読み進めるお話も楽しみです。

仲間もライバル!ストイックに描かれがちなVivid BAD SQUAD

小林:ビビバスは「Awakening Beat」でこはねの覚醒が描かれて、それを受けて杏が感じたモヤモヤに、どうやって折り合いをつけるかというエピソード(「Bout for Beside You」)が少し前にありました。その前後では、ほかのユニットとの混合のイベントで、メンバー個人個人の活躍が多かった印象ですね。

みのり、一歌、こはね、寧々でチームを組んだ「スクランブル・ファンフェスタ!」や、みのりと遥、こはねと杏でWデートをする「バディー・ファニー・スペンドタイム♪」、もう少しまえだと、東雲姉弟の「夏祭り、鳴り響く音は」などがそうです。

「スクランブル・ファンフェスタ!」でのユニットの立ち位置が個人的におもしろかったですね。3人の練習に、杏が親身になってくれたり、あとは彰人も口は悪いけど的確な助言をくれたり(笑)。

TOKEN:基本、面倒見がいいですよね。

小林:そうなんですよ(笑)。かわいいですよねぇ。そういう部分で、パフォーマーとしてのエキスパート集団らしい、いいところを見せてくれていたかなって思います。

TOKEN:エキスパートっていう言葉と重なる部分かもしれないんですけど、「高みを目指す」っていうのがビビバスのキーポイントですよね。パフォーマンスを向上させるために自分自身と向き合う、みたいな。よりよいパフォーマンスのために足りてないところがあれば、それが何なのか考えるし、冬弥の父親との対話みたいに、殻を破れない原因が外側にあるのならそれを清算するであったり。その中でそれぞれの関係性と、信頼があるっていう。

「いつか、背中あわせのリリックを」で描かれていたように、最初の頃は相方を信頼し切れてなかったけれど、そういう部分をさらけ出すのも、バディとして成長するために必要な過程だったじゃないですか。

それで、バディの関係性だけでは見えない部分が、たとえば杏と彰人だったり、こはねと冬弥だったりっていう組み合わせや、もちろんミクたちもいて――彼らからの助言があって気づきを得ていくっていうのが、ビビバスらしさというか、魅力なのかなって思います。

小林:レオニやニーゴは、演奏する楽器なり、楽曲を動画にする過程での担当が違うユニットですけど、ビビバスは全員がシンガーだから、仲間でありつつ、技術や才能の面ではライバルでもあるっていうのも特徴ですよね。仲間同士でも比較してしまうことで、葛藤が生まれやすい、そこもストイックさに繋がっているユニットだなぁと。

TOKEN:「このふたりがバディ」っていう組み合わせがあっても、それ以外の組み合わせによる化学反応みたいなものもまたおもしろいですよね。

小林:ゲーム内での話から逸れますけど、YouTubeで「ビビバスアーカイブ」っていう、ビビバスメンバーが歌の練習をしている様子を聞ける企画があるじゃないですか。

第1弾が杏とこはね、第2弾が彰人と冬弥の、それぞれバディ同士の組み合わせでしたけど、年明けに公開の第3弾は杏と彰人による「Gimme×Gimme」(作詞:q*Left、作曲:八王子P / Giga)の歌唱です(記事公開時はすでにこの動画も公開中)。歌ももちろんですけど、このシリーズって歌うまえとあとにちょっとした台詞のやりとりがあるので、杏と彰人ならではのやりとりっていう部分も楽しみです。

物語を追えば追うほど増していく登場人物たちの魅力

小林:好きなキャラクターも当初からほとんど変わっていないんですよね?

TOKEN:そうですね。えむは変わらずお気に入りのキャラクターのひとりです。破天荒なんだけど、意外といろいろなことをちゃんと考えられるというか「まわりから自分がどう見られているか」みたいなところをすごくちゃんと考えている子だと思うんですよね。「スマイルオブドリーマー」での観覧車でのひと幕とかを見るに。

小林:あぁ、なるほど。

TOKEN:つとめて明るく振る舞っているっていうのは彼女の魅力でもあるけど、だからといって常に心の中までいつもあの明るさを保っているわけではないというか。泣きたいときだってあるしっていう。そういう気持ちを抱えながら、それでも笑顔を届けるっていうのを頑張り続けているのがすごく好きですね。

小林:僕はけっこう咲希が推しキャラクターで、そこはいまも変わってはいないんですけど、「いいな」と思うキャラクターはますます増えているというか。もともとどのキャラクターにも好感はもっていたんですけどね。

モモジャンでいうと遥とか。誰よりもストイックで完璧に見えるけど、いまアイドルを続けられている心の拠りどころはみのりの存在だったり。そういう部分での人としての多面性が自分にとってツボだったりするのかなぁと。あとはニーゴだと瑞希に対して見せる絵名の気遣いなんかにグッと来たり……。先ほど彰人は面倒見がいいという話が出ましたけど、そのへんはちょっと似た者姉弟感がありますよね(笑)。

TOKEN:自分は最初からずっと絵名はいいなと思っていました。

小林:あ、そうですか(笑)。

TOKEN:えむと絵名は最初からずっとでしたね。絵名は自己肯定に関してもがきながらも、周囲の人をちゃんと見ているところもあって、いろいろなギャップと向き合っているんだと思うんですよね。そういう意味でも、彼女の言動は意識することが多いです。まあ僕もみんないいなと思うんですけどね。第一印象で気になった子はとくに印象に残ると言いますか。

小林:僕はよりいっそうキャラクターを好きになるのって、これも別のユニット同士の絡みが切っ掛けになることが多くて。先日読めるようになったばかりのイベントストーリー「交わる旋律 灯るぬくもり」で、改めて一歌と奏がちゃんと知り合うんですけど。一歌と奏がCDショップで最後の1枚のCDを買おうとして譲り合うことになって。

それで、一歌とまふゆが同じ学級委員だったり、穂波は奏の家で家事手伝いのアルバイトをしていたりっていう接点から、一歌と奏が再会してっていう話で。これまでも音楽に関わる者同士だからこそのニアミスみたいなものは描かれてきたんですけど、このイベントでちゃんとした出会いっていうものがあって。

TOKEN:イベントストーリー内で登場する、シチュエーションを描いたイラストがまたいいですよね。「君と歌う、桜舞う世界で」では、こはねがストリートライブをしているイラストと、それを一歌が見ているイラストがあって、2枚のイラストでストーリーになっていたりとか。

小林:またゲーム外の話ですけど、YouTubeで配信中のモモジャンのボイスドラマのイラストもいいんですよねぇ。すべて動画配信中の1コマなんですけど、ひとりひとりの表情の違いだけで、この配信にどういうふうに臨んでいて、どういうふうに楽しんでいるかが分かるのがすごく好きで。

TOKEN:自分はあまり追いきれてないんですけど、「プロセカ」はゲームの外側のコンテンツがキャラクターを補完してくれているのもまた魅力ですよね。ニーゴの作業風景を24時間流すっていう動画がありましたけど、あれも凄かったです。たまにキャラクター同士の会話が聞こえるんだけど、基本的にはPCの作業音だけがずっと流れ続けているっていう。ニーゴの日常がすごくリアルで身近に感じられる、凄い企画でした。

小林:Twitterで投稿されている「レオニの日常」もあります。

TOKEN:彼女たちがまさに「あの世界で生きている」っていう表現ですよね。

ボーカロイド文化への入口としての「プロセカ」

小林:バーチャル・シンガーは、ひとりひとりイベントストーリーの展開に合わせて登場して、キャラクターたちの悩みに寄り添うような存在になっています。それが「プロセカ」ならではのストーリーテリングになっているし、いろいろなバーチャル・シンガーがセカイにやってくることで、追加されるオリジナル楽曲のバリエーションもどんどん豊かになっていますよね。

僕は「ワールドワイドワンダー」(作詞・作曲:TOKOTOKO)が好きなんですけど、サビでモモジャンの4人とKAITOの歌声がユニゾンしているところがすごく聴いていて気持ちがよくて。これは女声のモモジャンと男声のKAITOだからこそだと思うんです。

TOKEN:ストーリーに焦点を絞っても、バーチャル・シンガーの存在は大きいですよね。決まったメンバーだけのやりとりになると、問題を解決する糸口も広がっていかないと思うので。バーチャル・シンガー同士のやりとりでも、新鮮なものが増えていきますし。

小林:それから、「悪ノ大罪」シリーズとのコラボをやっていましたよね。当時夢中になっていた方にとってはグッとくるものがあるようですし、これに関しては「プロセカ」のオリジナルキャラクターたちとは独立した世界観になっているのも良かったんだろうなと思うんです。原点へのリスペクトを感じるというか。

TOKEN:ボーカロイド楽曲って新しい世界観を作るっていうアプローチでもあったと思うので、それによって「プロセカ」で表現できることも広がっていくというのはいいなって思います。

小林:僕はもともとの「悪ノ大罪」シリーズのことをほとんど何も知らなかったんですけど、プロセカの「悪ノ大罪」シリーズのセカイでのマップ会話を聞いていくだけでも、その世界観の残酷さや切なさが少しだけ掴めるようになっていますし、ここから興味を持って原点のほうに触れてみたくなる人もいるんじゃないかなと思います。

TOKEN:いまって昔のコンテンツがリバイバルして再評価されることも少なくないです。若い方にとって、これまでに接点がなかっただけで、触れてみたら刺さるようなものって過去のコンテンツにもたくさんあるのでしょうし。ボーカロイドの文化もそれだけの年月が経ったんだなと思います。

小林:確かにいま10代の人だとしても、2021年に10代向けに作られた作品に触れなきゃいけないわけじゃないですもんね。

TOKEN:音楽でも映像作品でも、いまならサブスクリプションサービスなどを使っていくらでも過去の作品に触れる機会は作れるじゃないですか。そこに興味を持つ切っ掛けがゲーム内でのコラボだったりするのもアリだと思いますし。それが可能なセカイっていう概念はたくさんの可能性を秘めていて、やっぱり素晴らしいですよね。

小林:今後もオリジナルキャラクターのストーリー上の成長はもちろん、ボーカロイド文化との関わりの幅も広がって、また我々の知らなかった世界が垣間見えるのかなと思うと、すごく楽しみです。これからの「プロセカ」の展開にも、大いに期待したいと思います。

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク

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