DONUTSは、2022年1月6日~7日にワルメン応援&リズムゲームアプリ「ブラックスター -Theater Starless-」のLIVEイベント「BLACK LIVEII(セカンド)」を開催した。ここでは6日公演の模様をレポートしよう。
2021年2月28日に開催された「BLACK LIVE」から、約1年ぶりにKT Zepp Yokohamaへ戻ってきたシンガー&ダンサーたち。その間に行われた初のライブツアー「BLACK TOUR」やハロウィンイベント「BLACK HALLOWEEN」を経て、より強固な絆を手に入れたメンバーが全90曲にも及ぶ楽曲の中から厳選されたセットリストを届けてくれた。
なお、BLACK LIVEIIの様子を両日余すところなく収録したBlu-ray&DVDの発売も決定。リアルタイムに視聴できなかったファンはこちらを利用しよう。
藤田玲(ケイ Singer)
齋藤知輝(Academic BANANA)(吉野 Singer)
松本明人(真空ホロウ)(夜光 Singer)
小林太郎(晶 Singer)
あじっこ(リンドウ Singer)
Kradness(マイカ Singer)
スタンガン(真珠 Singer)
Takuya IDE(ヒース MC)
しゃけみー(柘榴 Singer)
PASSION(Dancer)
理土(Dancer)
HAYATE(Dancer)
TORA(Dancer)
SHIMa(Dancer)
たぬき(Dancer)
渡辺謙典(Dancer)
Shumei(Dancer)
巽imustat(Dancer)
Ko(Dancer)
SA-SA(Dancer)
服部悠(Dancer)
TAKAHIRO(Dancer)
銃声とサイレンが響く中、ゆっくりとダンサーがステージへ。眩いスポットライトの中で激しいパフォーマンスを繰り出し、雪が降るほどの寒さで冷え切った会場のテンションを一気に高めていく。そして2周年記念を思わせる豪奢な衣装に身を包んだシンガーたちが登場し、ライブは夜光を加えたフルメンバーの「ego」で開幕。全体曲ながら、それぞれのチームカラーに一瞬で変化する様は序章でありクライマックスのようなスタートだった。
続いて披露されたのは、チームC「紅に白」のフルバージョン。チームCらしい妖艶さを残しつつ、ニューイヤーイベントらしいグルーヴ感やダンサーを引き連れた大蛇のようなうねりでさらにギアを挙げていく。チームBの「雷神」ではヒースMC・IDE Takuyaさんがファンをとことん煽り、その推進力を受け取ったチームWが大暴れした「Out in Out」から絶対王者たるチームKが現れる。ケイシンガー・藤田玲さん、吉野シンガー・齋藤知輝さん、夜光シンガー・松本明人さんが三者三様の存在感で叩きつけた「MADNESS JOKER」の漆黒を打ち払う光のように、チームPが切ない情感を込めた「僕のすべてを君に捧げる」を綴る。
あじっこさん、Kradnessさん、スタンガンさんは「あけましておめでとうございます!」と挨拶しつつ、2021年を振り返っていく。スタンガンさんは、さまざまなイベントで濃密な期間を過ごしたためか「まだ1年しか経っていないという感覚だ」と話してくれた。
チームPの美しいハーモニーが響く「虹の彼方へ」では、ダンサーの弾けるような笑顔も印象的に。「BLACK TOUR」では見られなかったマイカシンガー・Kradnessさんとリンドウシンガー・あじっこさんが歌う「残紅の行方」から、真珠シンガー・スタンガンさんの「Without her?」で季節は秋から冬へと表情を変えていく。まさに今日という日のために用意されたような楽曲に、どこか不安げで震えるような声音が重なって胸を締め付ける。
張り詰めた空気を突き破ったのはチームBの「毒蛇」で、鳴り響く銃声に屍が積み上がっていくような幻覚で振り回す。ダンスの一体感がさらに増した「不死鳥」ではギミックでファンを沸かせ、すべてを巻き込む「日蝕」「無敵」で会場すべてを蹂躙していく。
IDEさん、小林さん、しゃけみーさんが揃ったMCパートでは、前回のライブから大幅に増えた曲についてトーク。小林さんはこれまでのチームCの雰囲気とは少し異なる「紅に白」のイントロが気に入っていると話し、しゃけみーさんは「Out in Out」のワンフレーズを「ライブでしか聞けない」と絶賛。IDEさんは「ego」の歌詞についても触れていた。
ここからは、ステージ上で輝く“月”にちなんだ楽曲のターンに突入。各シンガーたちが入れ替わりながら、花びらが躍る「孤独の夜、祈りの月、」、桜が咲き誇る「花ほどく」、はらはらと雪が舞う「Luminous Snow」、雲が空を覆い始める「沈まぬ月」、欠けた三日月となった「綺羅星」を届けていく。夜の静けさに包まれたステージへ夜明けをもたらしたのは、己のすべてを肉体美あふれる全身で表現するダンサーたち。その中登場した柘榴シンガー・しゃけみーさん。ダンサーのパフォーマンスと調和した歌声で「Purple Dawn」「灰燼に罪」「暁の願い」を妖艶に魅せた。
バラを携えた藤田さんと齋藤さんが「花はかすかに」を歌ったあとは、藤田さん、齋藤さん、松本さんがステージに集合。3人で「MADNESS JOKER」を初歌唱したこともあり、今後もより幅広い曲へ挑戦していけるのではと期待を膨らませる。普段はギターと共にパフォーマンスをするため、歌唱のみでパフォーマンスするのはこの場だけだと話す松本さん。ダンサーの呼び込みにも慣れない様子を見せていたが「波のままに」ではそんな様子をおくびにも出さず堂々と歌い切る。
吉野らしい色気をはらんだ齋藤さんの「The Final Problem」、王者感あふれる表現に圧倒される藤田さんの「エギーユ・クルーズ」までやり切ると、ラストスパートはチームWへバトンが渡る。晶シンガー・小林太郎さんが「Bad Blood」で高らかなシャウトを轟かせたかと思えばフルバージョンの「Seaside Escape」では甘さに心を動かされ、チームWらしさに溢れた「Breakin' it faster」と息つく暇を与えない。チームごとの解釈が光る2周年曲のうち、チームWの「GOLGODA」では、ダンサーが組み上げた十字架を振り払う演出も。ラストは夜光を含めた全員で歌う「Just a Loser」で締めくくる。
しかし「絶対聞かなきゃいけない曲があるんじゃないか?!」と藤田さんの声が響き、ファンの拍手に応えるように「During the demise」を熱唱。続けざまに各チームのロゴを背負いながら「Paradise Lost」「To be, or not to be」「極夜」まで終えると、シンガー&ダンサーが一堂にステージへ。藤田さんが「ダンサーが“Theater Starless”をリアルにしてくれている」とコメントしていたように、ライブに欠かせない存在となっているダンサーたち。とくに今回のライブでは体の表現だけではなく、楽曲のもつ背景や空気感に合わせた表情も見どころのひとつとなっていたので、ぜひ注目してほしい。
松本さんは「参加させてもらって間もないが“君付け”で呼ばれるようになった」と嬉しそうに話し、あえて距離を置かれた齋藤さんも笑顔で吉野の誕生日をお祝い。しゃけみーさんは「1年前からの成長を見せられたら嬉しい」と語り、小林さんは「個性の強さは変わらないながら絆を感じるようになった」とコメント。スタンガンさんは雪が降ったことで「Without her?」へより気持ちが入ったそうで、Kradnessさんはファンへの感謝を改めて伝えていく。あじっこさんを飛ばすやりとりやIDEさんの「絆をぶっちぎる」発言、藤田さんがステージへ立てた喜びだけでなく“雪の日あるある”でオチを付ける笑いのコンビネーションも、時間をかけて築いてきた信頼が垣間見えるものとなっていた。ラスト2曲はチームWを中心に「BLACKSTAR」「Shooooout!!!」で締めくくり、6日公演は終了する。
6日公演だけでも実に30曲以上の楽曲が披露されたが、7日公演だけの演出も多数登場する。月ではなく炎を思わせるターンは7日のみとなっており、例えば「沈まぬ月」からの「雨傘」、「Burning breath」からの「Raise your resolve」、「Mosquitone」からの「不死鳥」といった繋ぎは必見だ。初回限定盤に「BLACK TOUR」と「BLACK HALLOWEEN」のダイジェスト映像を収録したBlu-ray&DVDの発売、そしてブラックスター -Theater Starless-3枚目となるアルバム「BLACKSTARIII」の発売も発表された。今後も目が離せないブラックスター -Theater Starless-。詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。
01. No wish on a star
02. ego -Full version-
03. 紅に白 -Full version-
04. 雷神 -Full version-
05. Out in Out -Full version-
06. MADNESS JOKER -Full version-
07. 僕のすべてを君に捧げる -Full version-
08. 虹の彼方へ -BLACK LIVEII Full version-
09. 残紅の行方 -Game version-
10. Without her? -Full version-
11. 毒蛇 -Full version-
12. 不死鳥 -Game version-
13. 日蝕 -Full version-
14. 無敵 -Full version-
15. 孤独の夜、祈りの月、 -Game version-
16. 花ほどく -Game version-
17. Luminous Snow -Game version-
18. 沈まぬ月 -Full version-
19. 綺羅星 -Game version-
20. Purple Dawn -BLACK LIVEII Full version-
21. 灰燼に罪 -Game version-
22. 暁の願い -Full version-
23. 花はかすかに -Game version-
24. 波のままに -Full version-
25. The Final Problem -Full version-
26. エギーユ・クルーズ -Full version-
27. Bad Blood -BLACK LIVEII Full version-
28. Seaside Escape -Full version-
29. Breakin' it faster -Game version-
30. GOLGODA -Full version-
31. Just a Loser -Full version-
EN01. During the demise -Full version-
EN02. Paradise Lost -BLACK LIVEII Game version-
EN03. To be, or not to be -Game version-
EN04. 極夜 -Game version-
EN05. BLACKSTAR -Full version-
EN06. Shooooout!!! -Full version-