日本一ソフトウェアが2022年1月27日に発売を予定しているPS4/Nintendo Switch用ソフト「屍喰らいの冒険メシ」の体験版レポートをお届けする。
「屍喰らいの冒険メシ」は、「ディスガイア」シリーズをはじめとしたシミュレーションRPGを展開してきた日本一ソフトウェアによるサバイバルシミュレーションRPG。プレイヤーはダンジョンの奥深くへ迷い込んでしまった冒険者たちを指揮し、食料や素材を集めて料理を作りながら、地上への生還・脱出を目指す。
本日1月20日より配信が開始されている無料体験版では、キャラクターメイクやダンジョン探索、そして本作ならではの要素である“冒険メシ”などゲームの序盤を丸ごとプレイ可能だ。
ゲームを始めると、まず「EASY」「NORMAL」「HARD」「NIGHTMARE」の4つから難易度を選択できる。後述するが、特にシミュレーションRPG(SRPG)というジャンルに慣れていない人にとって難易度がかなり高めの作品なので、筆者のような初心者はEASYを視野に入れてもいいかもしれない。なお、難易度は途中からでも変更可能となっている。
「料理人」「無職」など一風変わった職業も!? 冒険者のキャラクターメイクを紹介
本作で主人公となるのは、新人冒険者向けと聞いて踏み入ったダンジョン「封印の地」で遭難してしまった冒険者たち。冒険者たちの見た目は、ゲーム開始時にカスタマイズできる。
性別や髪型などの基本的なものだけでなく、バトルやメニュー画面などで表示されるポーズやカットインの設定も可能。表情や顔色、アイコンになった際の切り取り範囲を細かく設定でき、自由度の高いエディットを楽しめる。ポーズや表情の設定は、拠点に戻れば何度でも変更可能なので、気分によって変えるのもアリだ。
キャラクターメイクのできるゲームは数あれど、アイコンやカットインまで編集できるものは多くない。原田たけひと氏によるイラストのテイストが反映されたキャラクターを自分好みにとことんエディットできるのは、本作ならではの魅力の一つだ。
また、ステータスや武器適正に影響する職業もここで選択可能。剣の扱いに優れ防御力も高い「剣士」、全属性の魔法が使える「魔法使い」などよく目にするものから、戦闘は不向きだが調理能力が高く回復役もこなせる「料理人」、全ての能力が低い「無職」などユニークなものまで、多彩な職業を組み合わせて自分だけのパーティを作ろう。
キャラクターを際立たせる要素として「性格」も設定できる。例えば「健康志向」ならサラダなどの野菜料理が好物になるなど、料理の好き嫌いに影響するようだ。
過酷な環境で生き抜くダンジョン探索&バトル
探索では、後程紹介する“冒険メシ”の食材や、便利アイテムを作成できる“クラフト”の材料を採集しながら階段を見つけ、ダンジョンの奥へと進んでいく。探索は拠点からスタートし、階段を見つけるとキャンプで休息を取るか次の階層へ進むかを選択可能。キャンプでは調理やクラフトなどを行える。
ダンジョンにはモンスターが徘徊しており、モンスターに接触すると戦闘開始。このとき、背後から(または採集中)敵に接触されると、不利な状況で戦闘がスタートしてしまうので注意が必要だ。逆に、モンスターの背後から接触できれば、有利な状況で戦闘を始められる。
戦闘は、マス目状のマップで展開するシミュレーションRPG方式。敵味方問わず、スピードに基づいて順番に行動していく。攻撃やスキルのほか、失敗した料理を敵に食べさせて弱体化させることも可能だ。
本作独自の要素となる「屍喰らい」は、戦闘中に倒れたモンスターや味方を食べるコマンド。屍を食べることにより、HPなどの回復に加え、その戦闘限りのスキルが発動する逆転の一手だ。ただし、敵を食べた際は戦闘後に素材として採集できなくなるため、屍喰らいを使って今の戦闘を乗り切るか、料理の材料とするかの判断が問われる。
なお、探索から戦闘への切り替わりはシームレスとなっており、接触時の位置関係を保持したまま戦闘が始まる。これを利用して、例えば前方3マスに攻撃するスキル「アキレス」を持っていれば、敵が並んだ時に接触し攻撃を当てやすい状況を作るなど、接触時の状況を活かした立ち回りも可能だ。
また、キャラクターにはHPのほか、「水分」「カロリー」というステータスが存在。探索中の行動やバトルで消費されていくため、常に効率よく動くことが重要となっている。これらは料理を食べることで回復可能だ。
ダンジョン内にある宝箱からは、武器や防具といった装備をランダムに入手可能。装備にはスキルが付いていることがあり、レアリティの高いものは効果の高いスキルが多く付きやすい。武器の種類は剣、斧、槍、素手に加え、攻撃時に矢を消費する弓の5種類。武器練度を上げることで、新たなスキルも習得できる。
ダンジョンをある程度進むと、祭壇を守護するボスモンスターとの戦闘が待ち受ける。本体験版でも序盤のボスに挑戦できるが、難易度NORMALでもかなりの強さを誇るため、入念に準備してから挑むことを強くお勧めする。
なお、冒険者たちのリーダーが死亡すると、それまでに上げたレベルや拾った素材は失われ、1からダンジョンに再挑戦することとなる。ボスモンスターを倒すことができればその祭壇をパーティの再出発地点にできるため、気を引き締めて戦闘に臨もう。
ちなみに筆者は、序盤のボスにNORMALで挑み敗北。EASYに切り替え再挑戦するも、なすすべもなく倒されてしまった。EASYで負けた身で言っても説得力に欠けるかもしれないが、リーダーが死亡しない限り戦闘は続くため、基本的にはパーティメンバーでリーダーを守りながら戦うスタイルが良いだろう。
また、ボスが小型の敵を引き連れている場合、「屍喰らい」を狙うため取り巻きを先に倒すか、攻撃力の高いボスを集中攻撃で倒してしまうか……という判断も必要になってくる。戦闘自体はサクサクと進むが、あくまでシミュレーションRPGであることを念頭に置き、戦略的に立ち回ろう。
“冒険メシ”でステータスアップ! フレーバーテキストにも注目
本作ならではの要素となる“冒険メシ”。キャンプでは、探索で得た食材を使って、キャラクターのステータスを上昇させる料理を作ることができる。料理を食べることで、水分・カロリーの補給や冒険に役立つスキルの習得も可能。いかに効果的な料理を食べるかで、探索・戦闘のどちらの難易度も変わってくるほど重要な要素だ。
同じ食材であっても、焼く・揚げる・煮るなどの調理方法によって完成する料理は変わる。また、食材の鮮度やパーティメンバーの調理能力によって完成度も変化。完成度の高い料理ほど、回復量や能力上昇率が高くなる。空腹度といった食事そのものを制限する要素は存在しないため、特にボスに挑む前は積極的に料理を食べてステータスを上げよう。
食材や料理レシピには、それぞれフレーバーテキストも用意されている。クスッと笑えるものから世界観の裏側が垣間見えるものまでさまざまなので、過酷な冒険に疲れた際はぜひ読んでみよう。
なお、モンスターを素材にする関係上、しばしばグロテスクな見た目の料理が完成することもある。設定から「表現規制」をONにすれば、厳しい見た目の料理を自動で黒塗りにできるオプションも搭載されているので安心だ。
なんでも食べるサバイバルシミュレーションRPGというコンセプトや、原田たけひと氏によるポップなイラストで注目を集めている「屍喰らいの冒険メシ」。とっつきやすい印象のある本作だが、プレイしてみるとゲーム性はかなり硬派なものであった。歯応えのあるゲームが好きな人は、ぜひ一度体験版をプレイしてみてはいかがだろうか。
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※画面は開発中のものです。
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