サイバーエージェントが2022年1月21日に配信を開始した、iOS/Android用アプリ「テクノロイド ユニゾンハート」のプレイレポートをお届けします。
本作は、エンターテインメントタワー「バベル」へ挑むアンドロイドたちの成長を描いたストーリーと、爽快なパズルゲームを楽しめるパズルアドベンチャーです。楽曲はすべてElements Gardenが手掛け、自分だけのセットリストでゲームを進めることができます。
原案は「うたの☆プリンスさまっ♪」「戦姫絶唱シンフォギア」などのアニメシリーズで原作・楽曲制作を手掛けたElements Gardenの上松範康氏と、嵐「Doors~勇気の軌跡~」やAAA「NEW」などを代表作として持つ作詞家のRUCCA氏。キャラクター原案は「takt op.(タクトオーパス)」やHAL東京のCMアートワークで知られるイラストレーターのLAM氏が担当。アニメ・ゲーム・音楽を連動させたメディアミックスプロジェクトとして、2022年内のアニメ放送も制作が進められています。
ゲームの舞台は、異常気象による急激な気温上昇で地上の大部分が水没してしまった未来。地表での生活がままならくなった人間に代わる労働力として、人間そっくりのロボット――アンドロイドが誕生しました。
この厳しい世界に娯楽として存在するのが、エンターテインメントタワー「バベル」です。人間やアンドロイドたちはバベルのより高みを目指し、クライマー(挑戦者)として音楽やダンスといったパフォーマンスでぶつかり合います。
物語の主人公は、ロボット工学の世界的権威・芝浦エソラの一番弟子。エソラと共にバベルを訪れた際、機能停止している4体のアンドロイドと出会います。どうにかできないかと考えた主人公はあの手この手で修理を試みたところ、鼻歌をきっかけに4体が起動。彼らは無意識のうちにバベルのステージへ参加し、観客へ優れたパフォーマンスを見せつけます。
しかし意識がはっきりした後も4体の記憶はすべて消えており、何故バベルで眠っていたのかは不明のまま。それでもバベルのステージに何かを感じた4体は「KNoCC(ノックス)」を結成し、主人公は彼らがバベルの頂点を目指すサポートをすることになりました。
コバルト(CV:浦和希)はユニットのムードメーカーで、元気溢れる人懐っこい性格です。あまり細かいことを考えずに行動してしまうためトラブルの種になることもありますが、その行動力やメンバーを引っ張っていくリーダー的な存在でもあります。
クロム(CV:渋谷慧)は知識欲が強く、色々なことを知っていますが……その知識がだいぶ偏っていることもしばしば。真面目な性格ですが天然気味で、好奇心ゆえに暴走しかける場面も。基本的には敬語で会話をする、穏やかな青年です。
ケイ(CV:峯田大夢)は荒っぽい言動にやや怖そうな見た目をしていますが、兄貴肌で面倒見の良い性格をしています。この世界の移動手段として欠かせないホバービークルなどの運転も得意で、子供好きな一面もあります。
ネオン(CV:kayto)は口数が少なく、あまり感情を表に出しません。でも周囲をよく見ていて、まだまだ社会経験が乏しいメンバーをさりげなくサポートしてくれます。何だかんだ主人公やメンバーのことを信頼しているのが伝わってきますよ。
アンドロイドたちは「kokoroプログラム」を搭載し、さまざまな経験を通じて“心”を成長させていきます。そんな彼らを見つめる謎の存在は、一体誰なのでしょうか……?
このほか、バベルに関係するクライマーとして「STAND-ALONE(スタンドアローン)」「メカニカメタリカ」「フランキー♡ノット」「D.M.A.」「機関紳士(からくりしんし)」といったユニットが登場。「KNoCC」を中心としたフルボイスのメインストーリーのほか、ユニットごとの「紹介ストーリー」、アンドロイドと主人公の触れ合いを描いた「メモリーストーリー」、ユニットの垣根を超えた「ユニゾンストーリー」などがボリュームたっぷりに用意されています。
本作では他のプレイヤーに表示される名前と、ストーリー内で表示される名前を別々に設定できます。性別も男女から選択できるので、より感情移入しやすいものを選びましょう。ストーリーの展開こそ変わりませんが、場合によっては受け答えにやや変化があります。誕生日以外の設定は自由に変えられるので、気になるアンドロイドはどちらの性別でもシナリオを確認したくなりますね。
メインストーリーの解放には、パズルゲーム「ライブ」をクリアしてランクを上げる必要があります。パズルは「kokoroビット」をタップすると、同色のビットが一緒に消えてテンションゲージがアップ。7つ以上のビットを消すとアンドロイドの顔アイコンの「アピールビット」が現れ、周囲のビットをまとめて消せます。慣れてきたらアンドロイドたちの「属性」も意識すると、より効率のいいクリアに繋がります。
このアピールビットを1ターン内に2つ以上消すと「ユニゾン」が発生。ユニゾンで得られるポイントを消費すると、ユニゾンストーリーを読めるようになります。そしてライブ中に観客からのブーイングを受けるとHP(ハートポイント)が徐々に減っていき、ゼロでゲームオーバーに。ハートのビットをタップするとHPが回復するので、状況に応じて利用しましょう。序盤は繋がっているビットを適当にタップするだけでも簡単にクリアできますし、時間制限もないのでゆっくり楽しめます。一度クリアしたライブはオートで周回もできますよ。
ライブにはユニットに関係なく、好きなアンドロイドの「メモリー」を編成して挑戦します。メモリーには特定の属性を強化するもの、HPを回復するものなどさまざまなスキルがあり、パズルゲームのクリアで貰える「TP」でレベルアップ。チップやマテリアルといった素材で「メモリーツリー」を解放していくと各種ステータスを強化できるほか、ストーリーやボイスも解放されます。お気に入りのアンドロイドのメモリーはどんどん強化しましょう!
また、ライブではメインストーリーで入手した楽曲を「セットリスト」で設定できます。好きな曲でパズルゲームを遊べば、よりテンションも高まること間違いなし。ホーム画面で流れる曲なども設定できますし、ギャラリーで曲のみ聞くこともできますよ。
Elements Gardenの多彩な楽曲と共に楽しめるパズルゲームと、充実のストーリーを備えた「テクノロイド ユニゾンハート」。エンターテインメントにまつわるドラマだけでなく、人間とアンドロイドが複雑に共生する社会についても丁寧に描き、先の気になる展開が待っています。アンドロイドたちは何を考え、何を想い、どう生きていくのか……ぜひ、彼らの行く末を見届けてくださいね。