進撃の巨人Brave Order」をレビュー。コミックやアニメで人気の「進撃の巨人」を原作とした多人数共闘型RPG。「進撃の巨人」の世界観をどうゲーム化したのか。その内容を紹介する。

目次
  1. キャラを切り替えて巨人とバトル!フルボイスでストーリーを追体験
  2. 他プレイヤーとゆる~く連携!多人数共闘要素
  3. 「進撃の巨人」ファン同士がゆる~く楽しめる一作!ただしUIの重さに課題アリ

「進撃の巨人Brave Order」は、enishからリリースされたスマートフォン向けRPG。多人数共闘型RPGと銘打たれている通り、「進撃の巨人」の世界観で他プレイヤーとの協力プレイを楽しめるという点が魅力となっている。

キャラを切り替えて巨人とバトル!フルボイスでストーリーを追体験

本作の基本的なつくりは、スタンダードなスマートフォン向けRPGを踏襲している。バトルパートをクリアすることでストーリーが進行。また、バトルを通じて経験値や素材アイテムを獲得し、キャラクターを育成していく。

ストーリーパートは、アニメ「進撃の巨人」のストーリーを追体験するもの。まだエレンやミカサが訓練兵団に入隊する前、ウォールマリアが突破され、エレンの母が巨人に捕食されるというトラウマもののシーンから原作通りに展開していく。

ストーリーパートの演出は静止画を使ったものが多いものの、フルボイスなので臨場感は高い。一度アニメで体験していれば、思い出とともに楽しめるだろう。

バトルパートは、プレイヤーがスキル発動の指示を行うセミオートタイプ。一見、スマホRPGでよくあるもののように感じられるかもしれないが、共闘を前提としている点が特徴的だ。

バトルに参加するのは最大4パーティー。プレイヤーが担当するのはこのうち1パーティー。残る3パーティーは、他プレイヤーが担当するかたちだ。1パーティーは3キャラクターで編成するため、最大12キャラクターが参戦することになる。

といっても12キャラクターが一斉に戦うわけではない。戦うメンバーは各パーティー1人で、誰が戦うかはいつでも自由に切り替えることが可能。なので、バフ系スキルを持っているキャラクターを使って攻撃力をアップしたのち、高火力キャラクターに切り替えて大ダメージを与える…といった連携が重要だ。

ただ、こまめな連携がシビアに求められるバランスではない。フルオート機能を使って戦闘をAIに任せるという戦い方でも十分進行可能。これは、多人数プレイを前提としているからと思われる。本作は戦闘中でも他プレイヤーとのチャットが行えるようになっているためだ。

他プレイヤーとゆる~く連携!多人数共闘要素

他プレイヤーとのマルチプレイ要素は、他プレイヤーのパーティーとの共闘や、戦闘中のチャットだけにとどまらない。他プレイヤーとゆる~く連携できる機能が他にも容易されている。

まず、自分のアジトのカスタマイズ。本作のホーム画面は兵団のアジトとなっており、インテリアなどを配置して自由にカスタマイズが可能。さらに、他プレイヤーのアジトを訪問することができる。

また、「連合」というギルド機能も存在。連合用のクエストが用意されているほか、連合ごとの拠点内の設備をアップグレードしていくといった要素が用意されている。

とりわけ筆者が楽しいと感じたのは、「援護クエスト」。援護対象のキャラくターを巨人から守り抜くことが目的のバトルで、一般的なバトルと違い、挑戦時にマッチングが発生する。つまり、確実に人間プレイヤーと楽しむことが可能。もちろん、人間プレイヤーであってもオートで戦う場合が多く、通常のバトルとプレイ感はそこまで変わらない。ただ、マッチングという過程があり、他プレイヤーの名前が見えることで、画面の向こうに繋がっているプレイヤーを感じることができる。そんな、ゆるい共闘感が楽しいモードだ。

個人的にはこのゆる~い空気感が、意外にも「進撃の巨人」の世界観と合っているように感じた。というのも、「進撃の巨人」は非常にシリアスでダークな作品だが、同時にネタ的なユーモアも持っている。奇行種の巨人の姿やふるまいなどは、その典型例だろう。こうしたネタ的部分と、多人数で楽しむゆる~い空気感というのがマッチしているように思う。

「進撃の巨人」ファン同士がゆる~く楽しめる一作!ただしUIの重さに課題アリ

本作は、アニメやコミックで「進撃の巨人」をすでに体験している人にはオススメできる一作だ。一応、原作ストーリー冒頭からフルボイスで描いてくれはするものの、省かれている部分も多いので、本作から「進撃の巨人」を始めようとしても、おそらく満足いく楽しさは得られないだろう。本作に興味が出たなら、まずはアニメやコミックで原作を体験してみてほしい。

ちなみに、マルチプレイ要素を備えているためか、プレゼントの獲得やキャラクターの強化時に、一部の挙動が重くなってしまうようだ。もちろんこの点に関しては、運営側も把握しており、リリース直後、何度か行われたメンテナンスによって改善に向かっている。ただそれでも若干もたつくことがあるようなので、できれば早めの改善を期待したい。

進撃の巨人Brave Order

enish

iOSアプリiOS

  • 配信日:2022年2月11日
  • 価格:基本無料

    進撃の巨人Brave Order

    enish

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2022年2月11日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

      コメントを投稿する

      この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

      関連ワード
    • アプリレビュー