「これぞ!」という女性向けコンテンツについて語っていく連載企画「おとめげ!」。Nintendo Switch用ソフト「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」についてお届けします!

目次
  1. 「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」ここがポイント!
  2. 「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」とは?
  3. 女性という秘密を抱えた源義経が、源平合戦へ
  4. 2人で勝ち取った未来を描く、甘さたっぷりの後日談
  5. 前作の物語を新たな視点で描く「正規ルート」

「おとめげ!」は、イケメンと可愛い女の子をこよなく愛するライターが、さまざまな乙女コンテンツをご紹介する連載企画です。今回はアイディアファクトリーの女性向けゲームブランド「オトメイト」から2022年3月31日に発売されたNintendo Switch用ソフト「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」についてお届けします!

「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」ここがポイント!

・後日談と正規ルートで総勢9人との物語を楽しめる
・【後日談】では、恋愛エンド後だからこその平和なひと時や、じっくり味わえる甘い関係性
・【正規ルート】では、前作サブキャラクターとしっかり絆を深めてから迎える源平合戦の結末

「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」とは?

2020年9月17日に発売されたNintendo Switch用ソフト「ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~」のファンディスク。「ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~」では、平家と源氏の命運をわけた「平治の乱」から15年後の世界が舞台。実は女性という重大な秘密を抱えた源義朝の子・遮那王が、新たな源平合戦へと身を投じた。

「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」では攻略キャラクター5人と迎えた恋愛エンドのその後と、恋愛未満のifエンドだったサブキャラクター4人の攻略が可能となり、計9人との恋愛模様が楽しめる。

登場キャラクターは源頼朝(CV:古川慎)、平知盛(CV:福山潤)、平教経(CV:河西健吾)、武蔵坊弁慶(CV:梅原裕一郎)、春玄(CV:斉藤壮馬)、平重衡(CV:逢坂良太)、佐藤継信(CV:近藤隆)、佐藤忠信(CV:小西克幸)、佐々木高綱(CV:天月)など。

女性という秘密を抱えた源義経が、源平合戦へ

まずは、簡単に「ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~」のおさらいをしておきましょう。主人公は波乱万丈な生涯をおくった平安時代の武将、後の源義経である遮那王です。権力を握っていた一族「平家」の打倒を期待されながら育ち、やがて平家を倒すべく挙兵した兄・源頼朝と共に源平合戦へと身を投じていきました。義経は兄にすら明かしていない“実は女性である”という大きな秘密を抱えつつ、物語は「何故、平家がこれほどまでに栄えたのか?」といった謎にも迫っていきます。

2作目となるファンディスク「ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~」では、1作目で攻略対象だった5人とはその後の甘い「後日談」を楽しめます。さらに恋愛未満のifエンドだった4人のサブキャラクターとは改めて出会いから物語をスタートし、晴れて「正規ルート」として分岐もある恋愛エンドまでプレイできるようになりました。どちらもルート解放に制限はなく、どのキャラクターも最初から選べるので前作からの好みを踏襲するもよし、ルートへの興味を優先するもよし。好感度や能力値を調整できるフローチャートも健在なので、すべてのエンドが確認しやすくなっていますよ。

2人で勝ち取った未来を描く、甘さたっぷりの後日談

後日談では源頼朝(CV:古川慎)、平知盛(CV:福山潤)、平教経(CV:河西健吾)、武蔵坊弁慶(CV:梅原裕一郎)、春玄(CV:斉藤壮馬)の5人と迎えた新たな未来が描かれます。すべてのキャラクターに共通して言えるのは、もはや一切の遠慮なく「甘い!!!」と太鼓判を押したくなる点でしょうか。概ね平和な世の中になったこともあり、義経が前作であまり見ることのなかった女性の姿で登場するのもポイントですね。

頼朝の場合は悲願を達したものの、すべてはここから始まりといったところ。義経も頼朝の力になるべく奮闘しようとしますが、ほどなく頼朝にまつわる噂話や、朝廷の思惑も絡み始め……。大事に大事に義経を守りたい頼朝側からすれば、信頼に足るとはいえかつての仲間たちと常に一緒……というのは、色々とヤキモキする状況です。そうした感情を隠すことなくストレートに表現してくる頼朝には戸惑い半分、こっちのほうが恥ずかしい半分で笑顔になれました。

知盛の場合は、もはや誰にはばかることなく夫婦として仲睦まじい日々を過ごしていました。ある日、源氏を気に掛ける義経のためにかつての仲間たちへ会いに行きます。しかし頼朝からかけられた言葉と、時を同じくして見た不思議な夢で義経は複雑な感情を抱くようになり……。傍若無人が服を着ていたようなイメージの強い(※個人の感想です)知盛ですが、義経自身をすごく尊重していて「変わったなあ……」としみじみとした気分になりました。

教経の場合は、源氏の手の届かない場所でひっそりと暮らす2人から始まります。武人として生きてきたため日々の暮らしも手探りでしたが、周囲からの穏やかな善意でどうにか成り立っていました。教経もしっかり夫として義経を大切にし、もはや完全に夫婦にしか見えませんが、義経には気になることが……。そこへ思わぬ来客もあり、2人の生活に変化が訪れます。もともと武人としてだけでなく一人の男性としても頼りになっていた教経ですが、夫ともなれば一層頼もしくなっていてドキドキできますよ。

弁慶の場合は療養していた鞍馬の山から、藤原秀衡へすべてを打ち明けるべく平泉を目指します。主と従者という関係で始まり今は相思相愛となった2人でしたが、弁慶は当時妻帯の許されていない僧侶の身。そのため、恋仲であることは周囲へ伏せることとなりました。そうして、まだまだ戦の爪痕が残る地を旅しながら平泉へたどり着いた2人はさらに複雑な立場へ……。「すごくややこしいことになった……!」とプレイヤー目線でヤキモキする展開がありつつ、弁慶らしい真っすぐさがさらにパワーアップしていて必見です!

重苦しい運命を乗り越え、ようやく自由になった春玄たちは気ままな2人旅を楽しんでいました。そんな折、源氏の取り締まりの厳しい場所に差し掛かってしまいますが春玄の機転で旅の一座へ潜り込むことに。春玄は笛、義経は剣舞で人気を集めますが、そこへ1人の少女が現れます。一方、袂を分かった頼朝たちにも妙な噂話が届き……。義経と共にあると誓い、内面の格好良さにも磨きのかかった春玄だからこそのストーリーは「そうだよね」という安心感、「そっち?!」という意外性に満ちていました。

前作の物語を新たな視点で描く「正規ルート」

正規ルートでは平重衡(CV:逢坂良太)、佐藤継信(CV:近藤隆)、佐藤忠信(CV:小西克幸)、佐々木高綱(CV:天月)との触れ合いを軸とした新たなストーリーが展開。京都の鞍馬で弁慶たちや平家と遭遇した後、藤原秀衡を頼って平泉へ向うところは前作とほぼ同じで、ここからそれぞれの物語に分岐するようなイメージです。前作の展開をじっくり思い出したい人は、先に正規ルートからのプレイがおすすめ。ストーリーはもちろん、どういった経緯で義経が女性だとバレてしまうのかも個性が出ていますし、恋愛エンドだけでなく悲しくもグッとくる悲恋エンドも見どころです。

重衡は知盛のため、義経を探して平泉を訪れます。そこで平家に敵対したわけではないという秀衡の建前のもと、義経や仲間たちと戦いとは違う日々を過ごすことになります。重衡といえば、やはり誰よりも慕う兄・知盛との関係は切り離せません。そんな絶対の存在である兄からしばし離れるうちに、どう心境が変化していくのか、また変化してしまった後どうなるのか……とくに先が気になる内容となっています。

継信はその穏やかな物腰で義経の心中を察し、平泉で共に過ごすうちに強い信頼関係で結ばれていきます。義経の事情をすべて知った後も変わらず臣下として忠誠を捧げる一方、いくら強くても女性である義経を危険に晒すのが耐えられないようで……。初対面の時点で何となく義経が女性だと感づいていた継信なので、女性であることを隠しとおすのは「そりゃ無理だよね……!」とすぐに納得。主従という立場がなかなか辛い部分もありつつ、義経の気持ちをよく理解する継信には「ずっと義経の近くにいてあげて!!」と叫ばずにはいられませんでした。

忠信とは平家との戦いの前に、平泉がずっと争ってきた蝦夷たちとの意外な出会いが挟まります。ここでは諍いの当事者ではなかった義経だからこそ切り拓けた道があり、彼らと新たな関係を築いていくこととなりました。一方、燃え盛る戦火はすでに義経の周囲を渦巻いていて……。元々女性好きを公言していた忠信ですが、ひょんなことで義経の秘密を知ってしまった後の動揺は凄まじく、見ているこっちがヒヤヒヤさせられます。弁慶とはまた一味違った一途さを秘めた忠信なのですぐ信じられましたが、しっかり結果が出るまでは「どうなるんだ……?!」と色々な意味でドキドキさせられました。

これまでの高綱は、あの頼朝ともフランクに付き合える快活な少年といったイメージでした。本作では頼朝の部下としてのシビアな面も描かれていて、これまでの印象がずいぶん変わったように思います。お互いの力量や信念をしっかり認め合ってからは、頼朝に尽くす同志といったイメージですね。弟のような存在だった高綱が少し大人びた一面を見せる……というシチュエーションは期待通りで、予想できてもしっかりキュンとさせられますよ。

公式サイトでは発売記念SSも掲載され、7月15日18時までキャストの直筆サイン色紙が当たるユーザーアンケートも実施しています。最近ゲームの存在を知った人も、限定版が再販中という嬉しいお知らせもあるので、今からでもぜひプレイしてみてくださいね。

ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~

アイディアファクトリー

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  • 発売日:2022年3月31日
  • 15歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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