声優の岩澤俊樹さんによる連載コラム「岩澤俊樹のゲーム1フレ勝負!」。第34回はアークシステムワークスより発売中の「GUILTY GEAR -STRIVE-」を再び取り上げます。

目次
  1. 「GUILTY GEAR -STRIVE-」とは?
  2. 1年目を振り返って
  3. 新たなバトルバランス
  4. 待望の新キャラクター
  5. 岩澤俊樹さんプロフィール

皆様こんにちは!岩澤俊樹です!

諸々の諸事情で前回から半年も空いてしまいました。楽しみにしていた方(いらっしゃいましたら)申し訳ございません!

久々のコラム、何を書こうか迷っていたところ、話題になっているゲームを見つけてしまったので、今回はそのタイトルをご紹介していきたいと思います!

「GUILTY GEAR -STRIVE-」とは?

「GUILTY GEAR -STRIVE-」は、ステージ端を取り払う大胆なギミックや格闘ゲームならではの読み合いが特徴の対戦格闘ゲーム。エフェクトや多彩なキャラクターのリアクションなどの視覚表現やサウンド、そして間に至るまで徹底的に追求された演出が気持ち良いプレイフィールを実現している。

スローになってズームする画面やインパクト溢れるテキスト表現、さらにアニメーションによる演出などによって、実際に対戦しているプレイヤーだけでなく観戦者まで熱くさせるタイトルだ。

あれ?前に扱ってなかった?って思ったそこのアナタ!その記憶は間違っていません。ご安心ください。(未読の方は以下のリンクをチェック!)

今回は発売から約1年3ヶ月プレイし続けた「GUILTY GEAR -STRIVE-」全体の感想的なもの、6月に行われたアップデートや8月に参戦した「あの」新キャラクターについてお届け出来ればと思います。

それでは行ってみましょうー!!
(※あくまで私自身の感想ですので、温かい気持ちで読んでくださいね!)

1年目を振り返って

発売してから約1年3ヶ月遊び続けた感想ですが、簡潔に言いますと

「めっちゃおもしろかった」です。

ゲーム内容はもちろんですが、界隈の環境なども含め非常に楽しかったです。

まずゲーム内容についてですが、今作はキャラクターやシステムなど今までのギルティギアらしさを踏襲しつつも、新しくなった部分のほうが多く、かなり挑戦的なつくりになっています。

先に述べておきますが刷新されたゲームシステム、個人的にはとても好きです。しかし正統な進化を望んでいたシリーズファンにとっては、受け入れがたいものであったかもしれません。実際そういった意見も沢山見受けられましたし、前作をやりこんでいたにも関わらずストライヴは遊んでいないという人もいます(持ちキャラクターがいないなどの理由もありますが)。

もちろん、制作側もこうなることは織り込み済み。正統進化のバージョンアップ的なものを出せば、一定の売り上げや人気が確保出来ることは間違いないにもかかわらず、「ギルティギア」そして「格闘ゲーム」全体の未来を見据え、あえて新しいものに挑戦したアークシステムワークス。

結果、今まで以上の多くの新規プレイヤー、特に海外のファンを多数獲得しました。そのチャレンジ精神に敬意を表します。

そして「GUILTY GEAR -STRIVE-」が前作以上に広まっていった理由として、多様なグッズ販売や各種コラボ、広告など、今までにないプロモーション展開をしていたことは勿論なのですが、既存プレイヤーが新規や初心者が入りやすい環境作りに力を入れていたというのも大きな要因だと思います。

皆さんは初心者が「格闘ゲームを楽しく遊ぶ」ということにおいて1番重要なことは何だと思いますか?

好きなキャラを見つける?難しいコンボや知識を身につける?とにかく勝つ?

どれも大事なことではありますが、それ以上に重要なのは「実力の近いプレイヤーが身近にいる」ということだと思います。前にも少し触れましたが、格闘ゲームって適度に勝ったり負けたりしてる時が一番楽しいんですよね。そしてそういう相手がいると成長も早い。

少し前まではゲームセンターでそういった相手を探していましたが、オンラインプレイが主流になってきた今ではTwitterやDiscordで簡単に初心者コミュニティなどを探すことが出来ます。そこで同じくらいの実力の対戦相手を募集したり上級者にアドバイスをもらったり。いい時代になりましたね…(しみじみ)。

その他にも配信者などの影響も大きいと思います。代表的なのが公式アンバサダーの長友愛莉さん(https://twitter.com/airinagatomo)、服部彩加さん(https://twitter.com/saika_hattori)。自身のYouTubチャンネルで配信していて、視聴者と対戦したり大会を開いたりなど積極的に活動しています(自分もたまにお邪魔して対戦しています)。

お二人とも格闘ゲーム自体初心者でしたが1年で目覚ましい成長を遂げました。コメントを見ていると、常連の視聴者でコミュニティが出来上がっていたり、「お二人の配信を見てギルティギア始めました!」との声もあり「アンバサダーとしてめっちゃ仕事してる!」と感心していました(謎目線)。

他にもアークシステムワークスの社員の方が配信で視聴者さんとワイワイ対戦する「しんよこTV」などもあり一定のファンを獲得しています(https://www.youtube.com/channel/UCyLha4vKyDuuNrhvhVivnWA)。

そういった「ガチガチの対戦だけが全てではない」「みんなでギルティギアを楽しむ」精神が広がっていくのを肌で感じられて、昔からこの界隈を見てきた自分としてはとても嬉しかったです。これからもこの「輪」がどんどん大きくなっていって欲しいですね!

新たなバトルバランス

発売して1年後の6月、大幅なバトルバランスの調整が行われました。ここからはちょっと専門的な話になりますがお付き合いください(笑)。

これまでも数回アップデートは行われてきましたが、今回は全体的なシステム面にも調整が入りました。個人的に1番良かったのはジャンプ攻撃ですね。

ギルティギアといえば空中コンボ。空中コンボと言えばギルティギアといっても過言ではありません。しかしストライヴでは一部のキャラクターを除き殆ど空中コンボが出来ない仕様でした。アップデートで調整され空中での攻撃が繋がりやすくなったり、空中攻撃から地上攻撃に繋げやすくなったりと、更に爽快感が増し、コンボ開発の楽しみも増えてとてもいい調整だと思いました!

しかし空中コンボは初心者にとって鬼門。基本をシンプルにしたストライヴのコンセプトに反するのではないか、と思われるかもしれませんがご安心を。あくまで選択肢の一つであるというだけです。そこそこのダメージをとるだけなら難しいコンボは必要ないというところは変わっていません。

そしてもう一つ大きな調整は通称「ロマンキャンセルキャンセル」。詳細は省きますが前からあるテクニックで、調整されたことでギルティギアにおいて重要な「テンションゲージ」の回転率を上げ、キャラクターによっては怒涛の攻めを展開出来ます。

様々な細かいテクニックが増えてきて、ややこしくなってしまうのではと不安になりそうになりますが、先ほども言った通りどれも必須ではありません。もちろん「上」を目指すなら使いこなせるに越したことはないのですが、初心者のうちは無理に覚える必要はないものばかり。

「このゲームは上手くなるほど難しくなる」というコンセプトのもと調整しているようで、間口の広さは保ちつつ、やり込むほど難しくなっていく絶妙なバランス。しかもその難しさが実に「ギルティギア」らしいなと思いました(笑)。

キャラクター個別の性能もアッパー調整が多く、個人的に面白そうなキャラクターが増えましたね。現在のメインキャラクターは「御津闇慈」なのですが、他にも色々使っていこうと思っています!

待望の新キャラクター

さて。そろそろ今回のメインの話に触れていきましょうか。え?今までのは何だったんだって?まあ細かいことは置いておいて。

先ほど「新しい試みや努力が実ってギルティギアが広がっていった」的な話をしました。それももちろん間違いないことだし、素晴らしいことだと思っています。しかしここまで大きな広がりを見せるようになった(売上本数が伸びた)のはそれだけではなかったのです。この子の力が凄すぎたのです。

皆様もうご存じだと思いますがご紹介します。シーズン2最初の追加キャラクター「ブリジット」です。8月上旬、ラスベガスにて久しぶりのオフライン開催となった「EVO2022」で参戦が発表されました。会場の盛り上がりを動画で見ましたが、凄かったです(笑)。海外では梅軒などのほうが人気のイメージでしたがブリジットもしっかり人気者でした!

そして更なる盛り上がりを見せていたのがTwitter。参戦を喜ぶ声で溢れ返り、トレンドにまで上がっていました。前作Xrdシリーズには参戦せず、様々な事情もあり「出すのは難しいのかなぁ…」と古参ファンたちも半ば諦めの空気が漂っていました。

からの突然の復活参戦発表!!!しかもキャラデザインも素晴らしい!!!!しかも発表の翌日から使える!!!多分本当に泣いてた人いたと思います(笑)。

そしてこのブリジット、いやブリジット「さん」。ギルティギアはよく知らないけどブリジットは知っているという人が数多く存在するほどの有名キャラクター。そういったシリーズファンではない方々の目にも止まりまくり、「ちょっとギルティギアやってみようかな」、と購入にまで踏み切らせるほどの破壊力が今作のブリジットにはあったのです。売上本数はうなぎ上り、なんと累計100万本を突破。なんかもう色々凄すぎて思わず笑ってしまいました(笑)。

さて、ここまで少し冗談っぽく書いてきましたが自分としても本当に嬉しかったんですよね。色々話題になっただけでなく、実際に買って格闘ゲームを始めてくれた人が沢山いたことが。なんだか自分のことのように嬉しかったです。

そして多くの人の「ゲームを買う理由ランキング」の上位が「自分に刺さるキャラクターがいるかどうか」だということがよくわかりました(笑)。それは時に「ゲーム内容が好みかどうか」を上回ることがあるのだと…。

ありがとう。ブリジット!!


いかがでしたでしょうか?

「これまで」と「今」の「GUILTY GEAR -STRIVE-」についてお話してきました。たまにはこういう回もいいですねぇ。残り3キャラの参戦が決まっているシーズン2、これからまだまだ盛り上がっていくことは間違いないので、プレイするか迷っているそこのアナタ!始めるなら同じスタートのプレイヤーが沢山いる「今」がベストですよ!

あ、ブリジットの性能に全く触れていませんでしたが、突進技や無敵技、投げ技など一通りそろっていて過去作に比べかなり使いやすくなっていますので、ブリジットで始めたいと思っている人も安心してください!テクニカルな動きもできるやりがいのあるキャラクターです!

PS版とSteam版のクロスプレイのβテストもまもなく開催されるようでこれもまた楽しみですね!

僕自身もまだまだやり込んでいきますよー!

それでは今回はこのへんで。ランクタワーでお会いしましょう!!

岩澤俊樹さんプロフィール

アイムエンタープライズ所属
生月日:10月17日
趣味:ゲーム、音楽鑑賞、散歩
主な出演作品:【TVアニメ】ようこそ実力至上主義の教室へ(高円寺六助)、問題児たちが異世界から来るそうですよ?(ヴェーザー)、【吹き替え】謀りの後宮(李重俊)、【ゲーム】GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(ダレル)、ファンタシースターオンライン2 es(ダンテ、セイメイキカミ)など。「GUILTY GEAR Xrd REV 2 -BATTLE MANIA-」でMCとしても活躍。

GUILTY GEAR -STRIVE-

アークシステムワークス

PS5ダウンロード

  • 発売日:2021年6月11日
  • 12歳以上対象

GUILTY GEAR -STRIVE- スターターエディション2022

アークシステムワークス

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  • 発売日:2022年8月9日
  • 12歳以上対象

GUILTY GEAR -STRIVE- アルティメットエディション2022

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  • 発売日:2022年8月9日
  • 12歳以上対象

GUILTY GEAR -STRIVE-

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  • 発売日:2021年6月11日
  • 12歳以上対象

GUILTY GEAR -STRIVE- スターターエディション2022

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  • 発売日:2022年8月9日
  • 12歳以上対象

GUILTY GEAR -STRIVE- アルティメットエディション2022

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  • 12歳以上対象

GUILTY GEAR -STRIVE-

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  • 発売日:2021年6月11日
  • 12歳以上対象
  • Steam

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  • 発売日:2022年8月9日
  • 12歳以上対象
  • Steam

GUILTY GEAR -STRIVE- アルティメットエディション2022

アークシステムワークス

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  • 発売日:2022年8月9日
  • 12歳以上対象
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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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