Cygamesは、2023年1月20日~1月22日に東京ビッグサイトで「グランブルーファンタジー」の祭典「グラブルフェス2022-2023」を開催した。ここでは、主に1月21日に行われた「ナイトパーティー」の模様を中心にレポートする。

さまざまなアトラクションや物販、フォトスポットなどを楽しめる「グラブルフェス2022-2023」。キャラクターを強く感じられる催しも数多くあり「グラブルフェス Special Character Live」や、トークスポットなども見どころだ。

その中でも、手を伸ばせば触れられそうなほどキャラクターを間近に感じられる「VR」はぜひ体験してほしいアトラクションのひとつ。今回は「VR天司」のうち、サンダルフォンとのひと時を味わわせてもらった。グランサイファー内の一室で語られたのは、彼が店長として出店している「カフェ ミレニア」や特選ブレンドへの想い。サンダルフォンと2人きりの会話を五感で楽しめる、またとない機会となった。

そうしたアトラクションとは一風変わり、声優陣によるキャラクターソングライブでキャラクターの魅力を届けてくれるのが、この「ナイトパーティー」だ。まずは東山奈央さん(ルリア役)と加藤英美里さん(シェロカルテ役)の「マホウのノート」で開幕し、米澤円さん(フェリ役)が声の出せない中でもトレピリ(サインライト)でファンと一体になったコール&レスポンスを交えつつ、グランブルーファンタジー ヴァーサスアレンジされた「ソラのミチシルベ」を歌い上げる。

続いて、立花理香さん(ユイシス役)が「彩花の契り」、下屋則子さん(ニーア役)が「死ニ至ル恋」を熱唱。それぞれがダークな雰囲気をまといながらも会場を盛り上げ、ファンもトレピリを赤や紫に染めて歓声に。ステージへ揃った5人はパーティーの名にふさわしいドレスアップや下からステージへせり上がる構造、ニーアのもつマイクを精巧に再現したデザインなどでトークしていく。

次に聞こえてきたのはナルメアの「泡沫夢幻・胡蝶刃」だが、ステージに現れたのはなんと今井麻美さん(ヴィーラ役)。カバー曲とは思えないほどのクオリティの高いパフォーマンスでファンを魅了し、アクセサリーをこのタイミグだけ蝶のモチーフに変えていたこだわりぶりも。しっとりとした「ヨゾラのシズク」にはオリジナルキャストの高森奈津美さん(アリーザ役)と、ジェシカに代わり東山さんが登場。ベアトリクスの「PRIDE」は米澤さんが歌い上げ、サイバーな雰囲気のセンターステージで堂々と歌い切った。スクリーンにはオリジナルのCDジャケット衣装を着用したヴィーラ、ルリア、フェリの姿も映し出される。

改めて今井さんは「アナザースカイ」を歌い、曲中では一面の赤に染まったステージを切り裂いていく。センターステージに現れた東山さんは、ピアノと2人きりというシンプルな構成で「Lyria」ピアノアレンジを伸びやかに届けてくれた。静かな感動に包まれた場をいい意味で破壊していったのは、もちろん白石稔さん(ローアイン役)、石井マークさん(エルセム役)、榎木淳弥さん(トモイ役)の「カフェdeパーリナイ ダンチョのお悩み俺らがまるっと秒で解決編SP」だ。白石さんが自撮りのスタイルでステージを撮影していたため、スクリーンの映像もライブ感たっぷりに。

今井さんは「泡沫夢幻・胡蝶刃」を大切に歌わせてもらったと話しつつ、ヴィーラとも通じる部分があったためか、思わずヴィーラらしい笑みもこぼれてしまったとコメント。白石さんは「Lyria」で満ちた空気感を壊すのが申し訳ないと感じたようだが、一見自由に見えていてもしっかりリハーサルどおりの動きだったと語る。今回のような広いステージをすべて移動するには時間が足りなかったようなので、もしこの楽曲の尺がもう少し長くなれば……と希望を覗かせていた。

ストリングス編成の「フォー・スカイ・カルテット」も、4年ぶりにステージへ。「アウライ・グランデ」を披露し、前回メンバー紹介を忘れてしまったという伊藤友馬さんは今回しっかり紹介をこなす。思わず涙がこぼれそうになりながら、しみじみと聞き入ってしまう「カロの歌」「どうして空は蒼いのか」の後は、シナリオイベント「ダンシング・アベンジャー」の陽気な楽曲「サアーダタアロ・タアロマスィール」で締めくくられた。

小野友樹さん(グラン役)、金元寿子さん(ジータ役)がステージに登場すれば、歌うのはもちろん東山さんと3人で紡ぐ「OVER THE SKY」だ。真っ赤なジャケットに身を包んだ谷山紀章さん(アオイドス役)は「Judgment Night」で会場を震わせ、ベンジャミンとしての「創呪擦罪 骨肉相噛(グラッジ・オブ・ザ・スケープドッグ)」は小野さんもこれまで以上のアグレッシブさでシャウトのパートに加わる。小野さんはGIGの最後に慣例どおり処刑されてしまったが、きっと大満足だったことだろう。そんな荒れ狂う空気を森川智之さん(セルエル役)、井上剛さん(ノイシュ役)が「Pray for the sky」でパーティーらしい空間へと引き戻していく。谷山さん、森川さん、井上さんはこれまでグラブルフェスはオンラインのみでの参加となり、ファンの前で歌うのは初だったためより嬉しそうな様子を見せる。また、谷山さんからは小野さんがシャウトの参加について提案した際の裏話も明かされた。

生の和太鼓が聞こえたら、披露されるのは「三羽烏漢唄」で決まり。小野さん、白石さんに加え、今回は石井さんの3人で力強い歌唱を見せる。ディアンサら5人の巫女が歌う「Happy New Genesis」「Never Ending Fantasy」では、今井さん、立花さん、金元さんがトロッコに乗り込んでファンのすぐ近くへ。それぞれスクリーンにはグラン、ローアイン、エルセムがオリジナルのCDジャケットのような上半身裸になる姿や、ヴィーラ、ユイシス、ジータの特別な衣装のイラストも映し出される。

ライブもいよいよ終盤となった中、再びステージに戻った谷山さんは、鋭さと華やかさを合わせたような「Bloody Garden」で会場へさらなる熱狂を巻き起こす。そこから一転し、花びらが舞い散る中で響かせたのは祈るようなバラード「Unfinished Melody」だ。「最後はやっぱりこの曲!」と言わんばかりに、ナイトパーティーのラストは金元さん、東山さん、今井さんによる始まりのキャラクターソング「キミとボクのミライ」で終了。ファンやキャスト陣の交わす笑顔から、直接顔を合わせることができた喜びの伝わってくるライブとなった。

「グラブルフェス2022-2023」ナイトパーティー セットリスト

1「マホウのノート」(東山奈央、加藤英美里)
2「ソラのミチシルベ」 ※GBVSアレンジ (米澤円)
3「彩花の契り」(立花理香)
4「死二至ル恋」(下屋則子)
5「泡沫夢幻・胡蝶刃」(今井麻美)
6「ヨゾラのシズク」(高森奈津美、東山奈央)
7「PRIDE」(米澤円)
8「アナザースカイ」(今井麻美)
9「Lyria」※ピアノアレンジ(東山奈央)
10「カフェdeパーリナイ ダンチョのお悩み俺らがまるっと秒で解決編SP」(白石稔、石井マーク、榎木淳弥)
【フォー・スカイ・カルテット 演奏】
11「OVER THE SKY」(小野友樹、金元寿子、東山奈央)
12「Judgement Night」(谷山紀章)
13「創呪擦罪 骨肉相噛(グラッジ・オブ・ザ・スケープドッグ)」(谷山紀章、小野友樹)
14「Pray for the sky」(森川智之、井上剛)
15「三羽烏漢唄」(小野友樹、白石稔、石井マーク)
16「Happy New Genesis」(今井麻美、金元寿子、立花理香)
17「Never Ending Fantasy」(今井麻美、金元寿子、立花理香)
18「Bloody Garden」(谷山紀章)
19「Unfinished Melody」(谷山紀章)
20「キミとボクのミライ」オールラインナップ

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • 取材