2023年2月10日~11日に開催される「ジャパンアミューズメントエキスポ2023」。そのバンダイナムコアミューズメントブースで試遊出展されていた「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト」試遊レポートをお届けする。

目次
  1. 「Mバースト」と「Rバースト」は廃止され、「Vバースト」が追加
  2. アースリィガンダムは扱いやすさとやりこみの楽しさが両立した換装機
  3. 既存の参戦機体にも様々な調整が。接地できるピョン格も減少?

2023年夏に稼働予定のアーケードゲーム「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト」(以下、オーバーブースト)。稼働時期に加えて、すでに「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダムエアリアルの参戦が決定したことも発表されているが、JAEPO2023の会場では正式稼働に先駆けてプレイすることができた。

「Mバースト」と「Rバースト」は廃止され、「Vバースト」が追加

前作「クロスブースト」からの変更点としてもっとも大きいのが、EXバーストシステムの仕様だ。

「クロスブースト」では、格闘寄りの「F(ファイティング)」、射撃寄りの「S(シューティング)」、機動力に特化したM(モビリティ)、防御・サポート寄りの「C(カバーリング)」、スーパーアーマーを付与する「R(レイジング)」の5種類のEXバーストが存在していた。

一方、「オーバーブースト」では、MバーストとRバーストが消え、新たに「V(バーティカル)バースト」が追加された。Vバーストの特徴は、なんといっても発動中にレバーN状態でブーストボタンを2回押すことで、急降下して着地に移れるという点。シリーズファンであれば、2017年に発売されたPS4用ソフト「GUNDAM VERSUS」に採用されていた「ブーストダイブ」をEXバースト中のみ発動できるとイメージしてもらえば分かりしやすいだろう。

さらにVバーストには、すべてのEXバーストの中で機動力がもっとも大きく上昇するという効果もあり、Mバーストの要素も一部受け継いでいる。アシストメインキャンセル(アメキャン)などによる落下テクニックをもたない機体や、機動性が低い機体の弱点を補うこともできそうなEXバーストだと感じた。

また、EXバースト発動中に常に相方の機体を強化する効果も追加された。Fバーストが「格闘攻撃力のダメージ上昇」、Sバーストが「射撃攻撃力のダメージ上昇」、Cバーストが「僚機のEXゲージを少しずつ増加」、Vバーストが「僚機の機動力を上昇」という効果になっている。

「クロスブースト」では、僚機とEXバーストの発動をあわせることで、自身が選択したEXバーストごとに異なる追加効果を得られる「EXバーストクロス」が存在していたが、本作では前述した僚機のパワーアップ効果+EXバーストの発動時間延長に効果が変更された。自分だけではなく、僚機の状況も判断しながらEXバーストの発動タイミングを決める必要が出てくるかもしれない。

アースリィガンダムは扱いやすさとやりこみの楽しさが両立した換装機

もちろん、新機体や既存機体の武装の追加、様々な調整も行われている。

今回使用できた新機体は、TVアニメ「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」の主人公機・アースリィガンダムだ(コストは2500)。アースリィガンダムは、換装によって性能を大きく変化させるのが特徴の機体で、「オーバーブースト」にはアースリィ、ジュピターヴ、マーズフォー、ヴィートルーの4形態が登場する。その内、プレイヤーが直に操作できるのは、アースリィとジュピターヴの2形態となっている。

アースリィ時はアシストからのメインキャンセルによる落下、弾速が早めの太い照射ビームを放つサブ射撃がなかなか優秀で、癖の少ない射撃寄り万能機という印象だ。

一方のジュピターヴは、近~中距離で威力を発揮するメイン射撃のビームマシンガン、レバーの入力方向に向かって複数回ビームを発射するサブ射撃と、近距離向けの武装が多め。アースリィ時のアメキャンは使用できなくなっているが、一定時間敵の攻撃を防げるシールドを自身か僚機のどちらかに展開することができる。

残るヴィートルーとマーズフォーに関しては、射撃CSと格闘CSにそれぞれ武装として割り振られている。CSはアースリィとジュピターヴのどちらの形態でも共通で、射撃CSではヴィートルーガンダム、格闘CSではマーズフォーガンダムに換装しながら攻撃を行う(攻撃後はもとの形態に戻る)。

とくに個性が強いのが射撃CSのヴィートルーへの換装で、モーション中のみ地走機体のように降下しつつ、前進しながら射撃攻撃を行う。アースリィもジュピターヴも、比較的素直な性能の武装が多いと感じたが、射撃CSを織り交ぜることでトリッキーな動きを織り交ぜることができた。

一方のマーズフォーは、スーパーアーマー状態を纏いながら格闘攻撃を行う。ジュピターヴのシールドや射撃CSで組み合わせることで、本機ならではの押し付け方もできるかもしれない。

換装機は形態によって操作感がガラリと変わる機体も少なくなく、コアガンダムはアースリィ・ジュピターヴ共に扱いやすい性能をしているため、換装機独特の敷居の高さをあまりなかったのが嬉しい要素。それでいて射撃・格闘CSといった独特な立ち回りを可能とする、プレイヤーの腕前が試される武装も備えており、やり込んでみたくなる奥深さも両立させている。

既存の参戦機体にも様々な調整が。接地できるピョン格も減少?

また、今回プレイできたのはほんの一部だが、さまざまな機体で新武装やコマンド変更が確認できた。

筆者が確認したものでは、ガンダムAGE-1フルグランサの特殊格闘と特殊射撃が両方アシスト呼び出しに変わり(従来の一斉射撃は後サブ射撃に)、格闘CSのビーム照射が射撃CSに変更された。さらにZガンダムは後格闘がいわゆるプレッシャー系の武装変わり、メイン射撃からウェーブライダーへの変形ルートが追加され、ガンダムエクシアは特殊射撃のアシストがデュナメス・ヴァーチェの同時呼び出しになり、リペア時のEXバーストアタックだったGNソードを構えての突撃が後特殊格闘で使えるようになるなど、既存のMSも新鮮な気持ちで操作できるようになっていた。

また、複数の機体で見られた変更点として、ダブルオークアンタやガンダムアストレイ ブルーフレームDの後格闘など、大きく飛び上がる系統の格闘(いわゆるピョン格)から接地判定が消えていたことも確認できた(動作終了後に着地モーションが入る)。もしもこの修正がピョン格をもつ多くの機体に適応されるとなると、シリーズを通じて強力だった、ピョン格で接地してからステップを踏みブーストゲージを回復する一連のムーブの使い勝手が大きく変わる可能性がありそうだ。

稼働時期や参戦機体も判明し、2月18日~19日にかけてはロケテストの開催も予定されている「機動戦士ガンダム EXVS.2 オーバーブースト」。新たな楽しみや戦略が生まれそうな本作の稼働開始が今から待ち遠しい。

※画面は開発中のものです。

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