2023年2月10日にサービスから1周年を迎えた「ヘブンバーンズレッド(以下、ヘブバン)」の初心者と復帰プレイヤーに向けた記事を掲載する。
ゲームブランド「Key」のシナリオライターである麻枝准氏が原案・メインシナリオ・音楽プロデュースを担当したiOS/Android/PC向けタイトル「ヘブンバーンズレッド」。2023年2月10日からは、麻枝氏が原案・脚本を担当したTVアニメ「Angel Beats!」とのコラボイベントがスタートし大きな盛り上がりを迎えている。
1周年を記念した様々な施策や「Angel Beats!」とのコラボをきっかけに、はじめて本作をプレイする、もしくは一度離れてしまったが、再び本作に触れたくなったというプレイヤーは多いだろう。ここではそうしたプレイヤーの助けとなるよう、パーティ編成のコツや優先するライフの使用用途、オススメのスタイルなどを紹介していく。
2023/2/27 13:20 ブレイカーとブラスターの比較の部分で表記が一部誤っていたため、修正いたしました。申し訳ございません。
ライフの使い道と忘れずにやっておきたいこと
サービス開始から1周年が経過した「ヘブバン」では、アップデートによって育成を中心としたコンテンツが複数追加されている。
どこからプレイすればいいのか分からなくなりがちだが、初心者にとって重要なのがプレイヤーランクを上げていくこと。プレイヤーランクを上げていくことで、メインストーリーの進行から、育成やミッションの消化に便利なライフの一括消費機能が解放される。
基本的にプレイヤーランクは、交流やプリズムバトルなど、スタミナにあたるライフを消費するコンテンツをプレイすることで上がっていくので、コツコツとライフを消費していくのが重要だ。
最初の頃のライフの消費先としてもっともオススメなのがプリズムバトル。難易度があまり高くなく、能力強化時に大量に必要になる「星屑の砂」や「シュワルツシルト核」といった素材に加えて、経験値も得られるのが大きい。「ヘブバン」ではレベルアップ用のアイテムである「バトルレポート」や「強化教本」も存在するが、アイテムはあくまでも補助的な役割で、主にはバトルで得られる経験値によってレベルを上げていくことになる。
「ヘブバン」におけるレベルは重要で、パラメーターは基本スタイルごとに管理されるが(一部共有される項目もある)、レベルはスタイルではなくキャラクター自身に紐づいているため、後から新しいスタイルを入手した時も無駄にならない。アップデートによってSSスタイルはが110~150、Sスタイルが100~120、Aスタイルが90~110へとレベル上限の限界が変更されており、Sスタイルを最大まで限界突破すれば、SSスタイルが無凸でもレベルを120まで上げられるので、性能を底上げすることが可能だ。
主力のレベルアップや能力強化が終わり、ある程度戦力が整ったら、開催されているイベントのプリズムバトルにも挑戦しよう。プリズムバトルの報酬として獲得できるメダルは貴重なアイテムを交換できる。中でもイベント限定のSスタイルや限界突破に使用できるSSランク用の万能スタイルピース、スキルレベルを上げられるスキルガイド、クォーツは優先的に交換しておきたい。
なお「ヘブバン」では、イベントとメインストーリーとの繋がりが深いこともあってか、期間限定を除いて過去に実施されたイベントは「エーデルワイス」を消費することで、ストーリーとプリズムバトルを解放できる。現在は獲得できるメダルの数が増加するイベントアーカイブのピックアップも実施されているので、ある程度必要なアイテムの交換を終えたら、アーカイブイベントを解放していくといい。
一日のゲームプレイを終える際には、アリーナ・時の修練場での周回も忘れずにやっておきたい。どちらも一度クリアすれば、クリア時間を元にバックグラウンドで自動的にバトルをこなしてくれる優れたシステムで、アプリを完全に落としても有効なためスマホのバッテリーを食う心配もない。様々な素材が入手できるが、もっとも簡単に入手できる殻石・ブレリオン溶液は要求される頻度・数が共に多く、複数の新スタイルを同時に育成する時に枯渇することも珍しくないので、最初の頃から集められるだけ集めておいて損はない。
修練場は狙った報酬をほぼ確実にゲットできるのに対し、アリーナでは超上級以降からアクセサリーの追加効果枠を解放できる「碧琥珀の雫」が入手できることがある。他で「碧琥珀の雫」を手に入れるには、ダンジョンで遭遇するゴールドホッパーからのドロップを狙う必要があり、なかなか骨が折れる。特定の育成素材が必要な場合は時の修練場、それ以外のタイミングではアリーナを中心に周回するのがオススメだ。
スタイルの役割とパーティ編成のコツ
本作にはそれぞれキャラクターのロールが存在している。アタッカー、ディフェンダー、バッファー、デバッファー、ヒーラーは他のゲームでも目にするロールの名称で、本作でもその意味合いはほぼ同じだ。
一方、やや役割がイメージしにくいのがブレイカーとブラスターで、ブレイカーはDPを削ることを得意としている。対するブラスターは、DPが破壊された後にHPを攻撃する際に影響する「破壊率」を上昇させることに特化したロールだ。破壊率が上昇するとその後のすべてのHPダメージの威力が上昇するため、HPの多いボス敵を相手にする時にはとくに重要になる。ブレイカーがDPを破壊したあと、ブラスターの攻撃では破壊率を上げ、アタッカーの攻撃で大ダメージを狙っていくのが主な攻撃の流れとなる。
個人的に初心者にオススメしたいのが、バッファー×2、ヒーラー×1の枠はほぼ固定し、手持ちのSSスタイルやボスの弱点属性にあわせて、残りの3枠をアタッカー、ブレイカー、ブラスター、デバッファーを組み替える編成。スコアアタックにプリズムバトル、ダンジョンまで幅広いバトルに対応可能で、敵の攻撃が厳しいと感じたら攻撃役やバッファーの枠をディフェンダーと入れ替えたり、編成の組み換えも容易だ。
ただし、パーティの軸となるバッファーとヒーラーは誰でもいいわけではなく、バッファーなら味方全体の攻撃力を上げる「フィル・エンハンス」、ヒーラーなら味方全体のDPを回復する「フィル・リカバー」といった、パーティ全体をサポートできるスキルをもつスタイルから選ぶのがいいだろう。とくにヒーラーは、Sレアでもいいので一人は編成しておきたいロールだ。
育成にオススメのキャラクターを紹介
まず初心者にオススメなのが、「Angel Beats!」コラボのイベント交換で入手可能なS入江みゆき(Pure Cosmos)。現在実装されているスタイルがSレアのみのため、使用できるスキルは2種類しかないのだが、専用スキルの「ブレイクミュート」は全スキルの中でも破格の性能を誇る。全体のDPを回復しながら前衛の防御力を高められる非常に優秀なスキルで、ヒーラーとディフェンダーの中間的な役割を果たせるので、メインのヒーラーの補助役として最適だ。
イベント交換で最大まで限界突破も可能で。Lv120まで上げればSSスタイルにも引けをとらない性能を発揮してくれる。イベントで入手可能なSランク用の万能スタイルピースでも突破段階を進められるので、最大まで突破ができない場合でも入江は必ず入手しておこう。
入江以外なら、S國見タマ(ときめきアークライ)、S東条つかさ(嗟歎のスリーパー)、S李映夏(武を成すは天に在り)、S華村詩紀(木漏れ日のソナタ)らは、Sスタイルながら優秀なバフや回復スキルを修得するため十分戦力になってくれる。レベルは全スタイルで共有される関係上、Sスタイルの育成はSSスタイル入手後も無駄にはならないので、ヒーラー・バッファーが不足している場合は特にオススメだ。
また2月19日からは、リリース開始から現在までに実装されてきたすべてのSSスタイルの復刻ピックアップガチャが順次開催されている。
もちろん一番はお気に入りのキャラクターのSSスタイルを狙うことだが、その中で様々なパーティに編成できる汎用性の高いSSスタイルとしては、ヒーラー・バッファーを兼任できる柳美音(Wild Rose)、パーティの火力が一気にあがるクリティカルバッファーである樋口聖華(宙の探究、星の眩耀)、超優秀な火力バッファーである李映夏(我、勇ならざるは将なきに同じ)の3人が挙げられる。とくにヒーラー・バッファーのSSスタイルが不足している場合、ピックアップのタイミングに狙ってみるのもいい。
2月24日からスタートした人気投票ピックアップガチャでは3つのスタイルの中から樋口聖華、李映夏が共にラインナップ入っている。プレイヤー人気の高い7つのスタイルのみが排出される仕様で、性能面でも優秀なスタイルが多いため初心者にもオススメのガチャだ。
メインで愛用したいキャラクターが決まっており、そのスタイルの専用技が属性付きの場合は、対応した属性のバッファーを狙ってみるのもいい。「Angel Beats!」コラボからスタートして、かなでとゆりを生かした編成を作りたいなら、火と光属性のフィールドを展開できるスタイルとの組み合わせも強力。かなでの光属性攻撃を強化できる「桐生美也(星林遣らずの雨)」、ゆりの火属性攻撃を強化できる「東城つかさ(メメント・モリの美少女)」、「大島一千子(果てなき慈愛の守護者)」といったSSスタイルとの相性が抜群だ。
エンドコンテンツでキャラクターをさらに強化
「ヘブバン」では、難易度がやや高めの育成用コンテンツも豊富に用意されている。主なコンテンツと入手可能な報酬は以下の通りだ。
- 宝石プリズム:アクセサリー「ブレス」合成用素材
- オーブボス:アクセサリー「オーブ」、オーブの熟練度上昇、アクセサリー「ブレス」
- 異時層:ノルドシュトロム結晶(ジェネライズ用素材)
- 宝珠の迷宮:宝珠強化用素材
中でも少し背伸びしても挑戦したいのが、オーブボスの撃破。報酬として獲得できる各種オーブは装備したキャラクターが対応した専用のスキルを使用できるようになるアクセサリー。使用には厳しめの回数制限こそあるが、ボス戦での攻撃力を大幅に高めてくれる切り札的な役割も果たせる。
とくに「ヘブバン」では、クリティカルがダメージに与える影響が大きいため、エグゾウォッチャーR撃破時に入手できる「会心のオーブ」の存在は非常に大きい。とくにクリティカル率を上げられるバッファーがパーティにいない場合は、アタッカーやブラスターが専用技を発動する前にオーブスキル「クリティカルシンキング」を使ってクリティカル率を高めておくと与えるダメージが劇的に上昇するので早めに確保しておきたい。
各種オーブはオーブボスの初回撃破時しか入手できないが、オーブを装備した状態でオーブボスを撃破すると熟練度が上がり、最大に達すると装備をはずしても該当スキルが発動できるようになる。
もう一点、入手優先度が高いのが異時層やスコアアタックの報酬として獲得できるノルドシュトロム結晶だ。
ノルドシュトロム結晶は、ジェネライズに必要となる素材で、各キャラクターの基本衣装のSSスタイルの専用技のスキルレベルをさらにアップさせることができる。最大までジェネライズを進めると異なる衣装のスタイルでも基本衣装のSS専用スキルが使用できるようになる。
例えば「茅森月歌(黎明のエモーショナル・ソウル)」のジェネライズを最大まで育成すれば、「茅森月歌(残響のカルディナル)」と「茅森月歌(ナイトクルーズ・エスコート)」に炎属性の攻撃スキル・星火燎原がセットできるため、雷・光属性に加えて炎属性の攻撃を1つのスタイルで行えるようになる。強力なスキルの使用回数が増えるというのもありがたく、使い勝手が大きく向上する。
その分、スコアアタック・異時層共に常設でプレイできるコンテンツではなく、1回の開催ごとに入手できる結晶は1つまでという制限もある。取り逃すと次の機会まで入手はお預けになるので、積極的にチャレンジしてみよう。
サービス開始から1周年を迎え、大きな盛り上がりを見せている「ヘブバン」。サービス開始した当初は「ストーリーの難易度が高い」という点がネックにもなっていたが、レベル上限の解放やアクセサリー錬成や宝珠強化など、キャラを強化できる要素がアップデートで複数追加されたこともあり、ストーリーを進める敷居は明確に下がっている。とくに3章は難易度そのものの緩和調整も入っているので、「前にやっていたけど、ストーリーが難しくてプレイを止めてしまった」という人にも、現在のバランスで改めてプレイしてみて欲しいところだ。
さらに2023年4月28日には、待望のメインストーリーの続編となる第4章後編「凍てつく息吹と爆ぜる感情」も配信予定。来たる日に備えて、今から育成やストーリーを進めておこう。