コーエーテクモゲームスは、PS5/PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト「Winning Post 10」の完成発表会を、3月30日にWITH HARAJUKU HALLで開催した。
本イベントには、コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏や本作のプロデューサーである山口英久氏に加えて、JRAジョッキーの坂井瑠星さんと今村聖奈さんが登壇。ゲームの紹介はもちろん、新要素“ウマーソナリティ”にかけて印象に残っている競走馬などのトークも行われた。
鯉沼氏は、30周年という節目で発売される本作は「Winning Post」シリーズの中でも特に力を入れているとコメント。配信済みの体験版の評判を見て、シリーズの中でも最高の評価がもらえるのではないかと期待をのぞかせていた。
山口氏からは本作のポイントとして、レース中のグラフィック、競走馬の個性を表現した“ウマーソナリティ”、日本競馬史に残るレジェンドの技を再現した“史実調教”、初登場となる1973年を含む圧倒的なボリュームを挙げていた。特にグラフィックに関しては力を入れているようで、共に開発を乗り越えてきたスタッフ含めて発売されてほっとしていると語った。
坂井さんと今村さんが登壇すると、騎手として活躍する両名による競馬の話題も含めたトークセッションが実施された。実名騎手として本作から初登場となる坂井さんのゲーム内アセットが公開されると、「怖いくらい似ている」とコメント。ジョッキーになる前はゲームばかりしていたとのことで、「ゲーム内に登場するという1つの夢が叶った」と喜びの声を上げるとともに、ゲーム内での自分の能力が気になっている様子だった。
今村さんはゲームに登場予定はなかったものの、発表会にあわせて制作されたアセットが初公開。髪、目、眉、口元などすべての特徴が再現されており、本人も「似ている」と語りつつ、「不思議な感覚」だと心境をあらわにした。
あわせて山口氏からは、今村さんが今後のアップデートでゲーム内に実名騎手として登場することが発表された。
また本作からの新要素“ウマーソナリティ”にかけて、“印象に残っている競走馬の性格”に関するトークも。坂井さんは、馬房から調教まですべてにおいて大人しいリスグラシュー、馬房に近づくことすらできない気が強い牝馬のラヴズオンリーユー、従順なレモンポップなど、実際の競走馬を踏まえての感想を述べた。また、初めて会う競争馬の性格は、パドックでの様子はもちろん、目や耳を見て判断していることを明かした。
一方の今村さんは、馬によって性格が違うため時には馬の気持ちを優先し、時には自分がリードしていくなど、レースによって乗っている時の気持ちが違うということを語った。
続いて“目指していること”“達成したいこと”を聞かれると、坂井さんは“海外G1制覇”“世界一の騎手”と回答し、今村さんは“少しでも多くの勝ち星をあげること”“有馬記念に勝ちたい”という点を挙げていた。
最後に2人は、今後の「Winning Post」シリーズにも出続けられるような活躍がしたい、ゲーム内の自分に負けないように頑張りたいと今後への意気込みをあらわにした。そして山口氏からは本作をきっかけに競馬の熱、人気を高めていくとともに、橋渡しに慣れるような作品にしたいとファンへのメッセージを贈った。