スクウェア・エニックスがサービス中のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」(以下、「FFXIV」)。「FFXIV」には装備、マウント、ミニオンなど多数のアイテムが存在し、今もアップデートごとに増え続けている。そんなアイテムの制作の裏側について、「FFXIV」リードアイテムデザイナーの林洋介氏にメールインタビューを実施した。ぜひ目を通してほしい。
開発陣もファンコミュニティに目を通して「FFXIV」のファンの広がりを感じている
――アップデートごとに魅力的なアイテムが追加されるので、毎回欲しいものを集めるのに奮闘している方も多いかと思います。定期的にネタを絞り出していくのは大変かと思いますが、どのようなインスピレーションで考えられているのでしょうか?
林氏:パッチ6.xシリーズのレイドコンテンツである「万魔殿パンデモニウム」の場合だと、“辺獄編”では、物語の始まりがエルピスだったことから、古代人たちの戦闘服のようなイメージで発注しました。
次の“煉獄編”では、名前のイメージから煉獄の炎を纏ったダークな装備、先日公開された“天獄編”は、詳細は伏せますがロケーションがまた変わるので、それに合わせてクリスタルを纏ったような神秘的な装備にしようと決めました。
自分はテーマを決めているだけなので、それを毎回形にしてくれるデザイナー陣には頭が上がりません。
装備のネタを決めるために仕事中によく画像検索をしているのですが、自分のPCの画面が変な画像で埋め尽くされているときに誰かが後ろを通ると、少し気まずいです。
――昨年追加されたマウント「大柴犬」は特に話題になり、乗っている人もたくさん見かける印象です。どのようなきっかけで作られたのかなど、制作秘話がありましたらお伺いしたいです。
林氏:開発チームには犬好きのスタッフと猫好きのスタッフがいて、それぞれが一体でも多くの犬・猫のミニオンを入れようと日々骨肉の争いを繰り広げています。どちらかに偏りすぎると霊災が起きかねないため、アシエン・エリディブスのように調停を行うのが自分の役目になります(笑)。
「大柴犬」は、「ビッグ・ファットキャット」によって猫に偏り気味だった状況に対する揺り戻しのようなものだとお考え下さい。
ちなみに「大柴犬」の風呂敷の形状は、最終的に今実装されているような形状に落ち着きましたが、ここに至るまでに、例えば風呂敷で騎乗するプレイヤーを包むとか、色々なアイデアが試行錯誤されました。
――おそろいの装備・ミニオン・マウントなどをテーマに設けた撮影会が開催されるなど、アイテムは交流のきっかけにもなっています。フォーラムやSNSなどで多くのプレイヤーがスクリーンショットを投稿していますが、ご覧になっていますか?
林氏:新しいマウントが実装されると、みんなで入手して撮影しているのをよく見かけますが、「ルナホエール」がいっぱい固まって巨大なルナホエールのスクリーンショットを撮っていたのは面白いなと思いました。皆さんが色んなアイデアで楽しんでいるので、自分としてもとても嬉しいです。自分も仲間にいれてほしいくらいです。
また、アイテムをカタログのようにまとめてくださっているコミュニティの方々がいらして、すごいと思います。「FFXIV」には、開発した自分たちでも思い出すのが大変なくらい膨大な装備やアイテムが実装されてきましたが、皆さんよくこんなに綺麗にまとめていただいているなと。
こういった形でコミュニティの皆さんの間に広がって、「FFXIV」をより楽しんでいただいている文化がとてもありがたいと思っています。
――貴重なお話を、ありがとうございました。
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