アクション上級者にこそオススメ!2つのモードを楽しめる「インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を先行プレイ

プレイレビュー
0コメント 近藤智

スクウェア・エニックスが、2023年9月28日に世界同時発売するPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/PC(Steam、Microsoft Store)向けアクションRPG「インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(Steam版は9月29日に発売)の先行プレイレポートをお届けする。

RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの名を冠する「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は1989年に少年ジャンプで連載開始し、単行本の累計発行部数は4700万部を記録する不朽の名作だ。連載から約30年後の2020年から完全新作アニメとしてスタートし、魔王ハドラーの復活から大魔王バーンとの決戦まで全100話を放映している。

本作は「ダイの大冒険」の主人公であるダイをはじめ、仲間たちを操作しながらテレビアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を追体験する「ストーリーモード」と、挑戦するたびに敵や仕掛けが変化するローグライト的なオリジナルダンジョン「記憶の神殿」を楽しめるアクションRPGだ。それぞれが独立しているのではなく、相互にプレイしながらキャラクターを強化していくことになる。

まず伝えておきたいのは、本作にはアクションの操作が苦手なプレイヤーでも簡単にクリアできる「物語優先モード」が用意されていること。経験値を貯めてレベルアップする「ドラゴンクエスト」シリーズらしい要素もあり、筆者は本作を「誰でも手軽に物語を体感できるようなタイプのゲーム」だろうと思っていた。しかし実際に触れてみるとアクションにかなりの歯ごたえがあり、とくに記憶の神殿はアクション上級者にこそ挑戦してほしいと思わずにはいられない仕組みになっている。想像以上に間口の広いタイトルに仕上がっているので「ダイの大冒険」のファンだけではなく、アクションゲーム好きにもぜひ注目してほしい。

ゲームならではの演出で「ダイの大冒険」の名場面を体感

今回操作できたのは、物語の主人公であり勇者に憧れている少年「ダイ(CV:種﨑敦美)」、勇者アバンの弟子として修業している魔法使いの少年「ポップ(CV:豊永利行)」、勇者アバンから授かった魔弾銃を扱う少女「マァム(CV:小松未可子)」の3人。ダイは近接を主体としつつ呪文も使えるオールラウンダーといった印象で、ポップは呪文による中~遠距離のアタッカー、マァムは魔弾での攻撃と貴重な回復も担うサポート役といったところ。操作しないキャラクターは自動的に戦ってくれて、ボタン1つで仲間を順番に切り替えられる。

操作は武器で攻撃する通常攻撃、ガード、回避、アイテム使用のほか、キャラクターごとに固有の特殊技がある。ダイなら竜闘気(ドラゴニックオーラ)でステータスアップ、ポップなら呪文のリキャスト短縮、マァムなら魔弾の装填といった具合だ。ド派手なカットインと共にゲージを貯めて放つ必殺技もあり、どのタイミングで使うかはよく考えたいところ。特技・呪文は3つまでセットでき、実際に物語上で習得するようにストーリーモードを進めていくと新たな技を覚えていくそうだ。

ストーリーモードでは魔物を倒しながらフィールドを進む場面もあり、アニメとは一味違った雰囲気で冒険の足跡をたどることができる。キャラクターモデルこそアニメらしいタッチを再現しているが、フィールドはかなりリアルに作り込まれているのもポイントだ。戦いに熱中しすぎて進む方向が分からなくなっても、相棒のゴメちゃんを呼び出せばどこへ向かえばいいか教えてくれる。ステージをクリアするとアニメの名場面と合わせて、このゲームのために改めて録り下ろされたボイスもじっくり堪能できる。

さらに、魔王ハドラーが指揮する百獣魔団の元軍団長「クロコダイン(CV:前野智昭)」と、不死騎団の元軍団長「ヒュンケル(CV:梶裕貴)」にも挑むことができた。コミックやアニメでも敵として対峙した際の強敵ぶりは十分に描かれていたが、いざ実際に自分自身がキャラクター越しに向き合うと「こんなに強かったのか?!」と思い知らされる。

クロコダインはその巨体を生かした近距離攻撃が強力で、まともに受けたらひとたまりもない。ダイを操作する際は行動をよく見て、攻撃範囲から素早く退避するかガードで軽減するかの見極めが必要になる。ヒュンケルは大地斬や、かなり広範囲かつ飛び道具的に放つ海波斬が非常に厄介。ダイで挑むとシビアな戦いになるが、ポップやマァムを操作しつつ距離を取りながら攻撃すれば比較的安全にクリアできる。

……というオーソドックスな戦法が通用しなくなるのが、鎧の魔剣をまとったバージョンのヒュンケルだ。設定どおり攻撃呪文がほぼ通らず、ポップの呪文が途端に1桁ダメージになってしまうくらい再現されている。そのためダイを攻撃の起点とするしかないが海波斬で距離を詰めにくく、無暗に近づけば連続攻撃の餌食となる。筆者もギリギリまで奮闘したが、体力ゲージを1/4ほど削ったところで残念ながらゲームオーバーとなってしまった。腕に覚えのあるプレイヤーは、ジャストガードやジャスト回避を積極的に狙ってみてほしい。

こうした強敵にはキャラクターの頭上に六角形のマークがあり、攻撃を当てると削れていってゼロにすると一時的にダウンする。こうしたチャンスを狙いつつ、ここぞというタイミングで必殺技を叩き込むのも手段のひとつとなるだろう。

強敵を倒すため「記憶の神殿」で絆の記憶&特技・呪文を強化

ヒュンケルのような強敵と対峙した際は記憶の神殿でさまざまな素材を入手し、パーティメンバーを強化していこう。本作には武器や防具などが存在せず、代わりに「絆の記憶」と呼ばれるアイテムを装備してHPや攻撃力などのステータスをアップする。強化要素とは関係ないが、絆の記憶には原作コミックの名場面がそのまま刻まれていて、初めて入手した際にはそのシーンを再現した演出をボイス付きで堪能できる。

絆の記憶には☆1のシルバー、☆2のゴールド、☆3のプラチナといったレアリティが存在し、レアリティが高いほどアップするステータスの数値や種類も多い。もちろん低レアリティでも最高レベルまで鍛えればそれなりの効果を発揮してくれるので、素材やゴールドとのバランスを考えながら強化しよう。特技・呪文も同様に特定の素材を消費するとレベルアップでき、威力などが上昇していく。

記憶の神殿はレベル1の状態からスタートし、最大4人(1人の挑戦もOK)で進んでいく。エリア内の敵をすべて倒すと扉が現れ、魔法力や攻撃力など自分がアップさせたいボーナスを選ぼう。ここでアップした能力は、外に出るまで永続的に恩恵を受けられる。また、ときにはレアなアイテムが手に入る宝箱のエリアへ進む扉が出現することも。ちなみに宝箱は2つあり、今回のプレイでは運よく当たったがハズレを引くと敵が現れるようだ。

ランダムで「指定の時間内に敵を倒す」などのミッションも発生し、クリアすると獲得アイテムが増えるのでしっかり狙っていきたい。5フロアごとに先へ進むか、戻るかを選択する「決意の部屋」があり、その手前には強力なボスが待ち受ける。今回は何度かクロコダインと再戦したがストーリーモードよりも技のバリエーションが増え、格段に強くなっていた。ストーリーモードを進めていくとより深層に潜れるようになり、さらに奥へ進み、次に始めるときにはアイテムの消費で一度訪れた階層のはじまりの部屋へ転移することもできる。ただし、いきなり高レベルのエリアに挑むことになるので慎重に利用しよう。

そして本作ではストーリーモード/記憶の神殿いずれも、戦闘中に倒れてしまった仲間を復活させることができない。とくに記憶の神殿ではリタイアすると道中で手に入れたアイテムはすべて失ってしまうので、1人でも倒れてしまったらできるだけ安全に帰還することを意識しよう。やや厳しく感じるかもしれないが、絆の記憶を集めるとステータスにボーナスが得られる「絆の共鳴」といった要素もあるので、コツコツと回数を重ねればクリアしやすくなっていくはずだ。

繰り返しになるが、本作はアニメや原作コミックの「ダイの大冒険」のストーリーを追体験したいカジュアルなプレイヤーだけではなく、アクションゲームをとことん遊びたいプレイヤーにとっても十分に満足できる内容になっている。そしてわずかな時間のプレイだったが、本作にはアニメや原作コミックとは異なる迫力や体験が待ち受けているのがはっきりと感じられた。このクオリティで本作のクライマックスとなる鬼岩城の戦いがどのように再現されるのか、ゲームならではのシチュエーションへ非常に期待が高まる。

さまざまな衣装や特別な絆の記憶が手に入る早期予約特典、プレイステーション版予約特典、デジタルデラックス版のほか、スクウェア・エニックス e-STOREとAmazon.co.jpではスリーブケース付きのパッケージ版(通常版)も予約を受け付けている。コミックスの表紙のような迫力あるデザインに仕上がっているので、確実に手に入れたいファンは早めに予約しておこう。

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※画面・映像はすべて開発中のものです。

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