エイベックス・ピクチャーズは、2023年8月12日にJ:COMホール八王子で朗読劇「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介と朗読の会-」を開催した。ここでは昼の部をレポートする。
本公演はカプコンの法廷バトルゲーム「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」のシナリオをもとに、前半では再構成した物語を展開。特別ゲストをはじめ、キャストがさまざまなキャラクターを演じたのも見どころだ。後半ではシリーズの生みの親である巧舟氏が書き下ろした新エピソードも合わせて上演し、併せてトークコーナーや出演者サイン入りグッズのプレゼント抽選会も行われた。
なお、本公演はRakuten TVでアーカイブ配信が行われている(https://live.tv.rakuten.co.jp/content/455659/)。配信チケット価格は昼/夜公演いずれも1公演3,800円(税込み)で、視聴期限は8月20日(日)23時59分(購入は8月20日(日)18時)までとなる。とくに本稿で詳細を伏せている新エピソードは、結末を知ってから見返すとあらゆる要素が伏線だったことに気づけるので、ぜひ2度、3度と視聴してほしい。
出演者
●大逆転裁判キャスト
下野紘さん(成歩堂龍ノ介役)
花澤香菜さん(御琴羽寿沙都役)
川田紳司さん(シャーロック・ホームズ役)
久野美咲さん(アイリス・ワトソン役)
●特別ゲスト
近藤孝行さん
竹本英史さん
夏目漱石やナレーションを特別ゲストが熱演!「大逆転裁判」の物語を振り返り
まずは「大逆転裁判2」から「吾輩と霧の夜の回想」を朗読劇で追体験。「大逆転裁判」で起きた「吾輩と霧の夜の冒險」の事件が無事に解決し、無罪となったはずの夏目漱石がまたしても事件に巻き込まれてしまう……といった物語だ。
ここでは近藤さんがナレーションを務め、まずは龍ノ介、アイリス、ホームズの日常的なやりとりからスタート。ホームズの何ともいえない着眼点の推理が披露された後は、日本から届いた寿沙都からの手紙が話題に。寿沙都が弁護士として法廷に立った「弁護少女の覚醒と冒險」で証人となった漱石から、寿沙都が日本に帰国した原因が“下宿の幽霊事件”にあるのではと聞かされたというのだ。寿沙都の帰国について何かを隠している様子のホームズはさりげなく姿を消し、龍ノ介とアイリスは、かつて起きた事件の記録を振り返っていく。
この事件が起きたのは、真冬のロンドン。女性が背中からナイフで刺され、彼女の後ろを歩いていた漱石が犯人として逮捕されてしまった。漱石の無実が証明されたのち、龍ノ介たちは意識が戻った被害者――ビリジアン・グリーン(演:久野美咲)を訪ねることとなる。後ろ向きなグリーンとの会話に苦労しつつ気になる話題を拾ったところで、スコットランドヤードの警察官(演:近藤孝行)から漱石のメッセージが届けられる。その内容は殺人事件が起きたとこと、それも漱石の下宿先が現場だという、嫌な予感しかしないものだった。
龍之介たちは事件現場へ急行し、そこで挙動不審な漱石(演:竹本英史)から話を聞くことに。“アノシャーロック・ホームズ”への怒りを爆発させつつ、いつもの四字熟語モーションを駆使しながら事件の状況を説明していく漱石。ここでホームズの超推理により「被害者の死因」「自殺か他殺か」が導き出されるが、やはり色々とおかしな部分があるため龍之介と寿沙都が「共同推理」で少しずつツッコミを入れていく。実際のゲーム画面やサウンド、おかしな点を見つけるために欠かせない漱石の「?」といったリアクションなど、さまざまな要素がしっかり再現されていた。
ホームズの“アレ”を奪った犯人は?オリジナルエピソード「《朗読の会》の怪」
後半は、巧氏が書き下ろしたオリジナルエピソード「《朗読の会》の怪」へ。「朗読の会」に参加するため、龍之介たちに日本へ招待されたホームズとアイリス。やや日本のイメージを誤解していたホームズへ亜双義一真にチョンマゲを切り捨てられた亜内検事のエピソードも披露しつつ、一同は和やかな時間を楽しんでいた。しかし、ホームズが「あるもの」を奪われたと犯人を告発したため、その空気は一変。通りすがりの裁判長(演:近藤孝行)や漱石も加わり、特別裁判が開廷してしまう。龍ノ介と寿沙都は、なし崩しで犯人の弁護を担当することになるが……。事件の鍵を握る女学生(演:久野美咲)も登場し、全力で四字熟語モーションを繰り広げる漱石や裁判長のアドリブでファンから大きな笑いが巻き起こる一幕も。もちろん最後は、出演者とファン全員での「異議あり!」で締めくくられた。
出演者全員参加のトークコーナーでは、まず前半パートを振り返っていく。本編ではボイスのない部分を朗読劇で演じることになったが、下野さんはゲーム画面を交えながらファンの前で「異議あり!」「くらえ!」を言えたのが気持ちよかったとコメント。ゲームの収録は個人で行ったため、花澤さんはキャストが揃うとこんなに賑やかだったのかと改めて感じられたそうだ。
川田さんはキャラクターとして一緒に会話をするのが楽しいことや、ファンの熱量を直接感じられたと話す。久野さんは開演前の影ナレでセリフを噛んでしまったことへ、練習ではうまくいっていたのに……と反省。女学生のシーンを思い返す際は笑いが止まらなくなっていたが、リハーサルでも竹本さんの熱演に笑いすぎたため声がガサガサに枯れてしまったそうだ。また、もともとは台本通りに進めていこうかと思っていた下野さんだったが、近藤さんの裁判長がとても自由だったのでそれにつられたと暴露。リハーサルでの出来事が次々と明かされる中、下野さんがうっかりしてしまった“数字6桁事件”でも盛り上がる。最後はちょっとしたファンサービスも交えつつ、全員で本公演への「異議なし!」コールで終了した。
「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介と朗読の会-」
公式サイト:https://daigyakuten-reading.com
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