Rockfish Gamesより2023年8月15日に発売された、PS5/Xbox Series X|S版「EVERSPACE 2」のプレイレビューをお届けする。
本作は、SF映画さながらのテクノロジーが発展した世界で、広大な宇宙空間を戦闘機1つで渡り歩いていくフライトシューティングゲームだ。
飛行機の操縦のみというシンプルな操作ながら、できることや要素が非常に多く、実際にプレイしていて飽きがこない。今回、序盤の内容から、遊んでみて興味深かったポイントをいくつか紹介していく。
SF映画の中で“生きている”ような没入感!世界観を支える演出が秀逸
本作をプレイしてみて、最初に感じるのは“世界観の良さ”だ。ありきたりな言葉に感じるかもしれないが、本作は“何となく”雰囲気が良い雰囲気ゲーというわけではない。「スターウォーズ」シリーズや「スタートレック」シリーズといった、宇宙を題材にした昔ながらのSF作品に近い演出へのこだわりを感じる。
メカニックデザインからビームの発射SEといった部分はもちろん、ムービーのカメラワークやブーストの軌跡といった細かなところまで、SFというジャンルへのリスペクトを感じる。実際に見てもらった方が早いと思うので、下の画像を見ていただきたい。
こちらはムービーシーンの一部なのだが、惑星をメインにした引き気味のカメラワークや船同士が対峙する構図など、SF映画好きが思わずニヤリとしてしまう演出がたまらない。こういった細かな部分が、プレイヤーを常にワクワクさせてくれる。また、光の加減など宇宙空間の演出が素晴らしいので、フォトモードでカッコいい写真が簡単に撮れる。下の画像は、実際に筆者がフォトモードで撮影した画像だ。
また、本作はプレイヤーが操縦する飛行機へのこだわりも凄まじい。カラーリングはもちろん変更可能で、通常の塗装にするかメタリック塗装にするかが選択可能だ。メタリック塗装した機体で恒星から離れたエリアを飛んでいると、片面だけが照らされて非常にカッコいい。
そのほか、コックピットの窓ガラスの色を調整できたり、メインのブースターと姿勢制御用のブースターの色を個別に設定できたりと、細かなところまで自分だけの機体にできる工夫がちりばめられている。
SF映画へのリスペクトとでもいうべきこだわりを本作からは感じることができ、ド派手というわけではないが、ツボを押さえた演出が非常に心地よい。ストーリーについても、死にかけた主人公の相棒を助けるというところから始まり、導線がしっかりしているので続きが気になる仕組みになっている。
戦闘は宇宙空間ならではの平行移動がキーアクションに
続いて、本作の戦闘について話していく。「EVERSPACE 2」の戦闘ジャンルはフライトシューティングに近く、敵を正面に捉えて攻撃していくものとなっている。
一般的なフライトシューティングと異なる点として、舞台が宇宙空間なので平行移動や停止、バック走などのアクションが可能となっている。フライトシューティングでは背後を取ることが重要となるが、平行移動などのアクションがあることで、敵の背後へのアプローチが非常に多彩。空間認識能力の限界を試されているような感じがして、なかなかやりごたえがある。追われているときに機首ごと振り返る、なんていう芸当も可能だ。
実質的なプレイアブルキャラクターといえる本作の船には、スピードタイプや装甲重視タイプなどのジャンルがあり、船ごとの固有アビリティもあるので選択肢の幅が非常に多い。船によって搭載できる貨物量、武器の量も変わってくるので、こういうプレイがしたい、という着想にあわせて愛機を選ぶとよいだろう。船のアビリティの中には、敵の残骸からドローンを生成して従わせるなど、ユニークなものも見受けられた。
船が搭載できる武器についてはとにかく種類が豊富で、自分の個性にあったビルド作りができるのも特徴。ビームひとつとっても、オーソドックスなビーム砲タイプ、照射するタイプ、即着弾するタイプと種類がある。
武器やシールドなどは敵を倒したときにランダムで出現する、いわゆるハック&スラッシュ形式でドロップし、レアリティの高い装備には固有のパッシブスキルなどが付いていた。誘導するか、弾速が早いかなど、攻撃力だけでは測れない部分もあるので、お気に入りの武器が見つかると途端に楽しくなってくる。
また、今話題にあげた武器の攻撃力には装甲に効く物理ダメージ、シールドに効くエネルギーダメージの2種類があり、敵のタイプによって武器を使い分けていくのが重要だ。
ハック&スラッシュのシステムなので、自然発生するアウトローなどの雑魚敵と戦う時も何がドロップするかとワクワクする。お気に入りの上位武器種がドロップした時の喜びは、世界共通だろう。船を数種類コレクトして、コンセプトごとに分けて運用するのも楽しそうである。
物語を進めると武器をクラフトできるようになるので、素材集めという意味でも雑魚敵と戦うのは重要となってくる。武器や機体のパーツは、設計図を拾うか該当のパーツを一定数解体することでクラフトを解禁でき、レアリティの高い武器を作るにはレアリティの高い武器を解体して素材を集めなくてはならない。いらなくなった武器にも使い道があるのはハック&スラッシュでは重要なポイントだと思うので、その点がしっかり押さえられているのは嬉しいポイントだと感じた。
プレイヤーができることを紹介!貿易でお金持ちになったり宇宙の荒くれものになったり
最後に、プレイヤーが実行できる膨大な要素の中から、面白かった要素を紹介していく。見出しを見ながら気になるものをチェックしてみてほしい。
貿易でお金持ちに!?惑星系ごとに違うレート差を使った商人プレイが可能
本作のアイテムの1つに、交易品というのがある。これは戦闘にも改造にも使えない売買専用のアイテムなのだが、惑星系ごとに需要が決まっている。需要の低い惑星系で大量に仕入れて、需要の高い惑星で売りさばくという商人プレイができる。船を新規で買う時には莫大な資金が必要となるので、商人プレイも割と重要だったりする。
海賊行為でお金稼ぎも!指名手配にはご用心
素直にお店から交易品を入手しなくても、中立モブの輸送船を襲う海賊プレイも可能だ。積荷から資源を大量にゲットできるし、時にはレアリティの高い武器だって手に入ることがある。ただし、保護勢力という非武装地帯で輸送船を襲うと指名手配犯になってしまう。四方八方から戦闘機が押し寄せてくるので、一定時間センサーに入らないか、自分で懸賞金を支払うことで指名手配を解除しなければならない。だが、逆に言うと戦闘機が大量に沸くので、武器のドロップ狙いであえて指名手配犯になるのもアリ。
サブミッションや突発ミッションで冒険感も
惑星間(エリア間)の移動をするときはジャンプドライブという超高速飛行を使うのだが、この間はオートパイロットが使用できる。この時、飛行中に謎のシグナルを受信することがあり、シグナルの地点に行くとランダムでミッションが発生する。ミッションクリア時には何かしらの報酬が期待できるので、シグナルを受信したら積極的に行ってみるといいだろう。救難信号を受信することもあり、助けることで交易物資や武器をもらえる。オートパイロット中に進路を変えるこのムーブも映画に登場する船長感があって、筆者は地味にワクワクするポイントだと感じた。
最後に、「EVERSPACE 2」のプレイ体験をまとめて締めとさせていただく。本作は非常にプレイヤーを飽きさせない工夫が多く、物語を進めるごとにどんどんできることが増えていく。宇宙空間の演出が素晴らしいので、ただドライブ(?)しているだけでもなぜか不思議と面白いと感じることだろう。とにかく、SF映画が好き、という人は確実に買って損はしないタイトルなので、気になった人はぜひ手に取ってみてほしい。
The Everspace and ROCKFISH Games logo are registered trademarks of ROCKFISH Games GmbH (C) 2015 – 2021. EVERSPACE TM 2 uses the Unreal(R) Engine. Unreal(R) is a trademark or registered trademark of Epic Games, Inc. in the United States of America and elsewhere.
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