スクウェア・エニックスが本日9月23日15時15分より実施した「『サガ』シリーズ TGS2023 スペシャルステージ」のレポートをお届けする。
本ステージには、MCのノブオさん(ペンギンズ・お笑い芸人)に加え、「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏、「サガ」シリーズ プロデューサーの市川雅統氏、「インペリアル サガ エクリプス」プロデューサーの奥州一馬氏、そして作曲家の伊藤賢治氏が出演。シリーズ完全新作「サガ エメラルド ビヨンド」を中心に、「サガ」シリーズの最新情報や伊藤氏によるライブが届けられた。
「サガ エメラルド ビヨンド」紹介コーナー
まずは、先日発表となったシリーズ完全新作「サガ エメラルド ビヨンド」の紹介。本作は「サガ」シリーズの粋を結集した新作となり、おなじみの“ひらめき”や“連携”といった要素も登場。シリーズ経験者はもちろん、本作からプレイしても楽しめる作品となっている。
本作には、おなじみのフリーシナリオが可視化された“エメラルドヴィジョン”が搭載。主人公たちだけに見える緑色の波動をプレイヤー自身が選び、辿ることで、「連接領域」と呼ばれる異空間から繋がるさまざまな世界に行くことができる。線を辿っていけば必ず先へ進めるため、何をしたらいいかわからない、ということが無いのが嬉しいポイントだ。
本作には17の世界が用意されており、古風な街並みが広がる世界や魔女たちが統べる世界など特徴はさまざま。死せる戦士が行き着く世界で、死んだ戦士となって戦う世界など、個性的なものも登場する。また、世界によっては見たことのあるキャラクターも登場するかもしれないとのこと。
続いて、本作に登場する主人公たちの紹介に。御堂綱紀は、“ミヤコ市”と呼ばれる世界で代々町の結界を守る名家・御堂家の出身で、“クグツ”という人形を操る力を持っている。
関西弁の主人公をいつかやってみたいと思って御堂を登場させた、と河津氏。ミヤコ市に関しては、京都のような和風の世界観を意識して作り上げたという。
伊藤氏は、御堂の音楽に関して、呪術を思わせる妖しげな雰囲気や、わびさびを意識したとのこと。曲調が途中で変化するなど、一掴みでは捉えきれない楽曲になっているという。
なお、クグツはキャラクターとして独立しており、バトルなどで操作も可能。人間ではないので“ひらめかない”が、その代わり、別のユニークな形で技を覚えるという。
アメイヤ・アシュリンは、一人前の魔女になるため、小学6年生の“泉ゆめは”として人間の世界で過ごしていたは、何者かに魔法の力を奪われてしまった見習い魔女だ。
河津氏は、過去作にも魔女は登場したが、妙齢な女性だったので、今回は魔法少女を登場させることにした、とコメント。
伊藤氏は、アメイヤの楽曲を作るにあたって「魔法使いサリー」など、自分の世代のキャラクターの劇伴を取り寄せたという。
ちなみに隣にいるネコは使い魔で、パーティにも入るとのこと。
シウグナスは、“ヨミ”と呼ばれる世界の闇の王として君臨していたが、何者かの裏切りによって別世界“ブライトホーム”に飛ばされてしまった吸血鬼。
河津氏によると、シウグナスの登場は初期の頃から決まっており、吸血鬼らしく血を吸って強くなるキャラクターになるとのこと。
伊藤氏はシウグナスの楽曲について、「ロマンシング サ・ガ3」のレオニードを意識しつつ、似て非なるものを作ったところボツになってしまい、最終的に闇の王の威厳を表すような楽曲に仕上がったとコメントした。
ディーヴァ ナンバー5は、歌と踊りが得意な歌姫で、メカの主人公。禁じられた歌を歌ってしまったことで、メモリも歌声も剥奪され、人型のボディも失ってしまう。
人型ボディを失ったディーヴァ ナンバー5は、冒険やバトルではメカの姿で登場。伊藤氏によると、楽曲はメインは歌姫を意識したメロディーで、アレンジはメカっぽく仕上げたという。
ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリンは、他のキャラクターとは異なる二人組の主人公だ。
河津氏は、「サガ スカーレット グレイス」の二人組のようなキャラクターで、今度は女性2人組にしたかったので登場させたとコメント。二人はとある事件で出会い、そこから物語が展開していくという。
2人の楽曲は、典型的な刑事ドラマのカーチェイス的楽曲となっている、と伊藤氏。また、二人組ならではの連携要素もあるとのこと。
市川氏は主人公たちについて、主人公によって育て方やバトルの戦略などが異なり、選んだ主人公によってゲームの印象も変わる、と本作の魅力を改めて語った。
PVで使用されたメインテーマに関しては、いくつかボツをもらった、と伊藤氏。しかし、河津氏の「ロマンシング サガ」のOP曲に並ぶかそれを超えて欲しいとの要望が原動力となり、壮大な楽曲が出来上がったという。
続いては、本作の大きな特徴の一つである、“シリーズで最も変化する物語”についての話題に。
市川氏は、選択肢が多いだけで、1つずつ分岐をつぶしていくようなゲームではないとコメント。クリア後に新たにプレイを始めると世界が変化し、異なる物語が展開したりと、周回を意識したつくりになっているとのこと。
プレイヤーに全く同じことは二度させないことを目標に作った、と河津氏。キャクターラやプレイスタイルごとに物語のボリュームも異なるという。
最後に、こちらもシリーズの醍醐味であるバトルシステムの紹介。河津氏は、「サガ スカーレット グレイス」に似ているように思うかもしれないが、実際は全然違う、とコメントした。
バトルでは、行動順を示すマスがキーとなり、味方のマスを繋げ、相手のマスが繋がらないように動くのが基本。行動順が繋がるかどうかはタイムラインで表示されているので、例えば味方の間に挟まった敵を倒して行動順を繋げ、自ら連携を狙うなど、「サガ スカーレット グレイス」よりも遊びやすくなっているとのこと。
もちろん、歯応えのある敵も登場。強敵を倒した達成感を味わえるように調整しているという。
「サガ エメラルド ビヨンド」は、PS5/PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android向けに2024年発売予定。今後の情報にも期待しよう。
「ロマンシング サガ リ・ユニバース」最新情報
「ロマンシング サガ リ・ユニバース」では、9月20日より「神秘の探索 Romancing 佐賀 第1弾」が実施されている。
3,000ジュエルなどがもらえるログインボーナスに加え、新スタイル登場の「神秘の探索Romancing佐賀 Romancing祭 ビューネイ編」、架空の佐賀県を舞台にしたイベント「大冒険!神秘のRomancing佐賀アイランド」が実施。さらに、同イベントと連動したデジタル無料くじ「ロマ佐賀RSくじ」も行われている。
さらに、10月6日10時より行われる佐賀県の定例記者会見にて、2023年の佐賀県コラボの詳細や新エリアも発表されるので、ぜひチェックしよう。
また、「サガ エメラルド ビヨンド」の発売を記念して、ジュエル3000個が来週配布となることも市川氏より発表された。詳細は続報を待とう。
「インペリアル サガ エクリプス」最新情報
「インペリアル サガ エクリプス」では、新キャラクター「クーン」と「ジュディ」が登場するイベント「魔女っ子チーム結成!?樹海に消えた運び屋を救助せよ!」が実施中。また、倉持諭氏デザインによる新たなキャラクターのデザインも公開となった。
また、最大630回のガチャが無料となるTGS記念の無料ガチャ2種が実施。★5キャラ選択プレゼントチケットなどのアイテムがもらえるスペシャルカムバックログインボーナスも行われている。
そして、9月28日からは新作発表記念ログインボーナスが実施。★5キャラ選択プレゼントチケットが計4枚、クラウン(無償)が計3000個もらえるので、こちらも忘れずにチェックしよう。
お知らせ
お知らせのコーナーでは、まもなく開催となる「ロマンシング サガ オーケストラ祭 2023」の演奏予定曲の一部や、2024年に上演される舞台「SaGa THE STAGE~再生の絆~」の告知が。「SaGa THE STAGE~再生の絆~」では新曲も用意されるとのこと。
最後に、「サガ」シリーズ35年周年記念が12月15日より実施されることが明らかになった。「サガ エメラルド ビヨンド」をはじめ、さまざまな企画が行われるので、こちらも注目だ。
ステージではそのほか、「サガ エメラルド ビヨンド」を含むシリーズ楽曲のライブも実施。配信アーカイブも公開されているので、さらなる詳細は以下を確認して欲しい。
配信アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=rH7tzhUt6Hk