「ひなビタ♪」の新作VRアニメが発表!ノーコードでVRアニメを制作できる「Hatch-Pot VR」の展開から広がる可能性とは?

発表会・イベント取材
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「KONAMI ACCELERATOR 2023」のデモデイ(成果発表会)が9月28日に行われ、D’Artsが「ひなビタ♪」の新作VRアニメを制作することが発表となった。

コナミデジタルエンタテインメントではスタートアップを支援する取組みとして、アクセラレータープログラム「KONAMI ACCELERATOR 2023」を実施している。エンタテインメント領域でスタートアップとともに新たな価値を創造すべく「Road to a New Experience.」のテーマのもと対象となる企業の募集を行い、審査を経てスタートアップ6社が採択となった。

そのうちの1社であるD'Artsは、ノーコードでVRアニメを制作できる、VRアニメのプラットフォーム「Hatch-Pot VR(ハッチポットVR)」を運営。同プラットフォームを活用するかたちで、「ひなビタ♪」の新作VRアニメを制作することが明らかになった。

デモデイではD'ArtsのCEO 高野永華氏が「Hatch-Pot VR」の概要を説明。同社ではVRアニメを“キャラクターがストーリーに沿って、360度の空間を動き回るマルチシナリオ作品”として定義しているそうで、その形式の作品をノーコードで制作できるのが「Hatch-Pot VR」ということになる。

高野永華氏

いわゆる脚本のようにキャラクターのセリフや動き、感情などを指定しながら演出をつけていくことで、専門知識が無くてもVRアニメを制作可能。制作した作品はプラットフォーム上で楽しめるほか、スマートフォン環境やホログラムを含むマルチデバイスでの再生にも対応しているという。

同プラットフォームを展開するにあたって、今回のアクセラレータープログラムではモーションキャプチャーの向上をはじめ、ビルダーの使い勝手を良くするための評価テスト、UI/UXチームからのノウハウの提供を得たことを紹介。なぜVRアニメに取り組むのか、という点については現在のVR市場においてアクションゲームなどのコア向けの作品が多い中で、日本の強みであるアニメ好き、漫画好きなユーザーに向けたストーリーものがまだまだ少ないことに言及。その一方で成長率が高い市場であることから、現時点からVRアニメのノウハウを蓄積していく狙いがあるという。

同社では3Dモデル制作、英語翻訳といったグローバル配信に必要な工程をワンストップで進めることができるほか、一つのIPからたくさんのクリエイターが参加する二次創作の土壌、いわゆるUGC(User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)のためのエコシステムを用意している点も特徴となる。

さらに、今後は聖地巡礼サービスも行う予定であることを明らかに。聖地巡礼の観光地との連携により、同プラットフォームを活用したソリューションを提供するほか、遠方にいるファンに向けた体験の機会や、現地に訪れたファンにホログラムを使ったキャラクターによる観光案内などを行えるようにしたいと、その展望を語る。その一環として今回発表となったのが、「ひなビタ♪」を題材としたVRアニメの制作というわけだ。

「ひなビタ♪」といえば、架空の都市である倉野川市を舞台に、音楽の力でまちに活気を取り戻そうと活動する5人の女の子たちによるガールズバンド「日向美(ひなたび)ビタ―スイーツ♪」が登場するストーリーが展開する、キャラクターバンドコンテンツとなっている。そして、鳥取県倉吉市と歴史的背景や景観など共通点が多いことから、2016年に姉妹都市提携を結び、以降は現地での催しをはじめ、さまざまな取り組みを行ってきた。

今回は制作の発表に留まったものの、まさに今回のアクセラレータープログラムならではのIPの活用ということで注目の本施策。発表会の場ではVR上で体験できるデモが用意されており、筆者も実際に拝見させてもらった。本デモは開発中のものであり、かつここからは筆者の私感となるので、予めご了承いただきたい。

正直なところ、体験するまではもう少しチープな感じを想像していたのだが、モニター越しに見るキャラクターたちのモデルはかなりよくできており、デザインの特徴もしっかりと汲んだものとなっていた(キャラクターの3Dモデルはコナミデジタルエンタテインメント制作)。スクリーンショットだけだとイメージしづらい部分もあるとは思うのだが、VRデバイス上で見ると実在感が如実に感じられるようになっていた。

また、キャラクターたちがいる場所は市役所内だと思われるのだが、外には街並みが広がっており、VRアニメの完成版ではおそらく倉野川市のさまざまな風景を楽しめることは想像に難くない。

現時点でこそ「Hatch-Pot VR」の知名度は低いと言わざるを得ないものの、一連の紹介と今回の体験を通じ、UGCとしてのハードルの低さと、そこから生み出されるコンテンツのポテンシャルを感じることができた。一人のファンとして「ひなビタ♪」から生まれる新たなアプローチとともに、制作されたモデルを活かした二次創作、なんて未来も楽しみにしておきたい。

「ひなビタ♪」公式ポータルサイト
https://www.konami.com/games/hinabita/
「KONAMI ACCELERATOR 2023」ホームページ
https://01booster.com/program/konami/
「ハッチポットVR」
https://hatchpotvr.com/

※画面は開発中のものです。

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