“頭”と協力して謎を解け!空気を利用したギミックが満載のユニークなパズルアクションゲーム「Airhead」をレビュー

プレイレビュー
0コメント 夏無内好

2024年2月12日より配信されている、PS5/Xbox Series X|S/PC版パズルアクションゲーム「Airhead」(PS4/Nintendo Switch/Xbox One版は後日発売予定)のレビューをお届けしよう。

Airhead公式サイト
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“頭”の片割れを取り戻すため“頭”と“体”は冒険に出る

本作の物語は、頭のない“体”が洞窟に落ちてくるところから始まる。体が先へ進んでいくと、岩に押し潰されている“頭”と出会うのだが、体が岩をどけようとした際、頭が真っ二つに。直後、レールを走るクレーンのような機械が現れたかと思うと、その頭の断片を奪われてしまう。体は残った頭を上に乗せ、ふたりで頭の片割れを探すための冒険に出る。というのが大まかなあらすじだ。

“頭”と協力して謎を解け!空気を利用したギミックが満載のユニークなパズルアクションゲーム「Airhead」をレビューの画像
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物語や世界観の詳細はかなり伏せられているのか、体や頭といったキャラクターも、ふたりがいる場所の情報もほぼ出てこない。出てくるにしても、体や頭を使ってできるアクションの紹介といったチュートリアル的なものがほとんどだ。

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一方でゲーム内のテキストは充実しており、体と頭の特徴、フィールドに登場する敵の生態などはいつでも確認できる。体や頭といった不思議な生物に加えて、フィールドの各所にはレールや電源ケーブルといった人工物も散見され、断片的な情報をつなぎ合わせて考察するのが好きな人なら、それだけでも本作を気に入るだろう。

ボンベを使って息継ぎしながら、各地にある謎を解いていく

本作の特徴は、体と頭を使った謎解きだ。ゲームの序盤に探索する洞窟をはじめ、トロッコなどの機械が確認できる高い塔など、プレイヤーが向かうフィールドにはさまざまな謎が待ち受けている。体と頭、それぞれを活用した謎だけでなく、お互いを組み合わせて対応するものも存在する。

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体を使う謎解きでは、障害物を押したり引っ張ったりして通り道を作るのがメイン。読む限りでは簡単だが、体が頭を持っているときは両手が使えないため、物を動かす際は必ず頭を置く必要がある。

詳しいことは後で書くが、本作では体と頭は必ずセットで動く必要があるので、体だけが先に進めても意味がない。謎解きの種類によっては、頭のためにスペースを多めに確保したり、障害物の反対側に頭を置いて、障害物もろとも押したりといった対応も求められる。

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頭を使う謎解きの場合は、おもに空気がカギになる。頭を持っている状態でフィールドの各地に置かれたボンベに近づくと、充填されている空気を頭の中に蓄えることができる。空気には通常の白いタイプを含め、白と比べて軽いピンク、ほかの2種よりも重い黄色などが存在する。

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軽い空気を吸うと頭は宙に浮いていくため、掴めば一時的に気球のように使える。通常のジャンプでは到底行けないような高所でも、この状態ならば余裕で届く。重い空気を吸った場合は重くなり、動きが鈍くなるが落下時の衝撃で下の床を壊したり、普通なら飛ばされてしまうような向かい風に対して進めるようになる。

一度含んだ空気は、体が頭を運んでいる間や、床に置いている時間に応じて徐々に漏れ、それに伴い頭も萎んでいく。軽い空気を吸い込んだ頭が気球として機能するのは一時的で、ある程度まで空気が抜けると少しずつ落下していく。重い空気のほうも同様で、頭が萎めば徐々に重量も軽くなっていくわけだ。

なかには空気を含んだ量によって変わる頭の挙動を利用した謎解きもあり、タイトルにもある“Air”の特性を理解し、謎としてゲームに落とし込んでいる開発陣の技量の高さを感じた。

一定の範囲に入った人や物を運ぶ生物。プレイヤーを邪魔する敵のように思えるが、わざと運ばれることで、別の場所に移動することも可能だ
一定の範囲に入った人や物を運ぶ生物。プレイヤーを邪魔する敵のように思えるが、わざと運ばれることで、別の場所に移動することも可能だ

体や頭を使った謎解きにより刺激を与えてくれるのがボンベだ。ボンベはフィールドの各地にあり、充填されている空気の種類によって、それを含んだ頭の挙動が変わるわけだが、このボンベが頭の生命線にもなっている。

光から逃げる生物。その習性をうまく使えば、一時的に彼らを橋として利用できる
光から逃げる生物。その習性をうまく使えば、一時的に彼らを橋として利用できる

すでに書いたように、移動やジャンプといった各種動作を行うと、それに応じて頭の空気は減っていく。そして頭の空気が欠乏すると、その場でゲームオーバーになってしまう。空気をゼロにしないためにも、プレイヤーはフィールドにあるボンベで定期的に空気を頭に充填しなくてはならない。謎解きをしている間も刻一刻と頭の空気は減り続けているため、ボンベがない場所では悠長に構えている暇がない。

目の前の謎に対して頭を捻らせる一方で、頭の空気の残りにも気を配る必要がある。せっかく謎が解けても、直後に空気が切れてゲームオーバーになる、といったことも多いのだが、ボンベはチェックポイントも兼ねているうえ数も多く、気兼ねなくリトライできるためストレスはほとんどない。むしろ緊張感が常にあるおかげで、謎解きはもちろんフィールドの探索も刺激的で楽しかった。

フィールドの探索を進めていくと、謎の装置を頭にセットすることで、2段ジャンプをはじめとする新たな能力も獲得できる
フィールドの探索を進めていくと、謎の装置を頭にセットすることで、2段ジャンプをはじめとする新たな能力も獲得できる

ヒント機能やその場でリトライできる機能もあって遊びやすく

本作は、移動をはじめとするアクションくらいしかちゃんとした説明がない。つまり謎を解くにも手探りなのだが、どうしても解けない人向けにヒント機能が備わっている。直接的な解答は出てこないものの、謎を解く手がかりをいくつか教えてくれるので、攻略に詰まった際の保険になる。

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空気が抜け切るとゲームオーバーになるわけだが、その前にこちらでチェックポイントまで巻き戻ることもできる。とくに体と頭を分離させるタイプの謎解きでは、一度間違えると頭を回収しに戻る前に空気が尽きてしまうケースも多いため、ゲームオーバーを待つ前にリトライしてしまうのが手っ取り早い。

ヒントもリトライも、使った回数に応じてペナルティを受けるといった措置もないので、とくにこだわりがなければどんどん使っていいだろう。

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「Airhead」では、物を動かせる体と、空気を内に含める頭という別々の要素に加えて、重さの異なる空気などを利用した独特の謎解きが楽しめる。パっと見てすぐ解けるものから、頭を捻らないとわからないタイプまで、さまざまな難易度のパズルが登場するが、ヒントやリトライ機能のおかげで挑戦しやすい点もうれしい。パズル系が好きな人はもちろん、初心者にもオススメできる一作だ。

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