ビックリマン・ワンダーコレクション」を先行レビュー。かつて大ブームを巻き起こしたおまけシール「ビックリマン」の世界観を題材にしたスマートフォン向けRPG。その魅力をシールファンの視点から紹介する。

目次
  1. 原作物語に基づくゲームオリジナルのストーリー展開
  2. ビックリマンの魅力を詰め込んだオートバトル系RPG
  3. コレクションの日々再び!裏まで見返せる図鑑機能
  4. リリースが待ち遠しい!世界観とファンの気持ちを大切に作ったことが分かる一作

「ビックリマン・ワンダーコレクション」は、マーベラスからリリース予定のスマートフォン向けRPG。タイトルが示す通り、本作の世界観はチョコレート菓子のおまけシールとして展開されている「ビックリマン」シリーズ。「ビックリマン」は著者の小学生時代に一大ブームを巻き起こしたので、筆者と近い年代の人であれば思わず懐かしく感じてしまうのではないだろうか。

ただ、「ビックリマン」シールは決してシリーズが終わってしまったわけではない。「ビックリマン」世界のストーリーは現在進行形で展開されている。そして筆者もまた、現在進行形で「ビックリマン」シールを収集するファンの一人だ。

今回、そんな筆者のもとになんとリリース前の「ビックリマン・ワンダーコレクション」をレビューできるという幸運な機会が訪れた。なので「ビックリマン」ファンの視点から、同作の魅力を一足早くお届けしようと思う。

原作とファンの気持ちを大切に作ったと分かる一作!「ビックリマン・ワンダーコレクション」先行レビューの画像

原作物語に基づくゲームオリジナルのストーリー展開

本作の世界観は、「ビックリマン」シールのストーリーをベースにしたゲームだけのオリジナルストーリー。シールに詳しくない人は、「えっ?シールにストーリーがあるの?」と思うかもしれないが、「ビックリマン」シールは裏側にストーリーが書かれていた。ひとつひとつのシールには物語の断片しか書かれておらず、集めることでひとつの大きな物語が浮かび上がるという構成になっていたのだ。

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一方、当時の「ビックリマン」を知る人は、「ゲームオリジナルじゃあ、本来の世界観を味わえないのでは?」と不安を覚えるかもしれない。だが安心して欲しい。本作のストーリーはビックリマンの世界観を尊重した展開でファンでも楽しめる。原作の雰囲気を守りつつ、オリジナルなストーリーが展開していくという格好なのだ。

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シール「ビックリマン」の世界には天使やお守りの住む「天聖界」と悪魔の住む「天魔界」が存在。「天聖界」と「天魔界」はともに「次界」を新たな居住地として争っている。そしてゲームスタート時点での時間軸は、聖フェニックスと若神子7人が「次界」を求めて旅立つところ。つまり、「ビックリマン」のストーリーが本格的に動き出すポイントからストーリーを楽しめるようになっている。

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ゲームではこうした構図の陰に、何者かの暗躍がほのめかされる。そして、シールの構図外の存在としてもう一人加わるのが、ほかならぬプレイヤー自身。「天聖界」で目を覚ましたプレイヤーは、そこで出会ったヤマト王子、十字架天使とともに冒険の旅を開始することになる。

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ビックリマンの魅力を詰め込んだオートバトル系RPG

ゲームシステムは、スマホRPGとしてオーソドックスに作られているので、スマホRPGファンであればスムーズにプレイすることができるだろう。マップから挑戦するステージを選択。バトルに勝利することでゲームを進めていくというスタイルだ。ステージによっては会話パートが存在し、ストーリーが語られていく。

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この基本的なシステムに加えられた「ビックリマンの魅力」が、パーティメンバーの数だろう。本作のバトルには、メインパーティ、サブパーティ1、サブパーティ2と3つのパーティが参加。各パーティには最大4人のキャラクターを編成できるため、最大12キャラクターでのバトルが展開される。

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また、パーティ以外に「シール」という要素も存在。「シール」はバトル中に直接戦うわけではなく、各パーティにバフ的な効果を与えてくれるという要素。こちらは最大5枚までを編成できる。

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つまり、パーティメンバー最大12キャラクター+シール5キャラクター、合計17キャラクターに敵を加えた大人数がバトルを繰り広げる! これだけでも画面が非常ににぎやかなのだが、大事なのはこれが「ビックリマンの魅力」へと繋がっている点だろう。

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「ビックリマン」シールには、現在の最新である第36弾時点で400を越えるキャラクターが登場。人気の高いキャラクターだけ数えたとしても、相当な数にのぼる。なので、パーティ編成可能なキャラクターが数体程度では、足りないのだ! この時点では筆者は、合計17キャラクターという編成を決定した開発者の方に、ファンとして惜しみない賞賛を送りたい。

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ここで、「いやいや、ビックリマンが流行ったのは子どものころだし、もうそんなにキャラクター覚えていないよ…」と思う人もいることだろう。だがそんな人こそ本作をプレイしてみてほしい。プレイして、キャラクターを手に入れた瞬間、こう思うはずだ。「そういえば、こんなキャラクターいたわ!」「あっ、このシール持ってた!」…そう、昔のアルバムを見返した瞬間、唐突に当時の思い出が蘇るかのように、本作をプレイすると子どもの頃の記憶が蘇ってくるのだ。となると、「せっかくだから、このキャラで戦ってみようか」となる。ならざるを得ない! こう考えるとやはり、17キャラクターというメンバー枠は必要にして不可欠と言わざるを得ないだろう。

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さらに見事なのは、この17キャラクターという大人数バトルを、ちゃんとゲームとして成立させている点だろう。本作のバトルは通常攻撃がオートで、プレイヤーは「奥義」と呼ばれる必殺技的な攻撃を指示するという形式。そしてこの「奥義」は、メインパーティに編成したキャラクターじゃないと発動できない。

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「奥義」は単純に強力な攻撃が発動できるというものだけでない。むしろ、一定時間行動間隔アップ、一定時間継続回復、被ダメージ減少…といったバフ効果を持ったものが多い。このため、強敵との戦いにおいては、「奥義」をどんな順番で発動するか…つまり、どんな順番でパーティーを強化するかが重要となる。

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加えて「シール」によるバフ効果も重なってくるので、12体のキャラクター+シール5枚をどう編成するかがカギ。つまり、合計17キャラクターという人数を踏まえたゲーム性に仕上がっているのだ。

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コレクションの日々再び!裏まで見返せる図鑑機能

本作にはバトル以外にも、「ビックリマンの魅力」を詰め込んだ機能が用意されている。その代表的なものが、図鑑機能だろう。この機能は、ゲーム中獲得したシールを図鑑に記録しておけるというもの。 とはいえこれだけだと、たいていのスマホRPGでよくある機能だと感じるかもしれない。しかし本作の場合、図鑑に登録されたキャラクターは、ちゃんと「シール」として確認できちゃうのだ。

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シールはスマホを傾けたり、スワイプしたりすることによって、動かすことが可能。つまり単なる画像ではなく、ちゃんとシールとしての臨場感が再現されている。

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そして何より、裏側を見ることも可能。先ほど書いた通り、シールの裏側には、ストーリーの断片が書かれている。なので、シールを集めていけば、原作ストーリーをも確認することができるのだ。

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本作の図鑑機能は、筆者のような「ビックリマン」コレクターにはとてもありがたい機能だ。というのも、シールの中には今では手に入らないようなものも沢山ある。しかし本作ならそんなシールでも手に入れることができ、しかもシールの臨場感まで味わうことができるのだから。

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リリースが待ち遠しい!世界観とファンの気持ちを大切に作ったことが分かる一作

本作をプレイして、原作である「ビックリマン」の世界観や、シールを集めるファンの気持ちを大切に作っていることがよくわかった。バフの連携を考慮しつついかに大人数パーティを編成するか…という点では「ビックリマン」を知らないRPGファンでも楽しめる作品だが、「ビックリマン」を知っていれば、その分楽しさが増幅することだろう。

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ちなみに本作では、ストーリー進行に応じてキャラクター獲得がなされるほか、ガチャによる獲得も可能。そしてこのガチャ、売り場の箱から「ビックリマン」チョコを抜き、開封するという演出になっている。ガチャを引く際に、売り場で「ビックリマン」チョコを選ぶあのドキドキ感が味わえるのがなんとも嬉しい。子どものころは学校が終わると近所のスーパーに駆けつけ、1人3個までという購入制限のついた「ビックリマン」チョコをドキドキしながら選んだっけ…。あのドキドキ感を胸に抱きつつ、本作のリリースを楽しみに待ちたい…!

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ホラーに特化してゲームを作るインディゲーム作家。インディゲームデベロッパー株式会社ワーを一人でやってます。クリエイターとしてゲームライターとして講師として、そしてもちろんいちゲーマーとしてゲームとともに生きています。

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