NetEase Gamesが12月6日にリリース予定のPS5/Xbox Series X|S/PC用ソフト「Marvel Rivals」の日本メディア先行体験会が行われた。新ヒーロー・サイロックのお披露目や、開発者によるトークセッションなど、さまざまな情報が公開された体験会のようすをお届けする。
「Marvel Rivals」は、その名の通りキャプテン・アメリカやアイアンマンといったマーベルコミックスのヒーローや、彼らと敵対するヴィランたちを操作できる6対6のPvPアクションシューティングだ。
アベンジャーズやガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、X-MENといった日本でもなじみ深い作品から、総勢25名以上ものキャラクターが参戦しており、それぞれの個性を生かした戦い方が可能となっている。
今回の体験会では、約20分間の試遊に加え、来日中の開発者によるトークやQ&Aセッションが設けられた。そこで語られた本作の理念やアートスタイルのこだわりなどにも注目してほしい。

ヒーローの個性を前面に押し出したアクションは動かしているだけでも楽しく、やりがいも十分!
本作は、6人ずつ2チームに分かれたプレイヤーが争うチームバトル形式のゲームだ。各ヒーローは得意とする立ち回りによって大きく3つの役割に分かれている。
ひとつが、豊富な体力と防御的なスキルを多く持つ“ヴァンガード”だ。盾を使った戦法を得意とするキャプテン・アメリカや木の壁を生成して防御するグルート、磁力を自在に操るマグニートーなどがこれに当たる。


攻撃を担当するのが“デュエリスト”。火力や機動力に優れており、敵の懐に飛び込んで暴れるブラックパンサーのようなキャラもいれば、ヘラのように遠くから高威力の剣を投げつける遠距離戦闘を得意とするものもいた。


そして多彩な効果を発揮して戦闘を支えるのが“ストラテジスト”だ。敵を眠らせて少しの間動きを止められるマンティスや、無数の自分の分身と位置を入れ替えて敵を翻ろうできるロキなど、クセの強いキャラが揃っている。


これらのキャラから参加者がそれぞれ1体ずつ操作することになるのだが、チーム内で同じキャラを使うことはできない。役割はかぶっていても問題ないため、全員ヴァンガードで突撃するといった戦い方も可能だ。なおゲーム開始後でも、リスポーンのタイミングなどで操作キャラの変更は行える。
各キャラクターは3~4つほどのスキルを持っており、ゲージを溜めて放つアルティメットスキルは、うまく使えば戦況を一変させられるほど強力だ。そのキャラらしさを前面に押し出した演出も見どころだが、なんといっても特徴的なのは、仲が良いキャラ同士や、因縁を持つキャラ同士で連携技が発動できることだろう。

今回のプレイでは、正直自分の操作しているキャラのスキルを把握するだけで精いっぱいで、連係スキルを狙うどころではなかったが、トレーラーなどでは複数のキャラが協力して敵をなぎ倒していくシーンなどを見ることができる。
キャラの選択画面では、各キャラのスキルや、誰と連携攻撃を発動できるかといった情報を確認できるため、チーム内の相性を考えたキャラ選択のしがいがある。好きなキャラを使うも、メンバーの使用キャラと相性が良さそうなキャラを使うも自由だ。

ちなみに筆者が今回の試遊で使ったのは、ウインター・ソルジャー、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジ、ヘラ、ロキ、マグニートー、ヴェノムなどだ。誰一人として同じようなスキルを持たないため、それぞれのキャラを詳細にレポートするのは難しいが、個人的にはヴェノムとロキが使っていて楽しかった。
ヴェノムは“ヴァンガード”としての豊富な体力と、任意発動できるシールドを生かして前線で暴れられるし、スパイダーマンのウェブスイングと同様の能力があるため、いざとなれば離脱できる機動力を持ち合わせている。かなり死ににくく、初心者でも扱いやすく感じた。

一方のロキはかなりテクニカルな部類。スキルによって自分の分身を出すことができ、別のスキルを使うと分身と入れ替わることができる。敵に狙われた時に入れ替わって身を護ることにも使えるが、分身を高台に出して入れ替わると、簡単に頭上を取ることができ、戦場を広く見渡して戦うことができた。扱うのにかなり慣れは必要そうだが、うまく相手を出し抜けたときの快感は病みつきだ。
これだけキャラ数がいると、自分のキャラの能力もわからず、敵からもいわゆる“わから殺し”をされてしまっていたが、この強パワーのぶつけ合いが、スーパーヒーロー&スーパーヴィランたちらしさもあり、終始楽しくプレイできた。
もっとうまく扱えたらより楽しくなるだろうという実感もあり、腰を据えて遊びたいなと思わせる作品だったので、ぜひサービス開始を楽しみにしていてほしい。

サイロックのほかにも、桃桃子氏が手掛けたスパイダーマンなどのイラストも公開!
試遊に続いて行われたのが、開発者たちのトークセッションと、参加者たちからの質問に答えるQ&Aセッションだ。今回登壇したのは、クリエイティブディレクターを務める陳 光昀(チン・コウイン)氏と、アートディレクターのDino 馬(ディノー・マ)氏、そして新たに参戦が発表されたヒーロー・サイロックのデザインを手がけたアーティストの桃桃子(MoMoKo)氏の3人。

まず陳氏によって語られたのは、本作ならではの特徴について。85年の歴史を持つマーベルというIPだからこそできることだと前置きしたうえで、スパイダーマンのウェブスイングや、ドクター・ストレンジのポータルを例に出し、マーベルヒーローたちの個性的な特殊能力を再現することで、プレイを通してヒーローらしさを体感できることを重視しているという。

意識しているのはキャラクターだけでなく、ステージギミックも同様だ。スーパーヒーローの戦いには地形の破壊が欠かせないといい、各ステージに紐づいた特別な破壊表現……例えばアスガルドであれば、破壊された地形が魔法によって修復されたり、東京2099というマップでは、破壊された建物がクモの糸で絡めとられることで新たな地形となったりと、実例をあげて解説した。

前述したキャラクター同士の連係スキルにも触れ、多種多様なヒーローたちが関係性を持つマーベルらしさを感じられることだけでなく、ゲームプレイにおいてもプレイスタイルに大きな幅を持たせられることを魅力だと語った。なお連携スキルに関しては、新キャラクターの追加やシーズンの移行に合わせて拡充していく方針だということも明らかに。

そして新たに公開された新ヒーロー・サイロックの映像を流しつつ、今後も新たなヒーローやマップの追加を行っていく予定だとしている。なお12月6日のリリース時には、すべてのヒーローが無料で使用できることについても触れられた。
続いてアートディレクターの馬氏が登壇。本作のアートスタイルは主にアニメからのインスピレーションを受けていると語る。

新ヒーローであるサイロックはエレガントで美しい女性をイメージしているといい、全体的なデザインは桃桃子氏の優れたデザインから構想されたとのことだ。同時に、サイロックの左目には蝶の羽を半分にしたような入れ墨があり、超能力を使うことで完全な蝶の形になるという設定も語られた。

そして話はほかのヒーローのデザインへ。スパイダーマンのように多くの作品に露出しているヒーローは、原作のイメージを保ちつつオリジナリティも加えてデザインしているようだ。赤と青のクラシックな配色はそのままに、独特の黒のラインや斬新なスパイダーシンボルを取り入れ、なじみ深さと新鮮さを両立させている。細身で引き締まった体格を持ちつつも敏捷さもうかがえるように、スーツを着た際に浮かび上がる引き締まったラインを模索したり、目を大きく描いて活発な印象を与えたりと、アート視点ならではの興味深い話を聞くことができた。
東京2099のマップを取り上げ、マップデザインについても言及。日本の伝統文化とマーベル独自の景観からインスピレーションを得ているとし、未来感とエキゾチックな雰囲気を追求することで、ユニークなサイバーパンク感を出せたという。このように、マップについては視覚的な楽しさも念頭に置いてデザインしているとのことだ。

最後は桃桃子氏が登壇。マーベルでサイロックが主役の「デーモン・デイズ」というシリーズを手掛けている日本人のアーティストだ。「デーモン・デイズ」においてサイロックは妖怪と人間を結びつける重要な役割を持つ人物であり、作風や物語は桃桃子氏が幼少期に大好きだった「日本昔ばなし」に大きく影響を受けていることが語られた。

桃桃子氏の描くサイロックのデザインの源流は江戸時代の旅人のイメージであるといい、そこにサイロックのカラーを加えて作り上げたとのこと。本作のアートデザインが全体的にモダンでスタイリッシュであるため、より異国を感じさせるサイロックは、民族的でミステリアスな雰囲気と出せたという。

またサイロック以外の桃桃子氏とのコラボについても触れられた。スライドでは桃桃子氏が手掛けた、独自の衣装に身を包んだスパイダーマンとペニー・パーカーのデザインが公開。桃桃子氏は、キャラクターごとに自分の中で肩書のようなものをイメージしているといい、スパイダーマンは忍者をイメージしたとのこと。スーツという概念をなくした忍者らしい和装をベースに、着物の帯やクモのマークにあたる刺繍、細かい装飾品でスパイダーマンを見事に表現していた。赤と青というスパイダーマンのイメージカラーも、青なら紺色や藍色、赤なら朱色やあずき色を使うなど、細部まで徹底的にこだわっていた。
一方のペニーパーカーはお祭りの少女がイメージのようで、活発さが見て取れるデザインに。彼女が操るロボットは獅子舞に見立て、からくり人形を意識させる見た目となっている。

これらがキャラクタースキンのような形でゲームに実装されるのかは明言されなかったが、オリジナリティに溢れたデザインで注目を集めそうだ。
開発陣へのQ&Aも。リリース時には日本語吹き替えにも対応予定!
最後に、今回の体験会に参加したメディアからの質問に答えるQ&Aセッションが行われたので、そのようすをお届けしよう。
――本作で登場するサイロックは、「デーモン・デイズ」からの引用ということですが、日本のファンにとっては馴染みのない姿かと思われます。その原典の情報をゲーム内や公式サイトなどで閲覧できるような仕組みは考えていますか?
陳 光昀氏(以下、陳):ゲーム内に、各ヒーローの紹介ページを設けています。サイロックの情報に関しても、そこで読めるようにしてあります。サイロックのアクションには日本らしさを取り入れていますので、ぜひ体験していただければと思います。
――競技性も高いゲームだとも思うのですが、今後e-sportsとしての展開などは考えていますか?
陳:e-sportsへの取り組みも視野に入れてはいますが、まずはプレイヤー数を増やすのが先決かなと考えています。
――本作には日本語吹き替えはありますか?
陳:本日遊んでいただいたバージョンでは非対応でしたが、リリース後には日本語吹き替えに対応します。
――本作ではロールを指定した状態でマッチメイクすることはできず、いわゆるクイックマッチにのみ対応していますが、今後ロールを指定したマッチメイクを導入する予定はありますか?
陳:ヒーローを自由に選べるというのが本作の理念でもあるので、あえてロールを指定したマッチングを導入していません。対戦においては、プレイヤーの方々が各ヒーローの能力や戦い方を意識して、ヒーローを選んでいただければと思います。
――本作が6vs6になっている理由について教えてください
陳:先ほどのロールの話とも少し関連しますが、6vs6であることによって組み合わせの数が多くなると考えたからです。例えばロールの配分を2-1-3とか1-2-3というように、試行錯誤できればと思っています。
――ベータテストのフィードバックでは、具体的にどのような意見がありましたか?
陳:ジェフが少し弱いのではという意見が多かったです。データを調べてみたところ、確かにジェフを使用しているチームの勝率はやや低めの傾向がありました。なので正式リリース時には、少しジェフを上方修正しようと考えています。
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