スパイク・チュンソフトより10月31日に配信開始されたNintendo Switch用ソフト「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」の有料追加コンテンツ「plusパック」のプレイレポートをお届け。

「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録 plusパック」プレイレポート:鬼難易度からギミック系まで10種の追加ダンジョンで新たな冒険の刺激を!の画像

「風来のシレン」シリーズ14年ぶりの新作となる「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」。シリーズファンからも評価が高く、発売後も有料追加コンテンツの配信で盛り上がりを見せているなか、その有料追加コンテンツ後編が10月31日に配信された。

死んだらすべての道具をロストしてしまう緊張感とターン制の駆け引き、戦略性が魅力の本作の追加コンテンツは、ただひたすらに難しいダンジョンだけが追加されたのではなく、フロアを移動する度に持ち物がすべて変わるダンジョンやレベル99からスタートし、1フロアごとにレベルが低下していくダンジョンなど、ユニークなものも追加されているのが特徴だ。

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そんな前後編合わせて10個のダンジョンと2人の操作キャラが追加された「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録 plusパック」の魅力を見ていこう。

鬼難易度から易しいユニークダンジョンまで幅広く楽しめる&待望のアスカ参戦でシレンとは異なる刺激がPlus!!

まず本作の有料追加コンテンツは本編のクリアを前提としている部分があるため、それなりの経験者向けな内容となっている。そのうえで嬉しいのがDLCを購入した時点でダンジョンが追加されるため、特別なステップを踏まなくてもいい点はスムーズに追加コンテンツを遊びたい人にとっても優しい措置だ。まず前編で追加された5つのダンジョンはこちら。

・やりくり上手の森
・地変学者の実験場
・くねくね谷
・武器と盾の古戦場
・罠と桃まんの領域

このなかで“地変学者の実験場”は持ち込み不可の99Fダンジョンと高難易度なだけでなく、過去作に登場した激ムズダンジョンを模していることから非常に高難度なことが分かる。上級者には腕試しとして最適かつ最高のダンジョンなのではないだろうか。自分は中級者レベルの腕前なので、当然ながら低階層でリタイアした。低階層からシャーガ種、死の使い種が登場してくる辺りに遠慮のなさが伺えると思う。

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“罠と桃まんの領域”は桃まん棒と罠師の腕輪をフル活用して突破していく、運以上に知恵と経験が活きるダンジョンで非常に面白い。こちらも50Fと長旅になるが、モンスターの特性を利用したアイテム増産術がカギになる。低階層での準備が後半戦を生き残ることに直結していく辺りは、シレンらしい経験がステータスに反映されている面白さがある。

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この中でもユニークなのが“やりくり上手の森”と“くねくね谷”の2つ。前者はフロアを降りるごとに所持アイテムがランダムで変化する運否天賦に身を任せたダンジョン。武器が出ないことはまだ優しく、草と巻物のみやオール杖なんて事もありえる超運任せ。食料が出ることすらもランダムなので、名前通りやりくりの上手さと階段運が攻略を左右していた。個人的には、降りたらアイテムが変化している性質上アイテムを回収する手間がなく、階段即降りを視野に動けるダンジョンだったのでスピード感があり好み。

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“くねくね谷”はレベル99からスタートし、フロアを降りる度に1レベル低下していくダンジョン。序盤の強さを武器に後半に向けてどう整えていくかがカギになる難しさがある。レベル99からというのもあって低階層からまったくの遠慮がないダンジョンで、強力な敵がわんさか出てくる。アイテム運がなければ軌道に乗せることも困難だが、そういう意味では運と経験のバランスが入り混じった内容ともいえる。

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“武器と盾の古戦場”はアイテムの大半が武器と盾で構成されており、印集めやアップデートで追加された倉庫での装備品かけをコンプリートに役立つダンジョン。アイテム持ち込み可なので鍛えた武器があれば気軽に挑戦できる難易度ではあるものの、アイテムが武器と盾しかほぼ出ないので、食糧問題や回復手段の確保がポイントになる。50Fと長旅なので、万全の持ち込みさえあれば、武器集めを楽しめるダンジョンかも。

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そして前編では操作キャラとしてコッパが追加された。こちらはクリア済みダンジョンを特別なルールで挑戦できる御神木から操作キャラを変更するという形で使用可能になっている。未踏破のダンジョンをコッパで攻略するという遊びはできない点に注意。またDLC購入と同時に解禁ではなく、ジンガラ山頂上でイベントを見る必要がある。コッパの祈りが御神木に届き、ダンジョン攻略に挑戦できるようになる流れだ。

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コッパは通常攻撃不可、武器や盾の装備不可などの代わりに、常に倍速移動と周辺の気配察知能力が付いており、戦うというよりは回避しながら降りていくスタンスに近い遊び方ができる。地面に潜って敵をやり過ごしたり、おならで部屋内の敵を高飛びさせたりと特技も完備。倍速の素晴らしさと回避術の楽さがちょっとクセになるキャラで、「シレン」としてはなかなか珍しい感覚で楽しめた。

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後編に追加されたダンジョンはこちら。

・一撃の修験道
・首領の連戦場
・いにしえの洞窟
・フローラルガーデン
・超・神髄

の5つ。このうち、“首領の連戦場”と“超・神髄”は特定の高難易度ダンジョンクリアが必須の超超超高難易度ダンジョンなので、未踏破。とくに"首領の連戦場"はラスト4フロアにボスの連戦が待ち受けているという鬼難易度。消耗が激しそうななか、どう突破するのか組み立てるのを考えるだけでも胸が高鳴る。

個人的に面白かったのが“一撃の修験道”。敵も味方も一撃というワンミス即終了のターン制ならではの緊張感を全面に出したギミックダンジョンだが、一応保険として復活の草3つを初期装備としている。通常攻撃で運試しをするか、ひたすら遠くからものを投げて安全策を取るか。とにかく一撃なのだから常に緊張感がつきまとう。なにより突如出てくる倍速の敵や壁すり抜けの敵に冷や汗をかき、絶望必至のモンスターハウスで一挙手一投足を考えまくる。とんでもない緊張感で恐ろしく面白い。適当な草を投げて2ダメージがこんなにありがたいと思ったことはないだろう。ありがたいのが復活の草の出現率が高めで、5~6個所持も珍しくない。とはいえ、ワンミス=死なので復活の草がなくなるときは尋常じゃないスピードでなくなっていく。

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“フローラルガーデン”はフロア内にランダムなお香の効果が発生するダンジョン。ダメージ増加や身かわし、山彦などとにかくランダムで発生する。肝心なときに山彦が発生し、モンスターに杖が使えなくなったりと条件がころころ変わっていくのは新鮮。地味にダメージ減少で敵を倒しにくくなっているときは、こちらの体力が必要以上に減らされるし敵も集まってくる可能性があるしで厄介に感じた。それ以外は通常のダンジョンと大きく変わらないので、リハビリプレイにも最適ではないだろうか。

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そして操作キャラには待望のアスカが参戦。こちらもコッパと同じく、イベント後に御神木から操作キャラとして選択可能になっている。イベント追加の流れはかなり面白かったので、ぜひ確認して欲しい。御神木のキャラが少し可愛くみえる。

シレンと違うのは盾で防げるダメージが小さい代わりに、通常攻撃と会心の一撃のダメージが高めに設定されている攻め攻めなキャラな点。とくに会心の一撃のダメージ倍率が非常に高く、階層に見合わない絶大なダメージが出る瞬間がある。会心発生の印と組み合わせれば、攻めているときは鬼神のごとき強さを発揮できるが、深層に潜るほど打たれ弱さも気になってくるというバランス。御神木限定キャラなので、未踏破ダンジョンこそアスカで挑めないものの、シレンとはまた違う刺激があっていいキャラ。

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これ以外にも直近の無料アップデートでダンジョンが追加されたりとまだまだ「不思議ダンジョン」の攻略は留まることを知らない様子。高難易度での歯ごたえもあり、中級ダンジョンでリハビリするもよし。ユニークダンジョンで面白い体験をしたりと、さまざまな遊び方を楽しめる「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録 plusパック」。ぜひともプレイを勧めたい追加コンテンツだ。

ゲームにメカにロボ、そして映画が人生の中心にある男。気に入ったゲームはトロフィーコンプするまで遊び尽くすやり込み派ライターで、アクションゲームが大のお気に入り。好きなタイトルは「DARK SOULS」シリーズ、「アーマード・コア」シリーズ、「Overwatch」「WARFRAME」「ガンダム」作品全般。好きな映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「オーシャンズ11」

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