2024年12月5日に発売されるNintendo Switch用ソフト「Fit Boxing 3 -Your パーソナルトレーナー-」のプレイレビューを掲載。さらに続きやすく進化したポイントを3つ紹介します。これで正月太りも怖くない!

目次
  1. タイトル画面から即トレーニング
  2. グラフィックが大幅進化
  3. 気分や体調にいくらでも合わせてくれるプレイモード
  4. まとめ
【レビュー】ズボラでも「Fit Boxing 3」は続くのか?怠惰の壁を連打まとめて打ち壊す3つのポイントの画像

「Fit Boxing 3 -Your パーソナルトレーナー-(以下、Fit Boxing 3)」は、Nintendo Switch向けのエクササイズソフトとして地位を確立したソフト「Fit Boxing」シリーズの最新タイトルです。

ナンバリングとしては3作目ですが、他にも「北斗の拳」や「初音ミク」とのコラボ作品も発売されています。体験版も含めて、一度はプレイしたことがあるSwitchユーザーも多そうです。

さて、「運動しなきゃ」と思い立った人の中で、おそらく多くの人はジムやフィットネスクラブに行くところまではたどり着けるはず。しかし、問題はそこから続かないことではないでしょうか。

運動での健康維持、筋トレでの筋肉肥大化は続くかどうかにすべてがかかっていると言っても過言ではありません。何事も習慣づけるには2週間とか1ヶ月とか言われていますが、その2週間なり1ヶ月なりが続かない。まるで愛煙家さんが「何度も」禁煙に成功しているかのように……。

そんな私たちの心のなかに存在する「怠惰の壁」を打ち壊さんととしている(?)のが「Fit Boxing 3」です。何しろ今回のキャッチコピーは「今日からはじまる運動習慣」。本当に運動習慣は身に付くのか、続けられる理由はどこにあるのか? 僭越ながら、私が人類の怠惰代表として試してきました。

タイトル画面から即トレーニング

まずはこちらの画面をどうぞ。

【レビュー】ズボラでも「Fit Boxing 3」は続くのか?怠惰の壁を連打まとめて打ち壊す3つのポイントの画像

堂々たる「即トレ」の文字。ここを長押しすると、即トレーニングが始まります。ラウンジに入ってうだうださせない、起動してすぐさまトレーニングしてもらうという意気込みを感じますね。

タイトル画面から実際にトレーニングを始めるまでって、意外と長く感じる方もいるのではないでしょうか。後述するデイリーミッションを確認したいとか、インストラクターを替えたいといった意図がないならば、ここから即デイリーメニューを始めてしまうのがおすすめ。

「Fit Boxing」シリーズの強みは、準備したり着替えたり外出しなくても十分な運動ができること。ノータイムでエクササイズを始められるこの機能は、本シリーズの強みをさらに発揮していると言えます。

改めて思えば、スマホはロックを解除してすぐ何か始められるようになっていますよね。だからこそ隙あらばSNSを覗いてしまったりするのですが、スマホのごとく、Switchを起動して即始められるからこそ、習慣化しやすいかもしれません。

グラフィックが大幅進化

主観になってしまうポイントなのですが、シリーズの過去作品と比べてグラフィックが大幅に進化しているように感じました。

例えば、トレーニングの良き相棒であるインストラクターたち。より生き生きとしたビジュアルになっているだけでなく、エクササイズ中も距離感が近く、パートナーとしての存在感がグッと増したように感じました。間近で元気づけられながらトレーニングを行っている感じがして、めっちゃモチベ上がります。

【レビュー】ズボラでも「Fit Boxing 3」は続くのか?怠惰の壁を連打まとめて打ち壊す3つのポイントの画像
【レビュー】ズボラでも「Fit Boxing 3」は続くのか?怠惰の壁を連打まとめて打ち壊す3つのポイントの画像

他には、音楽に合わせてパンチを繰り出す目安となるノーツ。これは前作「Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ-」までパネル型でしたが、今作からキャンディのようなツヤ感のある球体に変化。よりスタイリッシュになり、エクササイズらしい世界観がさらに強く表現されています。

基本的なゲームシステムはシリーズを通じて変わらないのですが、こういったグラフィックやUIが進化したり改善されたりしていると、過去作をプレイしたことがある人も新鮮味を覚えられるのではないでしょうか。

気分や体調にいくらでも合わせてくれるプレイモード

「Fit Boxing 3」では、プレイモードが増えています。

ミット打ち

まずは「ミット打ち」。インストラクターが構えるミットに対してパンチを打ち込むモードです(ダッキング等もあります)。これは音楽に合わせているわけではないので、自分のリズムでプレイできる点が長所。通常のエクササイズより消費カロリーは少ないのですが、手軽に程よい負荷をかけられます。

最後に必ずやるパンチのラッシュ。めちゃくちゃスッキリします。
最後に必ずやるパンチのラッシュ。めちゃくちゃスッキリします。

チェアフィット

続いて「チェアフィット」。座ったままエクササイズができるので、足腰に不安がある際に最適。上半身はしっかり動かすので、いい運動になります。また、音が響きやすい集合住宅などにお住まいの方も気軽にプレイできるモードです。

【レビュー】ズボラでも「Fit Boxing 3」は続くのか?怠惰の壁を連打まとめて打ち壊す3つのポイントの画像
チェアフィットは前後のストレッチを除いて、最短3分、最長12分。リモートワークで仕事の合間に気分転換として行うのも良さそうです。Switchのテーブルモードでサクッとプレイするのもおすすめ。
チェアフィットは前後のストレッチを除いて、最短3分、最長12分。リモートワークで仕事の合間に気分転換として行うのも良さそうです。Switchのテーブルモードでサクッとプレイするのもおすすめ。

今日の調子は?

普段のエクササイズでは、インストラクターが今日の調子を尋ねてきます。イマイチなら軽めになりますし、元気と答えればしっかりこなすメニューが提示されます。また、調子が良いとエクササイズ後には「追いトレ」を提案されることも。

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デイリー&ウィークリーミッション

本作にはデイリーミッションとウィークリーミッションが用意されています。クリアするとゲーム内コインがもらえ、このコインを使ってインストラクターのウェア等を購入することが可能です。

私のようなソシャゲユーザーは全部クリアしないと気が済まなくなりそうですが、デイリーミッションを4つ全部こなすと結構な運動量になります。どうしても欲しいウェアがある際には頑張るとして、普段は体調と相談してプレイするのが良さそうです。

ウェアを変えるとインストラクターの印象もけっこう変わります。かわいい。
ウェアを変えるとインストラクターの印象もけっこう変わります。かわいい。

と、こんな具合でプレイするモードが豊富で体調に合わせられる。何なら向こう(インストラクター)から体調を尋ねてきて合わせてくれる。こんなに寄り添ってくれるインストラクターが家の中にいるなんて、贅沢すぎます!

まとめ

今回は、「Fit Boxing 3」に盛り込まれた「続くための工夫」を紐解いていきました。

他にも、プレイした記録が蓄積されるグラフ、エクササイズの時間を知らせてくれるアラーム、やればやるほど上がっていくマンスリーランクなど、プレイヤーが無理なく続けるためのアイデアがふんだんに盛り込まれています。言わば、寄り添い型のエクササイズゲームと表現できるでしょう。

2025年から運動するか……と思っている方も、どうせならひと足ならぬひと月早く、「Fit Boxing 3」で始めてみてはいかがでしょうか。凝り固まった筋肉も、なかなか続かない怠惰な自分も、「連打まとめて」打ち壊していきましょう!

とあるIT企業でWebコンテンツ系のお仕事をしながら、個人で時おりGamerの記事や「ラブライブ!」関連の書籍等で取材・執筆しています。ゲームジャンルではアクションRPGと育成シミュレーションLove。リアルではコーヒーの香りがする本屋さんが好き。

HP:https://bakainu.net/

※画面は開発中のものです。

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